Vol.121 Career up NZ - Pine Valley B&B オーナー 経営者


家族3人には広すぎる家の活用法としてB&Bを始めた和代さん。アメリカで生活していた頃からずっと興味があった自給自足の生活。太陽発電パネルを設置したり、家庭菜園を創ったり、家畜を飼ったり。土と自然とに向き合ってシンプルに暮らす。滞在するお客さんにそんなライフスタイルを楽しんでもらいたい、という彼女に話を聞いた。

Kazuyo Freedlander【Profile】
フリードランダー和代  Kazuyo Freedlander
兵庫県神戸市出身。神戸の大学からアメリカの大学に転入、卒業。カリフォルニアで、日本とアメリカの企業をつなぐビジネスコーディネーターとして20年活躍。アメリカ人と結婚。2001年に中国人の赤ちゃんを養女にしてお母さんになった。3年前に30年住み慣れたアメリカからニュージーランドに移住。
←ご主人のダンさんと。

Pine Valley B&B
48 Young Access , Silverdale
tel.09 442 5701
www.pinevalleynet.nz

Kazuyo Freedlander
かわいいクラフト作品の数々。
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グラスハウスでのクラフト教室。自家製のお菓子とお茶、おしゃべりも楽しみ。
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英会話教室。少人数で会話がはずむ。
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野菜やハーブを多種類栽培。
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Danさんと自慢のソーラーパネル。
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カラフルで趣味のいいインテリア。
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求めていた新天地ニュージーランド

ブッシュ政権の頃から、夫と家族でアメリカを脱出しよう、って話していたんです。日本に移り住むことも考えたんですけれど、主人と娘はアメリカ国籍なので、日本では住みにくいだろうと思いました。そんな時、知り合いの勧めでニュージーランドの南島を旅行しました。5年前のことです。ニュージーランドは、知識も全く無く、訪れた私たちをすっかり魅了しました。この国こそ私たちが求めていた新天地だと思いました。早速、ニュージーランドに移住する準備を進め、2008年の8月にマタカナに家を買って引っ越してきました。でも、いざ実際にマタカナに住み始めてみると、街まであまりにも遠くて辺鄙なところだったので、ここ、シルバーデールの今の家を買いなおしたんです。シルバーデールはオークランド中心部まで車なら20-25分、という距離なので、その当時は、ずいぶん都会に家を買ったんだなあ、という感覚でした(笑)。幸い、マタカナの家もすぐに売却できましたし、この家はとても美しくて気に入りました。母屋は100年以上も経ったキャラクターあふれる建物で、昔リムエラにあったのをそのままここに運んできたものです。都会の真ん中の近代的な建物に長年埋もれていた私たちにとって、広くてアンティークなこの家のたたずまいはとても新鮮でした。私は、家族3人では広すぎるこの家の活用法としてPine Valley B&Bを始めました。B&Bならまだ子育て最中の私にも家に居ながらできる仕事ですし、いろいろな人と知り合える、と思ったのです。

ソーラーパネルで自家発電
建築家の夫は、10年以上前から家庭用の太陽発電に興味を持っていました。実際、アメリカのサクラメントにある彼のインテリアショップでは、駐車場の屋根に取り付けたソーラーパネルで電力を起こし、活用していました。だから、自給自足の生活を目指す私たちは早速、ここの広い土地を利用して、あの巨大なソーラーパネルを設置しました。夫自身が電気関係のエンジニアと一緒にデザインし作ったシステムです。これは雨水を集めて貯水タンクに入れる機能も兼ね備えています。15,000kwhの発電が可能で、家で使用する電力を充分にまかなっています。うちは普通の一般家庭よりずっと電力使用量が多いのですが。このソーラーシステムはプロトタイプとして作ったので、興味がある方にはいつでもお見せします。多くの人がこれをコピーして、自宅にソーラー装置を備え付け、太陽自家発電が広まればいいな、エコ活動に少しでも貢献できればいいな、と思っています。

自家栽培の無農薬野菜
私は、家庭菜園でいろいろな野菜やハーブを育てています。日本の野菜も種や苗が手に入りさえすれば、つくります。季節ごとに異なる取れたての新鮮な野菜が私たちの食卓を飾ります。もちろん、お客様にも食べていただいています。たくさんの種類の野菜を作っているので、お店で買うのはじゃがいもぐらいです。小さな芽が、毎日手をかけて世話をしてやるほどに、少しづつ変化して、みずみずしい野菜に育っていく。その過程を見るのは楽しいですし、収穫の楽しみは何ともいえません。また、雌鳥を数羽飼っていて、1年中、毎日新鮮な卵もあります。それから最近、うずらを飼い始めました。それが、全くの素人がすることですから、うずらを飼い始めてから初めて、実はうずらは年に4ヶ月間だけしか卵を産まないんだ、ということを知りました。タイマーをセットした照明で1年中夏、というような日照環境にしてやると1年中卵を産むようになる、というのも知りました。でもね、そうすると、年中発情した状態に無理やりさせている訳ですから、うずら同士のいさかいが多いんですよ(笑)。これから夏にかけてミツバチの採蜜箱を敷地内に置いて、自家製ハチミツにもチャレンジする予定でいます。

イベントで人と人とをつなぎたい
来た時は誰も知り合いがいないニュージーランドでしたが、幸いなことにすぐ近所に日本人女性が住んでいました。彼女のネットワークから、マクロビオティック料理の先生や、アロマセラピーの教室を開いていた方に出会い、1年ほど前から2人がPine Valleyのスタッフとして私を手伝ってくれるようになりました。自然の中で自給自足の生活をする、という私と共通の夢を持った2人です。ここに住んでみて、都会に住んでいた時よりもずっと切実に、コミュニティーに属する、ということの大切さを思い知りました。身近に触れ合うことができる仲間、助け合える友人はかけがいのないものですよね。そしてそれは私たちのような新参者にとってはライフラインでもあります。Pine Valleyで催すイベントは、人の輪を広げたい、人と人とをつなぎたい、という気持ちから始まりました。お料理教室やクラフト、編み物などの教室イベントは、あっという間に口コミで広まって、おかげさまでいつも大盛況です。日本人だけではなく地元の方も参加するようになりました。毎回、新しい人との出会いがあり、とても楽しいです。また参加者同士の出会いと交流の場所になっているのも嬉しいです。


Kazuyo Freedlander

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カテゴリ:起業系
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