Vol.133 英語の先生になるための留学。CELTAコース受講


「私の英語って通用するのかな?」という疑問が常にあったという原田さん。今年5 月にオークランド大学卒業後、日本に本帰国予定。その前に自分の英語を試してみたいと CELTA コース( 英語を母国語としない人への英語教師養成コース) に興味を持つ。 コース修了後には、大きな達 成感と英語に対する自信、そして英語の先生になりたいと いう夢ができた原田さんに話を聞いた。

翻訳【Profile】
原田真梨子
1989年生まれ。
長野県出身。日本で中学校卒業後、ニュージーランドに。高校はクライストチャーチのSt.Margaret's Collge、その後、オークランド大学NICAI Elam school of Fine Artsを今年5月卒業予定。趣味は、温泉、旅行、自然鑑賞、演劇鑑賞。


ニュージーランドでの8年間

英語の先生
CELTAコースに参加し、次の目標をみつけたと話す原田さん
英語の先生
英語の先生
大学で卒業制作展覧会。5月に卒業を控える。
英語の先生
英語の先生
英語の先生
英語の先生
お互いに刺激し合えるクラスメイトと
英語の先生
NZLCの先生と

中学校を日本で卒業して、ニュージーランドにやってきました。留学前に下見のため、2度訪れたことがあるのですが、ニュージーランドの自然とファンタージーな感じがとても気に入り、留学はニュージーランドと決めていました。他にニュージーランドが好きになった理由としては、この国が差別の比較的少ない多国籍な社会であるということ、特にオークランドはまるで地球を小さくしたかのように色んな人種、言語の人達で溢れている中で、お互いに尊重しあっているようで、とても魅力的に感じたからです。高校はクライストチャーチのSt.Margaret's Collegeに通い、その後は、オークランド大学で芸術を専攻し、5月に卒業を控えています。自然と日本の伝統的なものが大好きなので、大学での芸術作品は、日本の和を取入れたものが多いです。卒業制作、展覧会も無事終了後、時間にも余裕ができたので、昨年12月中旬よりCELTAのコースに入学し、無事に資格を取りました。

NZLC CELTAコース

 このコースに入学したもともとのきっかけは、「8年間、ニュージーランドにいるけど、私の英語って大丈夫なのかな?」っていう疑問があって、自分の英語力を試してみたい、っていうものだったんです。正直、特に先生になりたいというわけはなかったんです。でも、実際に授業を受け始めてみると、大変っていうより、毎日がすごく楽しく、充実してたんです。4週間で、こんなたくさんのことを楽しみながら学べるんだ、っていうのが率直な感想でした。とにかく忙しい毎日で、自炊する間も寝る暇もロクになかったのですが、やりがい、達成感はすごくありましたね。このコースで学ぶことは、英語を母国語としない人に英語を教えることですが、日本での教え方と全然違うことにびっくりました。日本ではどちらかというと、受け身の授業ですが、私がこのコースで学んだのは、「説明を長くしない」「生徒に答えを気付かせて言わせる」ということに重点を置く教え方でした。主役は生徒、先生は助手。先生よりも生徒が話す時間の方が多い、生徒中心のクラスにすることの大事さを学びました。私達の役目は、生徒を正しい方向に案内し、手助けする山登りガイドのようなものなんです。生徒に立ちはだかる山(困難)を、先生が少しだけサポートするのです。週に2、3回、私達が実際に生徒に教える実習時間が設けられているんです。40~60分間の授業なんですけど、すごく短く感じました。伝えたい事はたくさんあるのに、時間内に教えきれないもどかしさもありましたね。レッスンをする内容は、自分たちのテキストがあり、何ページから何ページを担当、と先生から指示があるので、自分でレッスンプランを立てて、時間配分も考え、シミュレーションを何度もして、授業に臨みました。コースを通して、6時間の実習がありました。毎回、先生からのフィードバックがあり、的確に、良かったところ、もっと改善すべきところを指示してくれるので、回を重ねるごとに教えることに対して、自信がついていくのを感じましたし、授業をするのって楽しいって思うようにもなりました。実習授業では、NZLCの生徒さん(12~13名)に教えるのですが、みな、意欲的な生徒ばかりで、なかには70歳くらいのおじいちゃんもいたりして。彼らから、「教えて」とか、自分のことを「先生」と呼ばれるとなんだか不思議な気持ちにもなりました。授業中、生徒の反応がない時は、パニックにもなりましたが、言い方を変えて、反応があるまで、問い続けたり。「先生」の立場から生徒を見て思ったことは、自分自身が緊張していたり、不安だったり元気がなかったりすると、それがそのまま生徒のムードに反映するんだということでした。でも、自信がついてくると、明るく振る舞えるし、そうなると、クラスの雰囲気も明るくなって、授業をするのがより楽しくなるんですよね。高校の時に、授業で演劇の授業を専攻していたのですが、CELTAのコースを受けていると、「先生」ってある意味「演技」だな、って思うようになったんです。「演技」次第で、生徒をぐいぐい引っ張っていくことができるし、「演技」が上手い先生のクラスって明るくって生徒が意欲的になるんです。「演劇」ではないけれど、共通するものを見つけたような気がしました。また、大学では芸術を専攻していたのですが、語学学校では自分で描いた絵や、パントマイムなど使って言葉の意味など伝えることがあるので、そういった点もとても楽しめました。どんな風に描いて、どういう表現をすれば、生徒に分かりやすく伝わるんだろう、など考えるのもおもしろかったです。ですので、このCELTAのコースは、全てが私に合ってたんです。楽しくてしょうがないコースだったので、コースが終わった時は、嬉しい気持ちもありましたが、寂しい気持ちのほうが大きかったです。

NZLCの先生との出会い

 コースを通して、2人の先生が担当をしてくれました。とにかく、こんな素晴らしい先生は他にいないって思うくらい、的確でスピーディで博識で、生徒一人一人の心理を見通しているんです。励まし、サポートしてくれ、私達のモチベーションを常に上げてくれました。このコースには事前にインタビューがあるのですが、そこから既に授業が始まってたような気もします。「語学学校の先生って?」「語学学校の先生に必要なもの」をこの時すでに考えさせられましたね。担当先生のシェーンとジョナサンの授業はもちろん分かりやすく、役立つことばかりで楽しかったのですが、それ以上に思ったことは、彼らは、今まで不安に思っていた自分の英語に自信を与えてくれ、かつ、自分の英語がこれから就職する際に武器になることも気付かせてくれたので感謝の気持ちでいっぱいです。

今後について

 しばらくは、長年恋しかった日本で暮らす予定です。でも大好きなニュージーランドにはいつか帰ってきたいと思っています。住む場所がどこであれ、ニュージーランドで得たこと、学んだことをフルに活かすことができる職に就きたいと思っています。特に今は、英語の先生に挑戦してみたいですね。年齢、国籍は問わなく、どの世代でも、どの英語のレベルでもチャンスがあれば教えたいです。CELTAコースを通して、本当にやりたっかこと、自分に合ってることがもっとはっきり見えて来たと思います。今後の私の目標として、自分が心から楽しめること、人の役に立てる仕事に就くこと、そして、自分に自信をもち、充実したハッピーな人生を歩んでいきたいと思っています。。

*CELTA: Certificate in Teaching English to Speakers of Other Language 英語教師を雇用する世界中の団体、組織によって認められた資格。
*原田さんが受けたCELTAコース(4-5週)を開講しているNZLCは、ケンブリッジに公認されたCELTAトレーニングセンターでもあります。

カテゴリ:先生/学校経営
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