Vol.114 英語で学ぶ ニュージーランドで介護福祉、永住権を目指す


オークランドのAuckland Goldstar InstituteのDiploma in Healthcare Studiesに通う堀内さんは日本でも福祉の仕事をしていたという。しかし、あまりのオーバーワークであったため自身の体調を崩してしまった。リフレッシュのために来たニュージーランドが気に入り、できれば永住権を取りたいと思ったときに選んだのは再び福祉・介護の道であった。

Auckland Goldstar Institute介護コース留学生・堀内康代さん【Profile】
堀内康代 / Yasuyo Horiuchi 
1981年生まれ 北海道・札幌出身。大学、就職共に福祉に関係した場所に身を置くがワーキングホリデー中は英語、ホーストレック、スキーと自分自身のリフレッシュのために時間を使う。永住権を取るためにはこちらでも通用する自分の専門職を作らなければと思い、介護資格取得のコースがあるAGIを選ぶ。

自分自身の専門職と永住権のために。

Auckland Goldstar Institute介護コース留学生・堀内康代さん日本の職場では実際にケアにあたるだけでなく、講座や講習などスタッフとしても活躍していた。Auckland Goldstar Institute介護コース留学生・堀内康代さんAuckland Goldstar Institute介護コース留学生・堀内康代さんオークランドでのアルバイト先はプラントナーサリー。体力的にはきつい仕事だが、毎日植物や土に囲まれて気分は壮快になったという。Auckland Goldstar Institute介護コース留学生・堀内康代さんAuckland Goldstar Institute介護コース留学生・堀内康代さん命に関わることもあるため、介護の現場では英語の聞き取りの重要性を実感しているという。Auckland Goldstar Institute介護コース留学生・堀内康代さんAuckland Goldstar Institute介護コース留学生・堀内康代さんAuckland Goldstar Institute介護コース留学生・堀内康代さんAuckland Goldstar Institute介護コース留学生・堀内康代さん

大学生のときから海外に行ってみたいと思っていました。ちょうど仕事を辞めた時にこれがチャンスだと思い、ワーキングホリデーでニュージーランドに来たのです。最初に住んだ町はネルソンでした。とにかく自然が豊かなところにいたかったので、色々な資料を見て英語学校を検討した時に、のんびりしたイメージが決め手となったのです。その後はクライストチャーチでエクスチェンジをしたり、クイーンズタウンで念願のヘリスキーを楽しんだりして、ワーホリの後半に入ってからはオークランドで植物園でアルバイトをしました。日本では激務によって体を壊したため、働くとか、人と接するということに少し、ネガティブなイメージを持ってしまっていたのですが、この国でだんだんとそれもなくなってきたところでした。ビザの期限が切れそうな頃、このまま帰るのではなく、もう少しここにいてみたい。そして、どうせいるのであれば、日本では持てなかった自分自身の専門職を持ちたいし、できれば永住権にも挑戦していきたいと考えるようになりました。Diploma取得の学校に入ったのはもちろん永住権を視野に入れてのことです。調理関係の学校なども見たりしましたが、この介護の資格が取れるコースの説明を受けた時には、自分のバックグラウンドを考えたら「これしかない」と即決でした。

ニュージーランドならではの授業

学校ではケア・ギバーとしての知識やスキルを習得しています。それは医学的な知識であったり、感染予防のことであったり、ビジネス・コミュニケーションのクラスもあったりします。日本の大学では福祉心理を専攻していましたら、私にとってはまったくはじめてのことばかりというわけではありませんでした。大学で学んだことや実際の仕事の場で身につけたことなどと重なることが多く、授業も楽しく受けています。そんな中でも、まったくはじめての内容のこともありました。それは、まさにニュージーランドらしいことと言ってもいいのかもしれませんが、NZQAの項目の中にも入っているマオリの人たちの文化と福祉や介護についてのクラスです。これはある意味、私たち日本人にとっては大変興味深いところではないかと思います。マオリの人の健康状態、知識、考え方などを学び、福祉や介護にどのように反映させるかという内容です。その時にはロトルアに行き、マラエに泊まっての研修でした。授業の内容の一つには、マオリの言葉を覚えるだけでなく、その言葉の裏に隠された文化的な意味を理解することです。例えばwhakamaという言葉があり、whakamaの文化という意味もあるのですが、単純に言葉の意味だけを考えれば「恥ずかしい」とか「シャイ」となるのですが、自己主張を控えるとか、ちょっと照れてしまって大勢の前で意見が言いにくいという感覚につながるそうです。授業ではそうした文化を持つマオリの人に接する時は、相手のその行動を理解する必要があるというように習うのです。これは私たち日本人の感覚によく似ている感じがしました。また他に授業の中で感じたことは、「マオリの人たちはスピリチュアルなんだなー」ということです。例えば彼らは体と心と魂がつながっていて、魂がクリアーでないと体も同じようになるということを基本的な考え方として持っているそうです。そうした考え方が現代のマオリの人たちの中にもあり、目に見えないものやことによっても影響を受けるのです。

実習を通して感じたニュージーランドの心地よさ

もちろん勉強の中心は福祉や介護のことです。座学と実習で授業は進みますが、現在は現場での実習に入っており、実際のホスピスに行って学んでいます。朝7時に行き、夜の担当の人から引き継ぎを受け、夕方まで一般の職員さんと行動を共にするのです。こちらのホスピスの印象はとてもフレンドリーです。例えば、日本ではスタッフが利用者の方の名前を呼ぶ際に、最初は苗字に「さん」をつけて、その後だんだんと親しくなっていくという感じです。一方こちらでは初めからファーストネームで打ち解けるような気質があるように感じます。それこそ文化の違いなのでどちらがいいとか悪いとではないのですが、利用者の方との距離が早く縮まる感じがしますので、私にとっては働きやすい環境になります。ニュージーランドの介護の現場では色々な人種の人が働いています。そのため英語もそれぞれ訛りがあり、はじめは聞きとるのに苦労しました。また、これは日本でも同じなのですが、利用者も基本的に高齢の人ばかりですから、言葉を聞きとるのにはかなり苦労します。特に私は英語がネイティブでないため慎重に聞きとるようにしています。私の卒業予定は12月です。その後はオープン・ワーク・パーミットがおりる予定になっていますので、私に合った介護の現場を探して働きたいと思っています。リフレッシュのために来たニュージーランドですが、今では私にとってはとても住み心地がいい場所だと実感しています。永住権を取得するためには、ただ、働く場所があるというだけではなく、なんらかの肩書きも必要になると聞いていますので、経験を積みながら確実に目指していきたいと思っています。

カテゴリ:介護
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