Vol.126 時代を飾るキーパーソン -ニュージーランドでホームステイ


海外からの学生のホームステイをアレンジして25年余り。数え切れないほど多くの学生にオークランドのホームステイ経験を提供してきた。口コミで徐々に集まってくる一軒一軒を彼女自身が訪問し選りすぐったホストファミリーは、今ではオークランド全域、数百軒にも及ぶ。その彼女にホームステイを成功させる秘訣を聞いた。

Ewen 【Profile】
バーバラ タカセ Barbara Takase 1949年生まれ。オークランド大学日本語学科卒。大学時代にニュージーランドで知り合った日本人、合気道の師範のノブさんと結婚。3人の子供がいる。息子と娘ひとりはそれぞれ日本人と結婚して日本に在住。かわいいお孫さんも4人いる。週に2-3回合気道のクラスでキープフィットしている。

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合気道を教えている旦那様と。
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1970年に大阪で開催されたEXPOのニュージーランド パビリオンのコンパニオンの時のバーバラサン
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作家の川端康成と
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学生とファミリーがいい人間関係を築いてほしい。
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雑談しながら新しいファミリーをリクルートすることもある。
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近所のカトリック教会で世話役を勤める。
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新しい人と出会うのが好き。

経験豊かなホームステイ エージェント。

私はタウランガで生まれました。13歳のときに家族でオークランドに引っ越してきて、St. Mary's Bayに住んでいました。子供の頃から外国語が好きで、高校ではフランス語を学んでいましたが、大学に入学してから日本語を学び始めました。当時、日本語はこれからとても役に立つようになる言葉だ、と思ったからです。オークランド大学が日本語学科を開講したばかりの年で、つまりわたしたちは第一期生です。大学を卒業後、1970年に大阪で開催されたEXPOのニュージーランド パビリオンのコンパニオンとして6ヶ月間、日本で働きました。アポロが月着陸を遂げ、アメリカ館に月の石が展示された、あのときです。本当に短い短いミニスカートの制服を着て、お客さんにニュージーランドを宣伝する、日本語を使った楽しい仕事でした。その間に既にニュージーランドで知り合っていた夫の実家のある姫路にも数回行き、日本が本当に好きになりました。夫の仕事がニュージーランドでしたので私たちはずっとオークランドに住んでいますが、それでも3人の子供たちが小学生だった80年代の中ごろ、「子供たちをバイリンガルにしたい」という理由で家族で3年ほど姫路に住んだことがあります。子供たちは普通の小学校へ通い、私は英語の先生になりました。


語学学校経営からホームステイ エージェントへ。

オークランドに戻り、夫と一緒に語学学校、Auckland English Academyを始めました。ホームステイをアレンジし始めたのはそのときです。少ないときで50人、多いときは200人余りの学校の校長として22年間学校経営をしました。そして3年前に学校を人に譲り、ホームステイだけを扱う会社Hippo  Homestay を始めたのです。Hippoと名前をつけたのには大して深い理由はありません。Homestayだから、Hで始まる親しみやすい言葉を、とさがしただけです。現在は、Auckland English Academyのほかに数校の語学学校、高校、ツアーグループなどからホームステイのアレンジを依頼されています。25年の経験から、どんなタイプの学生がどんなタイプのファミリーとマッチするか、裏も表も良く把握しているので、ビジネスは順調です。日本の留学エージェントからの依頼も多いです。その中で今新しく力を入れているのは「ツーリスト ホームステイ」と呼んでいる企画。これはニュージーランドに旅行に来る人たちにニュージーランドのファミリー体験をしてもらおうというもの。たとえば、馬を飼っているファームにステイして家族と一緒に馬の世話や乗馬を楽しんでもらう、など。普通のホームステイではなく、何かプラスアルファがあるホストファミリーが、家でお客さんをもてなす、という滞在のタイプです。5日間から10日間の短い期間でアレンジします。日本とフランスにいる娘が、それぞれ日本語とフランス語のウェブページを作成中なので、これからが楽しみです。


ホームステイは英語を上達させる近道

英語学校をやっていたときに、スタッフがよく「どの生徒がホームステイをしていて生活を楽しんでいるかが良く分かる」と言っていました。ホームステイしている生徒は英語の上達が特に早い、というのです。ホストファミリーとする毎日の日常会話が自然と身についていく。ヒアリングが早くできるようになるのはもちろん、そのうちにホストのニュージーランド人が使う教科書に載っていないフレーズを使ったりするようになったりする。せっかくニュージーランドに来て英語を勉強しようとするのにアパートを借りて住んだりするのはもったいない話ですよね。私が紹介するホームステイファミリーは、本当に人と出会うのが好きな人達ばかり。学生を家族の一員として温かく迎えてくれるファミリーを選んでいます。だから、ファミリーのメンバーに何かを誘われたら、必ずYESと言ってほしい。たとえば、一緒にラグビー観戦に行こうとか、ジムで汗を流そうとか。ふだん自分がやらないことやよく知らないことをするのにYESというのはとても勇気がいります。だけど、せっかくの機会、何にでも心を開いてとりあえず興味を持つ心構えでいてほしいです。日本人と中国人の学生は比較的シャイな人が多いですが、勇気を出しましょう。ホストファミリーと一緒に過ごすアクティビティを通して、人間同士の信頼関係が生まれ、もしかすると自分の中に新しい発見があるかもしれません。No と言わないことが大切です。


部屋のドアは開けておいて。

家で部屋にいるとき、日本では部屋のドアを閉める習慣がありますよね。でもニュージーランドの家庭では、着替えをしているときなど以外は部屋のドアを開けっ放しているのがふつうです。どの部屋のドアもいつも開いている。だから学生が自分の部屋に居るときにドアを閉めてしまうと「話しかけないでほしい」というふうにとられてしまいます。慣れるまで大変かも知れませんが、部屋のドアは開けておくよう心がけましょう。私は逆に、ホストファミリーにもそんな日本の習慣を知らせて、学生の部屋のドアが閉まっていてもどんどん話しかけてほしい、とアドバイスするようにしています。


川口美喜子さん(神奈川)のコメント。

将来英語の先生になるのが夢なので、半年の予定でNZに英語を勉強しに来ました。日本で「留学ジャーナル」というエージェントがHippo Homestayを通してホームステイを手配してくれました。留学した経験のある友達から「ホームステイはかなりビジネスライクだったよ」と聞かされていましたので、実際にここに来て印象が全く違いました。私のホストファミリーはとてもやさしくて、いつも自分たちがすることに私を誘ってくれ、本当に家族の一員として楽しく過ごしています。


ホストマザー Anne-Maree Glogoski のコメント。

以前は、娘の学校を通じて11-12歳のホームステイの生徒を受け入れていましたが、Hippo Homestayから依頼される大人の学生は本当に楽しいです。ミキコは私たち家族のすることになんでも興味を持ってくれるので、一緒にいろんなことをしています。

カテゴリ:起業系
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