Vol. 181 NZ式就活メソッド

第1回 ニュージーランドで就活しよう!


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 ニュージーランドで働きたい!でも海外での就職活動って何をしたらいいの?必要な準備は?成功の秘訣は?今月からスタートする新連載「NZ式就活メソッド」では、ニュージーランドでの就職のノウハウを、オークランドで移民サポートを行っているNGO「Migrant Action Trust 」の西村達男さんに解説していただきます。

Migrant Action Trustについて

 2003年設立のNGO。「移民の国」ニュージーランドにおいて移民が抱えるさまざまな問題の解決をサポート。日本語での仕事探しセミナーも年に数回開催している。
http://www.migrantactiontrust.org.nz/

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tatsu.migrantaction@xtra.co.nz

ニュージーランドの仕事観

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 ニュージーランドの社会には、男女共に「キャリアを通じて自己実現を図っていく」という考え方が存在しています。人はそれぞれ得意分野が違っていて当然という前提の下、子どもの頃から専門性を伸ばしやすい教育環境で育ち、スペシャリストとして高い専門性を身に付けて社会に貢献する、という考えが根付いています。
 対して日本の社会では、本当にやりたいこと、得意なことを見つめる機会が少ないのではないでしょうか。また日本では、企業に入ると色々な分野での経験を積みながらゼネラリストとして出世する人も多いですが、そういった人はある分野に専念している人に比べ専門性が際立ちにくいので、逆にニュージーランドでは自分のポジションを見つけるのに時間がかかるということがあります。
 ニュージーランドが移民を受け入れているのは、おもに経済面への貢献を期待してのことです。国にとって必要な専門スキルを持つ人を技能移民として、またやる気を持って経験を積もうとする人を一時滞在者として受け入れています。ですから、自分にはどんなスキルがあり、どれだけ社会に貢献できるのかということをしっかりと売り込めれば、ニュージーランドでの仕事探しは断然有利になるでしょう。

 

ニュージーランドで働くメリット

 ニュージーランドの職場では、日本ではなかなかできない経験が叶います。例えば上司もファーストネームで呼べるようなフラットな人間関係があったり、地元の人たちだけでなく色々な国から移民してきた人たちと交流して価値観が広がったりすることが挙げられます。
 また日本では、仕事が細分化されてその一部分だけを担当していると、全体像がよく見えないということもありますが、ニュージーランドの職場は、一般的に一人一人の裁量が大きいように思われます。個性や立場の違いも配慮されるので、意見を聞いてもらいやすく、自分自身で判断したり、全体の意思決定に参加する機会も多くなりやすいです。
 ニュージーランドは元々、イギリスから移民して来た人たちによって近代化してきましたが、その過程で育まれた"Can Do Attitude"が今も尊ばれています。ですので、チャレンジ精神のある人にとっては、やりがいを持って働け、さらに「個人力」を高めることもできる良い国だと言えるでしょう。

 

仕事は「ゆるい」わけじゃない

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 一般的にニュージーランドの人はのんびりとしていて、仕事も早く切り上げて自宅で家族とリラックスして過ごすというようなイメージを持たれがちですが、半分は正しくて半分は違うと思います。実際には働いている人たちはみんな忙しいのですが、「時間内にこなしてなるべく残業はしない」という姿勢があるのです。これは個人主義が発達し、家族や友人との時間を優先するイギリス的な思想が浸透しているからでしょう。生活を犠牲にしてまで働かなくていいという労働文化ですので、いわゆる「ブラック企業」は日本ほど存在しにくいでしょうね。
 ただし、プライベートな時間はきちんと確保できる一方で、仕事は時間内に効率よくこなすことが求められます。例えば会議の場でも、ニュージーランド人は話し合いを手際よく進め、限られた時間内に適切な意思決定まで持っていける力量があると感じています。決してさぼっているわけではなく、時間の使い方が上手い人たちなのです。

 

「NZモード」での就職活動を

 先にも話しましたが、ニュージーランドは個性重視、専門性(スキル)重視の社会です。かつての日本にあったような「会社に守ってもらおう」という感覚がもしあればそれは捨てて、考え方を「ニュージーランドモード」に切り替えましょう。やりたいこと、得意なことを明確にし、その上で必要があれば学校に通ったり関連分野の経験を増やして、高い価値を提供できるようにしたいところです。
 Migrant Action Trustでは、移民である私たちが海外で仕事探しをする上で、「マーケティング」の考え方を取り入れることをおすすめしています。つまり自分のスキルを「商品」に、雇用主を「お客さん」に見立てて、どうすれば自分のスキルを効果的に雇用主に売り込めるのかを考えるのです。マーケティングでは「いい商品」が売れるわけではなく「よく見える商品」が売れるのだと言います。同様に仕事探しでも、自分のスキルが高ければ(「いい商品」であれば)採用してもらえるだろうという思いはいったん忘れて、自分を魅力的に見せる方法について考えてみましょう。その方法については今後の連載でご紹介していきます。

 

 

カテゴリ:NZ式就活メソッド
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