弁護士見解2:Latitude Consultants - ビザ申請条件の変更と選出状況について -


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"We are a premium consultancy service specialising in New Zealand immigration law and policy.
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 10月12日施行の改正移民法とその後の申請者の選出状況について、弁護士事務所「Latitude Consultants」のStephen氏による寄稿文です。

 

 

 

 2016年10月11日、ニュージーランド移民局のマイケル・ウッドハウス氏は、同年10月12日から適応される技能移民部門の変更点について発表した。


 主な変更は大きく2つだ。


 1つは、技能移民部門の第一審査であるEOI(Expression Of Interest)のポイントレベルを140から160に引き上げるということ。そして2つ目が、最低限の英語力の証明についてだ。


 今回のコラムでは主として、EOIポイントの引き上げについて検討したいと思う。第一に、新たな方針が、ビザ申請者が「プール」と呼ばれる申請者待ちのリストから選出され、技能移民部門で本申請の招待をされるために、必ずしも160以上のEOIポイントを保持していなくてはいけないということを意味しているのかどうかについて話したい。

 

<オートマティックセレクション>

 2016年10月12日以前には、140以上のポイント保持者は自動的にプールLから選ばれると考えられていた。ここで重要なのは、これは「オートマティックセレクション」にのみ関係するということだ。


 同様に、2016年10月12日以降のポイントの引き上げについても、オートマティックセレクションにのみ関わってくる。これは、SM2の表現の中で数値(140から160へ)のみが改正され、同段落中に他の変更点が見受けられないことから読み取れる。

 

<マニュアルセレクション>

 オートマティックセレクションだけがEOIのプールから選出される手段ではない。2016年10月12日以前も、オートマティックセレクションでは選出の対象外となる100から140の間のポイント保有者も選ばれることがあった。これは、ある一定期間内に、自動的に選出される140以上のポイント保有者が不足していた場合に起きていた。ここではこの選出のあり方を「マニュアルセレクション」と呼ぼう。


 私たちは直近の改正で、このマニュアルセレクションが撤廃されてはいないと考えている。以下の2つを理由として挙げたい。


A:SM3.15は変更がないまま残され、引き続きニュージーランド移民局(INZ)にプールからの選出の権限を与えている。これはSM3.15の下で個別に規定されているオートマティックセレクションとは別のタイプの選出だ。


B:同様に、SM2の方針も変更がないまま継続している。つまり、100を超えるポイント保有者がビザを申請し、プールの中に入ることが認められ続けるということが明らかなのである。これは極めて重要な点だ。なぜなら、160以上のポイント保有者だけが選出されるのであれば、(100ポイント以上ではあるが)160以下のポイント保有者をプールに入れておく理由はない。しかし、方針は変更されずに継続している。なぜだろうか。
 
 私たちが考える理由はこうだ。もし、一定期間に160ポイント以上を保有する申請者が不足していたとして、ニュージーランド移民局は2年という期間内にどうやって50,500~57,500人という定数を満たすことができるだろうか。そうはできないはずだ。


 こうした事情の下で、160以下のポイント保有者も選出されうるということだ。こうして、移民局のウッドハウス氏は技能移民の選出基準を引き上げたものの、しかし依然としてハードルが高すぎた場合の備えとなるポジションの存在を許しているのである。

 

<2週間ごとのセレクションについて>

 政策が変更されてから、10月12日と同月26日にセレクションが行われた。EOIのプールから選ばれたのは、160以上のポイント保持者だった。これは特に驚くべきことではない。


 興味深いのは、10月に行われた2度のセレクションで選ばれたのは約400件だったということだ。政策が変わる以前には一度に800から1,000件が選出されていたことと比べると、差は明らかだ。


 また、10月26日のセレクションが終わった時点で、EOIのプールには選出待ちの1,677件が残されている。10月12日のセレクション終了時には1,798件。これは保有ポイントが160未満で、プールに取り残されている申請者が数多くいるということが考えられる。要は彼らは移民局が160以上のポイントを保持する申請者を十分に集められなかった場合の「バックアップ要員」なのだ。

 


 つまり、160ポイントという最低値は、2週間ごとに160以上のポイント保有者の申請がどれだけあったかという結果次第だということだ。これは向こう2年にわたって維持されるだろう。


 技能移民部門でビザを申請しようとしていながら、直近の報告によって申請を思いとどまらせられた人へ。すべての望みが失われたわけではない。


Latiude Consultants
Director Stephen Chan

カテゴリ:ビザニュース
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