Vol. 185 Student

名村 光さん NZLC【学生】

ニュージーランドを選んだのはラグビーも勉強もできるから。一瞬一瞬に「やりがい」を感じています


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 「ニュージーランドのラグビーがしたい」。高校時代は思うようなプレーができず葛藤していたという名村光さん。自分の目指すスタイルを求め、卒業後すぐにニュージーランドへと渡りました。クラブチームに所属しながら、専門学校への進学を目指し、NZLCで勉強に励む名村さんにお話を伺いました。

名村 光(なむら ひかる)さん

 1997年生まれ。兵庫県出身。小学1年からラグビーを始める。高校3年の時にラグビーの海外遠征でニュージーランドへ。卒業後学生ビザでオークランドに渡り、NZLCのオークランド校で英語の勉強をしながら、Takapuna Rugby Football Clubに所属。専門学校への進学を目標に、入学に必要なIELTSのスコア取得に向けて勉強中。

振るわなかった高校時代、卒業直後に渡航

 ずっとニュージーランドのラグビーが好きだったんです。ニュージーランドのラグビーは、日本とはスピードやプレーの仕方が全然違う。小学1年生でラグビーを始めてから、試合をよくテレビで見ていました。
 高校は報徳学園という、花園の常連校に入ったんですが、僕らの代は花園の出場は叶いませんでした。僕自身、Aチームと呼ばれるトップのグループに入れたのは3年の時だけ。ラグビーの強い大学からスカウトされるのは2年の頃からAチームに入っていたり、選抜大会で活躍した選手で、1年の時からレギュラーでキャプテンだった僕の友達は、今は明治大学のトップチームでプレーしています。他のチームメートにも有名大学から声が掛かる中で、部内でもそんなに目立つ選手じゃなかった僕には縁がありませんでした。
 高校3年の時に遠征に来たこともあって、卒業したらニュージーランドに来ようと決めました。ラグビーをしながらこっちの専門学校に入って勉強をしようって。ラグビー部の卒部式の2日後に日本を出て、オークランドに来たのは2016年の2月の終わり。「見返したい」っていう気持ちもありました。

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実感する日本のラグビーとの違い

185student_04.jpg 今はオークランドのノースショアにある「Takapuna Rugby Football Club」というクラブチームに所属しています。毎週火、木曜日が練習で、土曜日が試合。チームメートはキウイやマオリ、トンガ、サモアの人。体格がまるで違うので、タックルの時の当たりの強さが高校でやっていた時とは比べものになりません。体格差が大きい分、タックルも低くしないと勝てない。僕のそういうディフェンスをコーチが買ってくれていて、今年はU21のチームで、センターのポジションで試合にも出させてもらっています。
 こっちのチームに入ってまず驚いたのが、選手とコーチが友達みたいに仲がいいこと。選手が「こうしたらいいんじゃないか」ってプレーの案を出したらコーチが「ちょっとやってみて」と言って、それが良かったら「じゃあ次の試合で使ってみよう」ってなる。関係がフラットで、パス一つにしても話し合いをして最終的にいいところに持っていくんです。日本ではコーチの言うことが絶対だと思っていたので、びっくりしました。
 ニュージーランドでは高校を卒業したらクラブチームが主体です。日本では大学生と社会人とが混ざってやることはあまりないですが、今のチームには10代もいれば40歳近い人もいて、僕より若い歳の選手がトップチームで活躍していたりします。小さい頃からラグビーをしていて上の世代と仲がいい選手も多く、それは本当にいい環境だと思います。

専門学校への進学を目指し、猛勉強

 僕が行きたい学校は、New Zealand Institute of Sports (NZIS) という、スポーツの専門学校で、中学の時に所属していたクラブチームのコーチが大学の時、1年間留学をしていたと教えてくれました。理論的なことや専門的なトレーニング方法などが学べて、スポーツに関係するいろいろな資格も取れると聞き、選手としてプレーできなくなってもラグビーに関わる仕事をするのに役立つと思い、目指すようになりました。
 入学にはIELTSのアカデミックテストで5.5以上のスコアが必要なので、去年からNZLCで英語の勉強をしています。高校の時は部活ばかりしていて英語は全くと言っていいほど分からず、最初は一般英語のビギナーという初心者クラスから始めました。当時の僕は「何言ってんねん」ってことばかり質問していたと思うんですけど、先生がずっと僕に付き合ってくれて、何が言いたいのかを分かろうとしてくれました。授業以外の時間にも質問に答えてくれたりと、NZLCの先生たちはみんな親しくしてくれて、面倒見が良い人ばかりです。
 今年1月に初めてIELTSを受けたんですが、目標のスコアには届きませんでした。勉強は、僕が考えていたよりもずっと大変だった。スピーキングやライティングの試験は、ただ話す、書くだけじゃなくて自分のアイデアを出さないといけないし、その中でできるだけ難しい単語を使って、正しい文法で答えなきゃいけない。1年間、毎日勉強したのに目標の点数が取れなかった。「何してるんだろう」って落ち込んだけど、いろいろ考えて、もう一度受験しようと決めました。1年頑張れたんだから、あと半年ぐらい頑張れるだろうって。

ずっとラグビーに関われる人生を

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 次の試験では絶対に入学に必要なスコアを取って、9月に一旦日本に帰ります。ビザを延長した分のお金も親に出してもらっていて、あまり迷惑はかけたくないので、アルバイトをしてお金を貯めて。来年の2月から専門学校に行きたいと思っています。スポーツトレーナーになって、一番の目標はニュージーランドのトップチームで働くこと。日本のプロリーグのトレーナーにもなりたいし、母校のラグビー部で専門的なトレーニングのことを教えられたらとも思う。そのために、まずは勉強を頑張ります。
 去年の10月に初めてオールブラックスの試合を生で見たんです。選手が座っているベンチの真後ろくらいの最前列の席で、音が聞こえるくらい近くて。興奮しましたね。その試合で、ウイングのジュリアン・サビア選手が僕らの席に近いライン際を相手の選手を弾きながら走ってトライを決めたんです。僕が見たかったオールブラックスの早くて強いプレーが見れた。最高でした。
 日本の大学に行ってニュージーランドに留学で来るという方法もあったけど、ずっとニュージーランドのラグビーをしたかったから、それじゃ物足りなかったと思います。ニュージーランドに来て、ラグビーも勉強もできて、アルバイトもして、今は毎日本当にフル活動です。しんどいって思う時もあるけど、なんとかこなせていると思います。
 今、めちゃめちゃ楽しいです。全部にやりがいがあるから。

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