Vol. 185 NZ式就活メソッド

第5回 カバーレターを書こう


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Migrant Action Trustについて

 2003年設立のNGO。「移民の国」ニュージーランドにおいて移民が抱えるさまざまな問題の解決をサポート。日本語での仕事探しセミナーも年に数回開催している。
http://www.migrantactiontrust.org.nz/

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tatsu.migrantaction@xtra.co.nz

仕事探しセミナー開催決定!

2017年7月29日(土)2:30pm - 5pm 会場:AUTシティキャンパス WT805

Migrant Action Trustが日本語の仕事探しセミナーを開きます。参加費(資料代)は5ドル。申し込み・問い合わせは tatsu.migrantaction@xtra.co.nzへ。

 

カバーレターで採用者の関心をひく

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 前回はCVについて説明しましたが、カバーレターもCVと同様、求人に応募する際に必要な重要書類です。カバーレターは名前の通りCVの添え状という位置づけですが、採用者がまず最初に目を通す書類になりますので、読み手の関心をひき、「CVをしっかり読んでみよう」と思われる内容を書く必要があります。大変ですが、応募先に合わせて内容を毎回書き変えることをおすすめします。
 カバーレターの書き方には特に決まりはありませんので、自分の適性や仕事に対する思いなどを自由にアピールすることができます。特に、競争率が高いポジションに応募する時は、数多の応募者に埋もれないようにカバーレターで「目立つ」工夫をしましょう。ただ、「目立つ」と言っても、強烈なフォントを使ったり、装飾を施すといったことではありません。採用者が感心して「ぜひ会ってみたい」と思うような、内容が魅力的なカバーレターを用意しましょう。

基本的なフォーマットと書き方

 カバーレターはA4サイズの用紙1枚に収めるのが原則です。前回の話にも通じますが、書類選考の際、採用者が1人の応募者にかける時間はとても短いことを念頭に置き、簡潔にまとめます。本文は3〜4パラグラフに分け、余白を充分に設けて、読みやすいレイアウトにします。
 最上部には自分の名前、連絡先、その下に日付、応募先の会社名、住所、担当者の名前を入れます。担当者の名前はできる限り調べて書くようにしましょう。次いで宛名、表題を入れますが、担当者名がどうしても分からなければ、"Dear Hiring Manager"のような宛名にしても構いません。表題は"Re:"の後に応募するポジション名を含めたタイトルを入れます。

書き出しは「語りかけ」で心をつかむ

 本文ではまず、カバーレターの目的や、求人を知った経緯などを書くのが一般的です。続けて、内容は次に挙げる3つのポイントを含めながら書き進めることをおすすめしています。
 1つ目は、「自分がなぜそのポジションに最適なのか」です。その際、自分のバックグラウンドやその仕事に興味を持った理由を「ストーリー仕立て」で語ると読み手の印象に残ります。また、ストーリーの書き出しは、読み手に語りかけるようにすると効果的です。例えば、難民としてニュージーランドに移住した人が、新しく移住してきた難民をサポートする仕事に応募した際、「かつて難民だった私以上に難民をうまく助けられる人がいるでしょうか」といった書き出しから始め、面接に進んだ例があります。
 2つ目は、「自分はその会社に何を提供できるのか」です。募集広告や職務記述書(Job Description)に書かれているキーワードやスキル要件に関連づけながら、自分のスキルや経験を抜粋して紹介しましょう。できれば数字や具体的な実績を含めると説得力が増します。文章で書いてもいいですが、3~5項目の箇条書きにすると読みやすくなります。大事なのは、ここでもマーケティングの発想で、自分の立場からではなく、相手の立場に立って書くこと。つまり「自分はこれができる」と書くだけではなく、「どのように会社に貢献するつもりなのか」「会社にどんなベネフィットを与えられるのか」という視点からアピールすることです。

「念押し」「PS」でさらに印象付ける

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 3つ目に、改めて自分の連絡先(メールアドレス、携帯電話番号)を示しながら、「ぜひ面接に呼んでほしい」と強調します。日本の習慣からすると、「なぜそんな当たり前のことを書かなければいけないのか」と疑問に思うかもしれませんが、相手にはっきりと行動を促すことで、熱意ややる気を示せます。また、「読んで(検討して)くださってありがとうございます」という感謝の言葉も忘れずに添えましょう。

 なお、Migrant Action Trustでは、最後に「PS(追伸)」の一文を追加することをおすすめしています。追伸は読み手が注目する確率が高いことから、例えば、「もし1週間しても連絡がなければ、こちらから電話してもよろしいですか」などと書くだけでも、自分を印象付けるのに一役買ってくれます。
 ニュージーランドの就職活動では、コミュニケーションスキルやプレゼンテーションスキルといった能力が重要視されます。カバーレターの内容についても、要点を押さえることができているか、読み手の心に届くメッセージが書けているか、正しくふさわしい英語が使われているかーといった、文章の出来に関する事柄が評価の対象になります。採用者の期待に応えるカバーレターを作りましょう。

(話・西村達男)

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