Vol.134 日本人シェフ、乱立するカフェでの生き残り方を語る


学生の頃からの永住計画を家族と一緒に実現した松村シェフ。オークランドシティの対岸に位置するタカプナのお客が多いカフェで働く彼に、数多くあるカフェとの差別化を聞く。

aic【Profile】
松村昌太 1975年1月2日生まれ
大阪出身。関西外国語大学卒業。2児の父親。日本では、引越し業をしており、多忙な生活。今後の人生を見据えての永住計画をニュージーランドで実現。趣味はラグビー(プレイ、観戦の両方)、釣り。

昌太さんの働くカフェ
The Daily Trader
178 Hurstmere Rd,
Takapuna, North Shore

chef in NZ
chef in NZ
時間に余裕もできてきたので、ラグビーを近々始める予定
chef in NZ
とても気さくでフレンドリーなシェフ
chef in NZ
chef in NZ
家族で過ごす時間の大事さをnzで改めて実感したと話す松村さん
chef in NZ
英語ができると可能性、選択肢が広がる
chef in NZ
自宅でも"シェフ"の松村さん

ニュージーランドに家族で
大学のころから、将来は英語圏で永住することを考えていました。オーストラリアでも永住権を目指したのですが、結局ダメで、一旦日本に戻り、またニュージーランドに家族で来ました。入国後は、NSIAでシェフの勉強をしながら、日本食レストランでアルバイトをし、卒業後は、違う日本食レストランで社員として就職し、永住権を取得しました。トータルで5年弱ほどかかりましたね。この経緯を通して、思ったことは、英語が理解できること、英語を話すことができることってものすごく大事なんだということでした。ここは、日本ではなく、ニュージーランドなので、英語ができないと可能性も狭くなると思うんです。英語をあまり必要としない就職先もありますが、その時点で選択肢が狭くなりますよね。僕は、好きな仕事することはもちろんですが、それ以上に家族も大事なので、家族と一緒に過ごせる時間もきちんととれるようなところに就職をしたかったんです。なので、選択肢を狭めたくなかったんです。外国語大学に通っていたので、もともと英語が好きだったんですが、容易ではないですよね。シェフ学校での英語の授業や仕事場での同僚との英語でのやりとりを何の障害なくするのは。なので、僕と同じようにシェフの勉強をしている方もそうですが、どういう形であれ、永住権を取得しようと思われてる方へのアドバイスとしては、英語の勉強から逃げないということですね。

シェフの道
永住権取得、というのがまず大きな理由ですが、僕自身、料理が好きっていうのもあります。もともとのきっかけは、お酒を飲むときのつまみを自分で作った時に、料理って面白いな、と思ったんですよね。テイスティングしながら、自分の好きなものを作るのが好きなんです。なので、今ではビールも自宅で作ってるんです。なんか、好きなんですよね、自分しか作れないオリジナルって。「こんな味を作らないといけない」っていうのではなく、「こんな味が作れる」っていうやり方で、お客さんに満足してもらいたいと思ってます。

シェフとしての自分らしさ
このカフェの9割以上がローカルのお客様なんです。例えば、コーヒーは作る人によって、同じ豆を使っていても味が全然違うんです。美味しかったり、味が薄かったり、苦かったりと色んな味のコーヒーができるんです。このカフェのこの人のコーヒーが好き、っていうのは多くの人にあると思うんです。料理も同じなんです。なので、すでにあるメニューの理想の提供の仕方は、「Shotaの○○が食べたい」とお客さんに言ってもらえるような料理の出し方ですね。また、オリジナルのメニューとしては、自分が日本人なので、日本料理とのフュージョンな料理を作りたいですね。ニュージーランドは、カフェの数がすごく多いので、その乱立している中でどうやって生き残るかっていうのを考えた時に、ニュージーランド人の好みの味でなおかつ、日本の味も取入れて新しいものを定着させていこうと思ってるんです。その地域によってもお客様の味の好みも変わってきますし。実は、試しに、スシなんかも出してるんですよ。意外にウケが良かったので、もっと試行錯誤し、このカフェの目玉メニューにしたいですね。

生活の変化
この仕事は朝が早いかわりに、2時に仕事が終わるんですよ。日本での生活とは比べ物にならないくらいですね。定休日もきちんととれるので、自分の時間、家族との時間を充分にとれ、楽しい人生を送っていると思います。もともとラグビーをしていたので、ニュージーランドでもまた始めたいと思っています。時間にゆとりがないと、できないじゃないですか、スポーツの趣味って。また、家族と一緒に過ごす時間もすごく増えましたね。自宅では、夕飯作り係もしてるんです。奥さんと2人の子どもが試食するっていうふうな。子どもが美味しいって思うものって、大人が食べても美味しいと思うんですよね。なので、自分の料理を食べてる子どもの反応を見るのもすごく面白いんです。

今後
すぐに独立して、お店を出そうという考えは今のところはなく、いつかチャンスがあれば自分のお店を出したいという感じですね。タイミングもあると思うんです。お店を出すとなると、一人でするのではなく、一緒に仕事をする仲間も見つけないといけないし。人とチームワークってすごく大事だと思うんです。人次第で、そのお店の色が決まるし。もちろん、何系のシェフかと言われるとカフェですね。やっぱり自分の時間、家族との時間がたくさん持てるっていうのは僕の中ではすごく大きいんです。そのためにニュージーランドに来て、永住するっていう夢を妻とずっと持っていたんですからね。良い機会とタイミングに恵まれるまで、今の職場で僕ともう一人のシェフとで、もっと腕を磨きつつ、ここのカフェにしか出せない料理を出していこうと思ってます。

各種法律や移民局の規定等は改定されている場合があります。詳しくはお問い合わせください。

お問い合わせはこちら