Vol. 184 Student

兵庫 多香美さん Auckland English Academy【卒業生】

英語だけじゃない、 視野を大きく広げてくれた留学 この経験を将来教育現場で生かしたい


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 小学校教師を目指し、近畿大学で学ぶ兵庫多香美さん。今後小学校でも英語が正式に教科化されるのを背景に、将来より効果的な指導を行えるよう、英語指導者の資格取得を目的とした留学に挑戦しました。Auckland English Academy(AEA)の児童向け英語指導者養成コースで学んだ兵庫さんに、留学中の体験とこれからの目標について伺いました。

兵庫多香美(ひょうご たかみ)さん
 1994年生まれ。大阪府出身。文部科学省が展開する官民協働の留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」の奨学金制度を利用し、学生ビザで2016年4月から1年間ニュージーランドに滞在。AEAのIELTSコース、TESOL+J-SHINE資格取得コースで学び、幼稚園でのインターンシップも経験。大学では教職課程も履修し、将来は小学校教師になるのが夢。

英語指導者資格取得を目指して留学

 将来は小学校の教師になりたいと考えています。日本の小学校でも2011年度に5、6年生で週1コマの外国語学習がスタートし、2020年度からは5、6年生で英語が正式に教科として取り入れられることが決まっています。教師として教壇に立った時には、子どもたちにより効果的な指導をしたい。そのため、今回は語学留学だけでなく、英語指導者の資格取得を目標にした留学をしようと決めました。 
 留学先をニュージーランドに決めた理由は、雄大な自然に惹かれたということのほかに、ニュージーランドの学校では教科書に沿わずに授業が展開されていると知り、興味を持ったからです。また、ニュージーランドの家庭ではどのような教育が行われているのかを自分の目で見てみたいとも思いました。
 AEAを選んだのは、TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)とJ-SHINE(小学校英語指導者資格)という2つの英語指導者の資格取得を目指すことができるのはもちろん、短期で集中して勉強することができたからです。また、授業が少人数制で行われているという点もポイントでした。

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理論から実践的な指導法まで網羅

 大学でも教職課程を履修しているため、基礎的な知識は身に付いていると思っていたのですが、AEAではさらに専門的、実践的な授業を受けました。教授法に関する理論はもちろん、教材の作り方や絵本の読み聞かせの仕方、授業で使える歌やゲームの効果的な取り入れ方についても学ぶことができ、どれも学校現場ですぐに実践できるような内容だと思いました。
 教授法のクラスでは、ほぼ毎日課題が出されました。授業が終わるとその日に習ったことをクラスメートと把握し合うところから始め、それから一緒に課題に取り掛かります。課題はプレゼンテーションや模擬授業を行うものが多かったため、練習も必要で、帰宅の時間は遅くなりました。でも、1日のほとんどの時間を同じ目標を持った仲間と過ごし、教授法に対しての理解を深め合い、励まし合いながら練習したことはとても印象に残っています。教授法の資格取得コースでは他者との協力が不可欠なため、クラスメート同士の絆は他のコースよりも強くなると思います。
 資格取得のためのコースでは、他のコースで学ぶ学生との交流の機会が少ないのですが、AEAでは週に一度「ミングリング」と呼ばれる、学生全員で会話をする活動の時間があったため、クラスメート以外にも友人を作ることができました。学校の雰囲気はとてもオープンでフレンドリー。入学式や卒業式も学生全員が参加して行っていました。

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現地の幼稚園でインターンシップも

 AEAの児童向け英語指導者養成コースには、現地の幼稚園でのインターンシップも含まれていて、実際に働かれている先生方と同じ時間帯で1週間研修を行いました。朝は園児を迎え、親御さんと家での子どもの様子について話したりしました。学習時間には、屋内や屋外での活動の支援をし、親御さんがお迎えに来る午後3時半まで園児と一緒に過ごします。インターンシップを通して、園児との会話の仕方や励まし方など、関わり方を学び、学校の勉強だけではなかなか得ることができない貴重な経験を積むことができました。
 ホームステイをしていた期間は、ホストファミリーが敬虔なキリスト教徒の家庭だったため、毎週日曜日には一緒に礼拝に参加しました。教会で出会った人や、ホスト先の子どもたちの習い事で知り合った人のところで開かれるパーティーなどにも連れて行ってもらい、留学ならではのかけがえのない経験ができました。一人暮らしを始めてからは、学校以外の時間は友達と過ごし、英語で話すことを目標にしました。車を借りて南島を周遊したり、映画館や美術館、博物館に足を運び、ニュージーランドの文化に触れる毎日でした。

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英語を学ぶ楽しさを伝えたい

 将来教師になったら、自分の留学経験を踏まえて子どもたちに海外の素晴らしさ、英語を学ぶ楽しさを伝えたいと思います。今回の留学で得た英語教授法に関する知識やスキルを、日本で今用いられている教授法と照らし合わせ、より良い教育スタイルを生み出すために生かしたいです。子どもたちが初めて英語に触れる時の不安を取り除き、多くの子どもたちが世界に羽ばたく力になれるような、より良い英語の教授法を見出したいと考えています。
 また、今回は文部科学省が展開している「トビタテ!留学JAPAN※」という奨学金制度に応募し、選抜されて留学したため、留学の素晴らしさを他の学生に伝えるという使命もあります。留学の魅力を伝えることで、なかなか留学に踏み出せない学生の背中を押したい。「就活」の前に「留活」という形で留学に挑戦することを推奨したいと思います。
 大学を卒業したら、より効果的な英語学習法を研究するため、小学校における英語教育研究を専門とする大学院への進学を考えています。他の国の教育スタイルについても研究し、第二言語を習得する際の効果的な学習方法を探りたいと思っています。そして、いつかは新興国で貧しい子どもたちの英語学習の支援に携わるのが目標です。
 今回のニュージーランドでの留学は、英語の能力が向上しただけでなく、さまざまな経験を通じて価値観や考え方が変わり、自分の視野をさらに広げるきっかけになりました。この留学経験はこれから進む道で大いに役立つと確信しています。

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※トビタテ!留学JAPAN

 日本の若者が海外留学に踏み出す気運を醸成することを目的に、文部科学省が2013年に始めた留学促進キャンペーン。民間企業と協働し、将来世界で活躍できるグローバル人材の育成を目指している。取り組みの一つに、高校生、大学生を対象に返済不要の留学奨学金を給付する「日本代表プログラム」がある。

 

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