Vol.147 AEA, Ntec NZSFW


将来は2人でアットホームな個人塾兼カフェをオープンしたいという夢に向かって、橋本みなみさんは専門学校でバリスタの勉強、斉藤賢治さんは現地の高校でボランティア経験のために2人でニュージーランドへ。短い期間ではあったが、たくさんの人と出会い、たくさんの経験をした。そんな2人にお互いの夢について語ってもらった。

【Profile】

斉藤賢治 Kenji Saito
佛教大学教育学部卒。 京都教育大学大学院連合教職実践研究科在学中。 大学在学中に教職員試験に合格し、小学校の教職員免許を取得。同級生はほぼ教職員になり就職しているが、その後勉学ももちろんのこと、将来のための時間が欲しいとの事で大学院に推薦で進学。海外での経験を積みながら社会経験を積んでいる。学校ではいじめや教育の背景について勉強している。

橋本みなみ Minami Hashimoto
京都外国語大学外国語学部在学中。 小学校5年生の時に初めてニュージーランドへ。North Shoreに1人で約2ヶ月半ホームステイを経験した。その後日本へいったん帰国。6年生の夏休みから母親と弟と共に再びニュージーランドで過ごす。1年間地元の学校に通い、卒業後日本へ帰国。入学した高校のプログラムにより約1ヶ月の短期留学のためニュージーランドへ。


2人の出会いのきっかけ

二人の出会いはバイト先の焼き肉屋。元々海外での生活に興味があった賢治さんとニュージーランドでの生活経験があるみなみさんとの仲は自然に親しくなり、今は交際歴1年。みなみさんは1年程前からバリスタに関心を持ち大阪でバイトを始めた。1つのコーヒー豆でもたくさん違った味がでることに感動。ラテアートに没頭する時期もあったという。色々なカフェでたくさんの種類のコーヒーを作って行く中で自分のお店を持ちたいという夢がでてきた。みなみさんの描くラテアートはとっても可愛らしい。ニュージーランドはオセアニアでもカフェ文化が栄えていて、なおかつみなみさんは小学生時代に何度か訪れている。第二の故郷とまでいえるこの国で自分のお店を出したいと思うようになっていった。賢治さんも日本で教育を学ぶなかで海外における、現地に住む日本人に対する教育に興味を持ちはじめ、二人で休みを利用してニュージーランドへやって来た。

英語での講義

今回は一ヶ月という短い滞在期間の中、午前中は二人でAuckland English Academyにて語学の勉強。午後はみなみさん1人でNtecにてバリスタコースを受講。その合間に賢治さんは日本語補習学校やランギトトカレッジでのボランティア活動。その後は、二人でNew Zealand School of Food & Wine(NZSFW)でバリスタの勉強というハードなスケジュールをこなした。みなみさんは、Ntecでの授業は英語で行われたが充分に聞き取る事ができたため、問題なく授業を受ける事ができたという。日本とのコーヒーの入れ方の違い等得たものは多いようだ。例えばフラットホワイトの入れ方にしても、2つの学校で教え方は違ったようだ。一般的にフラットホワイトとはエスプレッソに高温のスチームできめ細やかに泡立てたミルクを注いだもの。カフェラテよりミルクが少なく、カプチーノよりミルクが泡っぽくない。けれどもエスプレッソの量はお店によって違う。バリスタとして、ただコーヒーを作るだけでなく、お客様の要望に応えながらのコーヒー作りが要求される。日本のやり方ではkiwiは喜ばないし、エスプレッソ抽出の際、何秒間のエスプレッソが欲しいといわれる事もあるそうだ。コーヒーの話をしている時のみなみさんはとても楽しそうだ。ニュージーランドに来てから毎日カフェ巡りをしている。行ったお店の値段や味等をメモした『カフェブック』を作成している。コーヒー大好きのみなみさん、実は茶道も習っていたそうだ。そんなみなみさんは、今回のコース終了後に受験した試験で見事合格! NZQAの資格を見事手に入れたのだ。2人で通ったNZSFWで、初めてエスプレッソマシーンに触った賢治さんは、始めは難しかったけど楽しかったと語る。もちろん英語での授業だったのでみなみさんが通訳。日本でもバリスタとして働いているためアドバイスしてもらいながらの授業だったそうだ。

ボランティア活動

賢治さんの今回の滞在目的でもある、ボランティア活動で訪れたランギトトカレッジは、みなみさんの日本での母校である、高校の先生がランギトトカレッジの先生と知り合いだったため、紹介してもらった。12歳のクラスへアシスタントとしてはいり、海外の教育がどう行われているのか、また子供達はどんな風に授業を受けているのかを学んできたかったという。日本語のニーズが近頃はどんどん減っていくなかで、現地の生徒たちを前に、日本語を楽しそうに学ぶ姿を見る事は、日本人としてとても嬉しかったと話す。日本人学校で教師として働きたいと思っている賢治さん。ボランティアで訪れた日本語補習学校では国語と算数の時間にアシスタントとして訪れた。漢字の「はね」や「はらい」を教えたり、日本語で書かれている算数の問題を分かりやすく教えたりしたそうだ。関西弁を話す賢治さんにとっては、標準語を使わなければならなかったため、言葉遣いには気を遣った。また、日本語補習学校では教師と生徒またはその保護者との距離がすごく近いと感じたと話す。日本のように頑丈な鉄の門で入り口を閉ざしている学校と違って、保護者と先生が廊下で世間話をしている。その様子を見て、ニュージーランドは安全な国だと思ったそうだ。それもニュージーランドに住みたいと思わせる魅力の1つと語る。今後は日本で何年か教師としての経験を積み、日本語補習学校での現地の日本人に、日本で得てきた経験を伝えて行きたいと考えている。子供に伝えたい事を自ら示して教えられる、そんな教師になりたいと話す。将来の夢や教育について語ってくれる賢治さんはとても真剣な表情をしていた。

出会いを、繋がりを大切にしたい

ニュージーランドをすっかり気に入った賢治さんはこれから毎年1年に1回は2人で訪れたいそうだ。また何年か後には二人でニュージーランドに住みたいという。賢治さんは教師として、みなみさんはバリスタとして仕事をしながらお互いの経験を積んでいき、最終的な二人の夢を現実させたい。2人で経営する小さなお店で賢治さんが子供を預かり、日本語や宿題を教える。その横では子供の親達がみなみさんのいれたコーヒーを飲みながらおしゃべりをする。勉強している子供もジュースやお菓子を食べながら、そんなアットホームな場所が作れたら良いなと話す。
今回の1ヶ月の滞在でお互いの将来の夢はより明確なものとなった。2人はたくさんの人と出会い、たくさんの事を学び、実りのある時間を過ごした。ボランティアで訪れた学校の先生方やカフェ巡りで出会った方達の言葉は、今の2人にはとても勉強になったと話す。日本へ帰国後、まずは教師として、バリスタとしての経験を増やしていく事。 今後の2人がとても楽しみだ。

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