Vol.150 Peter Allpress, Nomad Espresso Ltd


コーヒー文化が隆盛を極め、ニュージーランドではいたるところで、あらゆる時間においしいコーヒーを味わえるようになった。カフェではもちろんの事、イベントやオフィスビルの中でもそれは可能になった。それは出張してトレーラーでコーヒーを出す業態が進歩して来たからと言える。トレーラーによるコーヒー出張サービス業の第一人者と言ったら、Nomad Espressoをおいて他にはないだろう。代表を務める創業者のPeter Allpress氏は兄のMichael Allpress氏(インタビュー記事は www.ecube.co.nzで閲覧可)が創業したニュージーランドでは最も名だたるコーヒーブランドに成長したAllpress Espressoの豆を使い、オークランドやワイカト地方で行われるほとんどのイベント主催者から出店を乞われるほどの成長を遂げた。コーヒー事業のかたわら、趣味のスキーは世界中のスキー場でインストラクターとして駈けめぐっていたというほどの腕前。日本でのスキーも経験済み。コーヒーとスキーでひと旗揚げたいと語るAllpress氏に話を聞いた。

Nomad Espresso Ltd【Profile】
Peter Allpress
Director, Nomad Espresso Ltd
1962年オークランド生まれ。17歳でシドニーに渡り、シェフとして働き始める。音楽バンドに帯同してギターを演奏するシーズンと趣味のスキーシーズンに一年を分けて生活していた時期もある。スキーインストラクターを辞して、1999年にNomad Espresso Ltdを設立。映像・音楽エンジニアとしても活動し、オフィスにスタジオを構える。www.nomadespresso.co.nz

Nomad Espresso Ltd
Nomad Espresso Ltd
Nomad Espresso Ltd
Nomad Espresso Ltd
Nomad Espresso Ltd

クオリティを守る

Nomad Espressoは兄のMichael Allpressが始めたAllpressのコーヒー豆を使って成長して来ました。兄は80年代半ばにアメリカのシアトルで見たコーヒー文化をニュージーランドに持って来て86年から87年にかけてオークランドのビクトリア・パーク・マーケットとオークランド大学でカートでコーヒーを出すビジネスを始めました。当時は学生がコーヒーを強く欲した時代だったんですね。そんな時代の勢いもあり、また、豆の卸も始めて、兄のビジネスはどんどん大きくなって行きました。それを尻目に私はスキーのインストラクターとして北半球と南半球を行ったり来たりする生活を送っていました。1995年にアメリカでインストラクターの仕事を最後にして、ニュージーランドに戻って来ました。兄の仕事を手伝ったあと、1999年にイベント会場で、カートでコーヒーを出す事に特化した今の会社Nomad Espressoを立ち上げました。Nomad Espressoのビジネスはすべて直営でやっています。フ ランチャイズにするとコントロールでき なくなり、クオリティの低下につながる 事が考えられるからです。競合とは一線を画すクオリティを守りたいのです。食べ物も出して欲し いという依頼も受けるのですが、食べ物 は廃棄するものも多いので経営的に無駄 が出るでしょうし、なによりもコーヒー を出す事に集中したいという気持ちが強 いのです。


Fieldays

Nomad Espresso立ち上げ直後から、ハミルトンで行われるFieldaysは狙い目だと思いました。Fielddaysはニュージーランドで最も大きな博覧会で、昔は農業を中心とした出展者が多く、南半球で最大の農業博覧会と言われていたのですが、いまでは農業関係以外に電化製品、IT、ファッション、家具、キッチン用品、車、インテリア、アウトドアなどあらゆる業種が出店する様になり、約900の出展者、4日間で12万人以上の来場者を数えるほど大きなイベントになりました。はじめは2台のカートだったのですが、今年は36台のカートを出すまでになりました。一日12〜14時間、4日間コーヒーを出し続けるのです。そのためスタッフはパートタイムを雇って増強し、90人体制でFieldaysに臨みます。クオリティが大切ですから、事前トレーニングが大切になります。

新たな模索

Fieldaysで広くコーヒーを出す事が出来るまでに認知されて来ましたが、イベント会場でのコーヒー・カートビジネスは景気に左右されやすいのです。2000年代半ばまではブームともいえるほどイベントの数も多く、出店回数が毎年増えて行きました。しかし、後半の不況時からイベントの数が激減し、また、イベントが存続しても出展者が減少し、それに伴い来場者が減少し、イベントそのものが縮小傾向に入りました。我々の出店の機会も回数も減って、行く先の見えない時期もありました。そこで考えついたのが、オフィスや公共スペース、店舗内などにカートを出すことです。これはテンポラリーではなく、常駐的に出店できるのが強みです。現在はTVNZのビル内、ビクトリアパークにあるスーパーのNew World内にカートを出しています。オフィスビル内への出店依頼が増えて来ており、今後の新しいビジネスとして広がる可能性があります。コーヒーカートの強みはいつでも、どこでもコーヒーを出せる事だと思います。その強みを忘れてはいけないと思います。

日本でのスキー

プロのスキー・インストラクターとしてアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドは北島のトゥーロアで教えていました。北半球、南半球を行ったり来たりして、一時期はNomad Espressoの仕事と兼任していました。2012年には群馬県の片品村へスキーに行きました。これは片品村の観光協会がニュージーランド人やオーストラリア人を誘致してスキーリゾートとして片品を広く売り出したいというプロジェクトに参加したからです。今ニュージーランド人、オーストラリア人の間で人気の日本のスキー場と言ったら、ニセコと白馬です。片品村もこの二つのスキーリゾートのように村を活性化させたいと考えています。片品村は群馬県北東部にあり、東京から約180キロメートル離れています。関東地方唯一の特別豪雪地帯で関東有数のスキー場もあり、毎年冬になると多くのスキー客で賑わいます。村の中にはスキー場が7つ、温泉が10カ所、ホテル、旅館、民宿など宿泊施設が250以上あります。新幹線でしたら東京駅から上毛高原駅まで約1時間、車で約1時間の場所にあります。東京からそれだけ近いところにあるにもかかわらず、雪のクオリティも高く、パウダースノーなのです。「東京から最も近いパウダースノー」は片品村なのです。また、5月まで滑れるスキー場もあり、知られざるスキーリゾートなのです。東京近郊に住んでいる人には日帰りできる近さですし、成田空港に到着したキウイやオージーは3時間もあれば片品村に到着してしまいます。片品村スキープロジェクトに参加希望したい方はいらっしゃいますか? キウイが集まる新しいスキーリゾートを計画しましょう。

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