Vol.127 キャリア - ニュージーランド留学でホスピタリティを学ぶ


世界の玄関口となる成田国際空港。そこで外資系航空会社のグランドスタッフとして働く浅田真理子さん。彼女は2年前にニュージーランドのフィティレイア国立工科大学を卒業、英語環境で働く経験を積んだ後、日本に戻り就職した。日本では最近グローバル人材という言葉を耳にするが、その背景には日本の社会の様々なシーンでの英語需要の高まりがある。新卒で海外就職すること、留学時代の人知れぬ苦労と努力、そしてその道の可能性について話を伺った。

ニュージーランド留学でホスピタリティを学ぶ【Profile】
浅田真理子(あさだ まりこ)1989年3月25日生まれ。埼玉県出身、日本の専門学校を卒業後、フィティレイアのNational Diploma in Hospitality Management(Level5)に留学。卒業後、ニュージーランドのホテルで働いた後帰国し、外資系航空会社でグランドスタッフとして就職。現在興味のある国はヨーロッパ。9月に旅行を計画中。どんなに疲れても美容ケアは欠かさないなど、メリハリのある生活を心掛けている。

ニュージーランド留学でホスピタリティを学ぶ
成田国際空港のカフェにて。
成田国際空港のカフェにて。
2009年、ニュージーランド・カリナリーフェア全国大会での一場面。
2009年、ニュージーランド・カリナリーフェア全国大会での一場面。
カリナリーフェアで2部門でのメダル受賞。同じくフィティレイアの卒業生で、ニュージーランドで活躍している友人もたくさんいる。
カリナリーフェアで2部門でのメダル受賞。同じくフィティレイアの卒業生で、ニュージーランドで活躍している友人もたくさんいる。
ニュージーランド留学でホスピタリティを学ぶ
ナプキンホールディング部門では銀メダルを受賞。
ナプキンホールディング部門では銀メダルを受賞。
ニュージーランド留学でホスピタリティを学ぶ

留学経験を通じて、自分が変わったと思う
現在、外資系航空会社でグランドスタッフとして勤務しています。成田国際空港で、搭乗手続き業務等を担当し、色々な国籍のお客様と接する日々です。2011年にニュージーランドから帰国して外資系航空会社に焦点をあてて就職活動をしました。ニュージーランドでは2年間フィティレイア国立工科大学で学んだ後、更に1年間現地のホテル等で働いていたので、海外と繋がって英語を使う環境で働きたかったのです。日本の就職は決して売り手市場ではありませんでしたが、思っていたよりもすんなり決まりました。面接では英語力はもちろんのこと、積極的に自ら動ける行動力や目標達成力、タフさについてアピールしたことが評価されたのではないかと思っています。それもこれも、ニュージーランドで過ごした3年間があったからです。誰も知らない環境で一人で過ごしてメンタル面も随分と強くなりました、と今なら言えますが、留学する前は引っ込み事案で一歩下がって見ている、そんな感じだったんです。

分からない、からのスタート
高校時代にニュージーランドでホームステイしたのがきっかけで、日本の専門学校を卒業後、ニュージーランドへ留学しました。人と接する仕事に興味があったので、ホスピタリティコースを選びました。日本の専門学校で、ある程度英語を学んでいたこともあって、ニュージーランドでは英語コースからではなく専門コースの授業からスタート。たしかカフェサービスの授業だったと思うのですが、授業についていくのがとても大変でした。ホームステイファミリーの言っていることもわかりませんから、最初はわからないだらけの留学生活でした。話す、聞くことに特に苦手意識があったので、クラスメイトやホームステイファミリーと話したり、テレビを見たりなど普段の生活でなるべく英語を使うよう心掛けました。少しずつ英語は上達して、学校もどんどん楽しくなりました。

多国籍なクラスメイト、学校生活から得たこと
フィティレイアのNational Diploma in Hospitality Managementコースは、実践的な授業や研修が多かったので、その後のニュージーランドでの仕事にとても役立ちました。先生方も熱心でいつも励ましてくれました。2009年には、レストランやホテル、ホスピタリティ業界に従事する人がプロアマ問わず競い合うカリナリーフェアの全国大会に学校代表で出場しました。その前の地区大会では惜しくもメダルに届かなかったので、全国大会では絶対にメダルを取ろう、とクラスメイトと励まし合いながら猛特訓の日々でした。結果、全国大会ではナプキンホールディング部門で銀メダル、バリスタ部門で銅メダルと2つもメダルを受賞。とても嬉しかったです。フィティレイアのオークランドキャンパスには留学生がたくさんいます。クラスメイトも多国籍。韓国、中国、インド、ブラジルなど、世界中から生徒が学びに来ていました。友達同士の付き合いや、授業のディスカッション等を通じて、その国の文化や価値観を知ることがとても新鮮でした。現在の仕事でも、たくさんのお客様に接しますが、当然日本人以外の方もいらっしゃいます。個々のお客様の考えを尊重し、相手の立場を考えながら接客するという点で、留学時代の経験はとても役に立っていると思います。

英語がネイティブでないことを悲観しない
2010年11月にフィティレイアを卒業した後は、Graduate job search visaを取得して1年間ニュージーランドで働きました。すぐに日本に帰るのではなく、海外で働くという経験を得たかったのです。最初の職場はハイアットリージェンシーホテルのバンケットスタッフ。これは学校のインターンシップで紹介されそのまま働くことになった職場でした。しかし、不況の影響もあったのか突然の解雇。その後ネットで応募したカフェでしばらく働いていましたが、学校でホテルでの接客やマネジメントをメインに学んでいたので、ホテルで働きたい!と一念発起し就職活動を始めました。ネットでの応募に限らず、履歴書を直接渡し歩きました。ホテルの受付業務を希望していましたが、英語がネイティブでない自分にとっては難しい職種。ホテル側の反応も芳しくありませんでした。そんな中、エリオットホテルのマネージャーが目を留めてくれ、ホテルで働けることになったのです。電話の応対やチェックイン・アウトの手続きなど様々なトレーニングがありとても良い職場でした。英語力は格段に伸びましたが、それでも電話応対は難しかったです。アクセントによっては聞き取るのが難しく、お客様にお叱りを受けることもありました。英語がネイティブでないことは、自分の弱点だと思っていました。しかし、ある時マネージャーの一言で考えが変わりました。「日本人で英語がしゃべれる。あなたは二カ国語も喋れるんだから、落ち込むことなんてないのよ」。ホテルでは色々な国のお客様がいらっしゃいます。日本の方も多いです。そういった職場環境では、日本語と英語の両方が使えることは強みになります。何よりも、このマネージャーは私の真面目な勤務態度や色々なことに取り組む積極性、明るい人柄を評価してくれました。弱点ではなく、自分の強みに目をむけること。この意識は、日本での就職活動の際も役立ちました。ニュージーランドで働いた1年間は、英語で仕事をする力がついただけではなく、多国籍なスタッフと働くことの協調性や、ホスピタリティ精神とは何かを私に教えてくれました。多くのことを学べたニュージーランドの環境に感謝しています。

カテゴリ:ホスピタリティ
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