Vol.144 Whitireia Performance Centre, Bachelor of Applied Arts


21歳の学生が大きな夢の第一歩をつかんだ。今年の12月末に東京国際フォーラムで開演される「オペラ座の怪人」-ケン・ヒル版-は1992年の初来日公演以来、今年が5回目となる。多くの固定ファンもおり、日本のフェースブック公式ページではすでに3000人近くが登録されているこのミュージカルにJAMMES役で出演するCamilla Besley。Whitireia Performance Centreの学生として劇団に特化した学位での卒業を間近に控え、リハーサルで多忙な中ではあるが海外での公演にワクワクしているという。

ais【Profile】
Camilla Besley
Whitireia Performance Centre, Bachelor of Applied Arts
1992年10月29日ネルソン生まれ、育ち。パーフォマンス・アートを勉強するためにウェリントンに移動。東京国際フォーラムで開演される「オペラ座の怪人」の公演予定は12月19日(木)−29日(日)まで。(詳細はwww.operaza.jp)東京ではディズニーランドや寿司屋に行く事を楽しみにしている。インスタグラムのユーザーネームは"MILLIEB12"

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芸能科の学生

5歳のときにクラシックバレエを習い始めました。それが楽しくて楽しくて、その時の夢は「バレエダンサーになる」でした。ところが17歳のときに『グリース』というミュージカルに出演したときに「なんておもしろいんだ」と一気にミュージカルが好きになってしまったのです。歌・ダンス・演技と、いろいろな方法で自分を表現できるのです。私の中で道が大きく広がったような感じがしました。そんなこともあり、高校を卒業してからはBachelor of Applied ArtsプログラムのあるWhitireia Performance Centreに進みました。ボーカルやコーラスのレッスン、ジャズ、バレエ、タップなど、学校では歌・ダンス・演技というパフォーマンスの三大要素となることを学んできました。学ぶと言うよりも身につけ発展させていくという感じです。学校には他の学科の学生もたくさんいて、パフォーマンス活動を仕事にしたいと思っている人たちに囲まれています。そうした環境はとても刺激的な空間だと思います。歌を専門としている人の視点、演劇で俳優を目指している人の考え方やロジック、ダンスが得な人でも力を入れる部分が違ったりもします。ちょっとした会話の中にもそれは出てきますので、自分の意見だけに捉われることなく、常に広く見ることができます。また先生たちはみんな、すでに業界でプロとして活躍している人たちばかりですので、その経験を学ぶだけでなく、学生の私たちでも業界の最新情報をオンタイムで得ることができました。


互いに助け合う環境

実は、私は入学するまでは歌のレッスンを受けたことがありませんでした。ですから、声の出し方や音楽理論など、はじめて触れるものばかりでした。そのため、みんなに追いつくのはとても大変でした。個人レッスンにも通っていました。ただ、逆にダンスは初めてという子もいました。そういった場合、お互いに教え合ったり、協力し合ったりしてそれぞれが力を伸ばしていくという環境でした。こうしてフルタイムの学校で学びながら、私はWellington Dance & Performing Arts Academyで3歳から16歳までの子どもたちにバレエを教えていました。収入のことも考えたアルバイトという目的と同時に、人に教えるということを通して自分自身の基本を振り返ることにもなりました。私はイギリスのパスポートを持っており、親戚もたくさんいますので、卒業後はロンドンに行こうと思っています。向こうの劇場関係の仕事やオーディションなども受けていきたいと考えており、現在はそこで必要となるプロモーションDVDを製作しています。色々なスキルや知識が必要とされるパフォーマンスの世界に入るための学校ですから、クラスの中では要求されるものも多くまた時には難しいものもありました。しかしそれを一つ一つ克服していくことで返ってくるものは大きいと思います。これを読んでいる日本の学生の方もチャレンジしてみる価値は十分にあると思います。


プロのミュージカル俳優

オペラ座の怪人ケン・ヒル版のオーディションがあったのは今年の6月でした。オーディションはインビテーション方式でミュージカル・ダイレクターから招待をもらって受けたのです。実はこうしたオーディションはほとんどが招待方式のものが多く、オープンな形で誰でも受けることができるというものは少ないのが現状です。私は今回、JAMMESという役をもらうことができました。私自身の認識ではこの役はダンスの部分が強い役だと思っています。しかし、どうして私が「受かった」のかは全くわかりません。それぞれの監督が求めるものは異なりますので、今回は監督の求めるJAMMESに私が最も近かったということではないでしょうか。東京公演に参加できるということもとても楽しみにしています。公演終了後はロンドンに行くことを考えていますが、もし時間があれば、日本のオーディションや所属できるエージェンシーなどの情報も得てきたいと思っていますし、東京は夜の街のライトがとにかくスゴイというイメージがありますので、そんなことも実際に見てみたいですし、もちろん本物のお寿司も食べてきたいと、今から楽しみです。いずれにしましても、今回、選ばれたことはとても栄誉なことだと思っています。なにより、学生として卒業を控えている今の自分にとってはプロとしての第一歩だと考えています。今、一番の緊張は、リハーサルの期間が2週間と短い時間しかないことです。それだけに役者もスタッフも全員が集中してくると思います。そういった空気の中で新参者の私は全力でぶつかっていくしかないと思っています。特にこのケン・ヒル版はユーモラスな部分もあるのが見どころの一つだと思っていますので、劇場に足を運んでくれる日本の人の期待に十分に応えられるようにやれることはすべてやるつもりです。また、怪人役のピーター・ストレイカーさんは日本でも有名だと聞いていますので、会うのがとても楽しみですし、学ぶことも多いと思っています。そして、この「オペラ座の怪人-ケン・ヒル版」を通して、私以外のすべての人たちから少しでも多くのことを学び、吸収していきたいと思っています。

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