Vol. 184 NZ不動産コラム

買う時・借りる時はここに注目!知っておきたいマーケット状況と注意点


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 海外で生活する上で住宅を探すのはそう簡単なことではありません。買うにしても借りるにしても、疑問や悩みは付きもの。今回で3回目の不動産コラムでは、最新のマーケット状況と、住宅の購入・賃貸の際の注意点について、オークランドで15年以上不動産セールスコンサルタントとして活躍するHarcourtsの一色良子さんに教えていただきました。

一色良子(いっしき・よしこ)さん
大阪府出身。1996年に移住し、2000年から本格的に資産運営コンサルティングを開始。2004年に不動産販売資格を取得、ニュージーランド最大手不動産売買仲介会社フランチャイズHarcourts(ハーコウツ)グループにて勤務。

不動産所有で上手な資産運営を

 毎年多くの人が移り住んでいるニュージーランドでは、住宅不足が問題になっていて、不足数は10万戸にも上ると言われています。私も20年暮らしていますが、この間に郊外開発が進み、少し前まで牧草地だったところに学校やスーパーができ、住宅地がどんどん広がっています。
 前回、3月号でもお伝えした通り、オークランドの物件の販売価格は平均が100万ドルを超えています。「30〜40万ドル台で家を購入したい」という問い合わせをいただくことがありますが、残念ながらその予算では一軒家の購入は難しいのが現状です。
 これを聞くと「一生賃貸か...」と諦めてしまう人もいるかもしれませんが、賃貸料もばかになりません。3LDKの住宅を借りれば、週に400〜500ドル、月あたり2,000ドル近くかかることになります。また、賃貸の場合いつ家主からノーティス(通知)が来て退去させられることになるか分かりません。毎月この額を掛け捨てにするよりは、自己所有する資産を持つことをおすすめします。
 オークランドでも地域によっては80万ドル台で良い物件を買うことができるほか、シティーのアパートメントでも手頃なものがあります。あるいは、オークランドにこだわらず他の都市に行けば40万ドルくらいで家を購入できる地域もあります。仕事の都合などでオークランドを離れられないということであれば、地方の物件に投資しながらその間はオークランドで賃貸で生活するという手もあります。賃貸だけに固執せず、不動産所有をすることで上手な資産運営をしましょう。

買う前・借りる前にここに気を付けて

 家を買う、借りる時には気を付けた方がいい点がいくつかあります。まず、物件の見学は天気の悪い日をおすすめします。天気の良い、ベストコンディションの時にはマイナス要素が分かりません。雨だったり、風が強かったり、ワーストコンディションの時に見て水漏れや隙間風がないかどうかチェックしましょう。また、日当たりを考えると、一般的にリビングは北向きが良いと言われています。日本では南向きが好まれますが、南半球では北西の方角がベストです。敷地の問題は隣人とのトラブルにつながりやすいので、購入する際は登記簿をよく確認して境界をはっきりさせ、自分の敷地をしっかり確保しましょう。
 賃貸は家具付き、家具なしとありますが、特に家具ありの場合は入居の際に必ず写真などで入居時の状態を記録しておきましょう。管理会社が写真を撮っている場合が多いですが、時々何もしていないことがあるため自分でも記録を残しましょう。退去時に破損やシミなどを理由に修理費をボンド金から差し引くなどと言われ、ボンド金が返されないことがあります。記録を残しておけば「入居時はこうだった」という証拠を提示できます。
 また賃貸では、電気、ガス、水道などの光熱費は自分で加入して使用分を支払います。水道代は家主に請求書が届くので、その月の使用分を別途請求されます。時折、家主が住む同じ敷地内への居住、または敷地内にある別棟を借りる場合、電気等のメーターが本体と同じため、人数割りで家賃に計算され、光熱費を含んだ家賃設定で借りることになります。光熱費やインターネットについても家主または管理会社に条件をきちんと確認してから契約しましょう。

トラブルの芽は早くに摘むこと

 戸建ての場合、外壁の洗浄や庭の手入れは基本的には家主にしてもらうようにすることをおすすめします。家主によっては居住者に任せたり、借り手の方が「自分でやるからその分家賃を安くしてほしい」と言うことが多いですが、メンテナンスを怠ると家を傷めることになります。芝刈りや庭の手入れ、家の洗浄などのメンテナンスは家主の責任でしてもらいましょう。
 また、退去時は業者を入れてカーペットをクリーニング(シャンプー)するのが基本です。日本人は靴を脱いで生活する習慣がありますが、こちらでは土足なので、出て行く時には必ずシャンプーし、きれいな状態で返すというのが礼儀です。いくら「私たちは土足で生活していないからきれいだ」と言っても通用しないので、あまりこの件で揉めない方がいいでしょう。
 それから、もしも不具合を見付けたら気付いた時に主張しましょう。日本人は不具合があっても「それほど困っていないし、忙しいから」とそのままにし、状態がひどくなってから報告する人が多いです。具合はある日突然悪くなるわけではないので、先延ばして後から報告すると、「なぜ早く言わなかったのか」とテナントの責任になることもあります。ちょっとでも怪しいなと思ったら、即管理マネジャーに連絡して修理してもらいましょう。

↓【第1回:賃貸物件の家主から突然の退去通告...。 さあどうする?】
↓【第2回:大事なのはタイミング! ニュージーランドで家を売ろう・家を買おう】

 

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カテゴリ:NZ不動産コラム
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