Vol.152 Auckland Grammar School 中学・高校留学


オークランド・グラマー・スクール(AGS)といえばニュージーランドでも勉強とスポーツとで名高い男子公立高校として知られている。そのAGSでプリフェクト(prefect)に選ばれた日本人がいると聞いてさっそく会いに行った。
プリフェクトとは監督生と言われる代表生徒のこと。宮内源己君は現在AGSの最終学年イヤー13に在学中で、卒業後はアメリカかイギリスの大学に進み、コンピューターサイエンスを勉強する夢を持っている。プリフェクトのシンボルであるジャケットとネクタイを締めて颯爽と現れた源己君にAGSでの生活を語っていただいた。

【Profile】

宮内源己
Auckland Grammar School Prefect & Year 13
1996年東京生まれ、育ち。日本の中学では水泳選手として全国大会に出場経験あり。中国人ファミリーの家でホームステイ。その家の息子とAGSでは現在同じクラスであり、勉強で切磋琢磨し合っている。


小さい頃からの海外経験

Auckland Grammer school
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父親の仕事の関係で一歳の時にイギリスのケンブリッジに一年半住みました。帰国後も、アメリカン・スクール近くのナーサリーに通い、アメリカのカブスカウトの活動にも参加したりしていました。小学3年生から4年生にかけては、母親と二人で再びケンブリッジに一年間住みました。こういう環境の中で、英語が自然に身につき維持されていましたし、英語圏の人たちの考え方になじんでいました。ですからいつも、頭の中には、海外のことがありました。中学二年の秋に、再び父の仕事につき合って、しばらくケンブリッジに行きました。そのとき英語で十分にコミュニケーションが取れず、小学校の時の友だちとも十分に話せないことにショックだったので、帰国後週に一度家庭教師に英語レッスンをお願いしました。約一年間、たった週一だったのですが、だいぶ英語の能力が戻りました。アメリカ人の友だちに「英語が戻ったね」と言われたことを覚えています。中学三年になって高校進学を考えなくてはならなくなった時、日本の高校に進学する意欲がどうしても出ませんでした。しばらく悩み、どう考えても英語圏の学校に行きたいと思いましたので、母に相談しました。母と一緒にネットで調べたところ、***High Schoolとか、***Collegeとか学校名がしっかりとフルスペリングで表示されるのに、AGSとだけ表示されていた学校があったので不思議に思い調べたところ、ニュージーランドにあるAuckland Grammar Schoolであることがわかりました。外務省のホームページでも紹介されており、スポーツも勉強も力を入れている伝統校だということでしたので、なおさら興味を持ちました。AGSに問い合わせしたところ「日本人は二人しかいないので是非来て欲しい」しかし「英語ができないと入学できないよ」と釘を刺されました。英語だけでなく、実力別クラス編成だとのことでもあり、自分ならできると闘志を燃やしました。英語の入試を受け中学三年の7月に入学を決めて、翌年の1月にはAGSに入学しました。学校の友達はその頃受験勉強に必死でした。

プリフェクト(prefect)

AGSの第一印象は半ズボンで変な制服だと思ったことです。今はもう慣れましたが、、、。AGSはイヤー9からありますが、僕はイヤー11から入学し、今は最終学年のイヤー13で3年目を迎えました。各学年約500人の生徒がいますのでAGS全体で2,500人になります。これだけの数の男子生徒をまとめるのがプリフェクトです。毎日の仕事としては、日本の学校の風紀委員のように、朝の遅刻チェックをしたり、朝のアッセンブリーでは9時に大講堂のドアを閉めたり、タックショップ(購買)で整列させたりします。イヤー13の生徒の中から先生たちの推薦による候補者リストに基づき、イヤー13の生徒が選挙して選びます。去年は60人いたのですが、今年から45人に削減されました。45人のうち留学生は僕一人、もちろん日本人も僕だけです。もともとプリフェクトは成績やスポーツに秀でた学生が選ばれる歴史がありました。僕が選ばれたのは、水泳をやってスクール・チャンピオンになったことや、成績が徐々に良くなったことなどで推薦されたのだろうと思いますし、また、友達が多かったためだと思います。AGSはイヤー11から成績順にクラス分けが行われ、最も成績のいいクラスがAです。僕はイヤー11ではFクラスだったのですがイヤー12でC、今はBにいます。そのようにクラスを変わって行ったので、友達や知り合いが増えました。アジアの留学生のサポートも大きかったと思います。プリフェクトに選ばれると、ブレザーとネクタイが支給されます。これらを身に着けると周りからも一目置かれる立場になったこと、大きな仕事を任されたことを実感します。

イギリスかアメリカの大学へ

イギリスかアメリカの大学に進むため、イヤー11でCambridge International Examinations (CIE)のコースを取りました。AGSでは成績上位のクラスの生徒はほとんどがCIEを取ります。僕は数学、化学、物理、プロダクトデザインの科目を取っています。英語はESOL"英語を母国語としない人のための英語"を取りました。今年4月から5月にかけてAGSが企画した25日間のユニバーシティ・ツアーに参加しました。これはイギリスとアメリカの大学を実際に見て、AGSの卒業生に会って話を聞こうというツアーです。アメリカではUCLA、CALTEC、MIT、ボストン、エール、ハーバード、ブラウン、プリンストン、スタンフォード、コロンビアなど、イギリスではオックスフォード、ケンブリッジ、インペリアル・カレッジ、LSE、ユニバーシティ・カレッジなど、両国あわせて約20の大学を見学しました。その中の15大学ではAGSのOld Boy(卒業生)が学部生だったり、大学院生だったりして、大学生活について話を聞けました。去年のヘッド・プリフェクト(日本では生徒会長)はハーバードの一年生でした。AGSは、世界どの大学に行っても、Old Boyがいて話が聞けるので、すごいと思いました。ツアーに参加する前は、これまでの経験から、イギリスの大学に興味を持っていました。しかし、実際に大学を見学し、OBに会って話を聞くと、アメリカの大学、特にIVYリーグの大学もいいなと思うようになりました。イギリスの大学は成績だけで入学を判定するようですが、アメリカの大学は成績だけでなく、これまでの活動も評価し、オールラウンダーを採用する傾向にあるようなので、僕に合っているのではないかと思います。どこの大学を目指すかと聞かれれば、雰囲気が気に入りましたので、ハーバードに行きたいですね。ですから10月に実施されるSAT(アメリカの大学進学適性試験)に向けて勉強しています。今年は水泳を控えめにして、勉強に集中するつもりです。

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