Vol. 185 NZのニュース E-cube Times

ニュージーランドのニュース - E-cube Times August 2017 Vol.185 -


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ニュージーランド関連の国内外の社会、生活、政治・経済から芸能・スポーツまで気になるニュースを分かりやすくお届けします。

社会

労働党、移民数大幅削減を公約に

 労働党は今後移民の数を年間2万〜3万人規模で削減する計画であることが分かった。年間の純移住者数が7万人と記録を更新し、移民の数の増加について国民党が非難を浴びている中、労働党は移民数を年間2万5千人レベルにすると総選挙に向けた公約として掲げた。低技能就労は現地の市民権、永住権保持者でも可能だと考え、主に低技能就労にあたる移民者をターゲットに数を減らしていきたいとしている。
 一方、同党は「Kiwi Build Visa」と呼ばれる新しいビザの導入を検討している。今後10年に渡り、主にオークランドエリアに10万棟の住宅を建てる目的で、建設関係の就労者に対し就労ビザを発行するというもの。また、相次ぐ学校の不祥事を問題視し、低レベルのコースを受講する留学生をターゲットに移民数の削減を図りたい考え。

モーターウェイトンネルが完成

 オークランドが1.4ビリオンドルをかけて建設した、モーターウェイの南西路と北西路をつなぐトンネルが完成し、一般に公開された。正式に車両の通行を始めるのに先駆け、トンネルを一般の人が歩いたり、自転車で通行できる5日間限定のイベントが開かれた。
 ウオータービューのこのトンネルは、上下線ともに3車線で、2.4キロとハーバーブリッジの2倍の長さ。建設には5年かかった。オークランドを取り囲む新たなウエスタン・リング・ルートの完成により、ステートハイウェイ1に代わるルートができ、南北のモーターウェイが繋がった。

ゼスプリの年間利益倍増、日本への輸出が好調

 キウイフルーツの生産・販売会社「ゼスプリ」の輸出利益が、年間35.8ミリオンドルから73.7ミリオンドルに倍増している。特に日本への販売が好調で、30%の増加。過去10年に渡り日本での果物のセールスは10%下降しているにも関わらず、前シーズンは2,400トレーを日本に向けて輸出。ゼスプリが全世界で販売している量の16%を占めるという。同社のチーフ・エグゼクティブであるレイン・ジャガー氏は「健康に焦点を当てた販売戦略が成功の秘訣だ」と話している。

ニュージーランド前首相「ナイト」に

 ニュージーランドの首相を8年間務めたジョン・キー前首相は、6月のクイーンズ・バースデーで叙勲を受け、「ナイト」の称号を授けられた。今年の叙勲の受章者は186人。キー氏は14年に渡る政治家としての活動が評価された。キー氏は、「政治家としての私のキャリアは、仕事仲間や国民のサポートなしではあり得なかった」と感謝の意を表した。また、「受章は名誉なことだが、『サー・ジョン』と呼ばれるのは慣れないだろう。今まで通り『ジョン』と呼んでくれ、その方が簡単だし」と話し、笑いを誘った。

移民労働者に違法労働、農場オーナーに罰金

 ウエストコーストの農場で働く移民の労働者に対し、最低賃金の支払いや雇用契約書の作成などを怠り、給与や勤怠についての記録を残していなかったとして、ハリハリに本部を置くWhite Developments社は雇用法違反の罪で罰金などを課せられた。
 ERA(The Employment Relations Authority)はこの会社に対し、1万6千ドルの罰金と、2人の雇用者へ5千ドルを支払うよう申し渡し、さらに12カ月の営業停止と移民労働者の雇用に制限を課した。ERAでは昨年からこの農場に対して通達を行っていたが、同社はこれに従わず、今年6月に監査者がERAに訴えた結果、今回の事態となった。

子どもの出生証明書を偽造、中国出身の移民に懲役刑

 中国からニュージーランドへ子どもを連れて来るために出生証明書を偽造した女性が、文書偽造や不正文書の提出など、計17の罪で26カ月の懲役刑判決を受けた。
 1999年にニュージーランドに移住した中国出身のこの女性は、後に中国人男性と結婚、男性の永住権取得をサポートした。夫婦はニュージーランドの移民局に対し、中国にいる彼らの子どもを男性の永住権の申請書に含むよう申し出た。香港のオフィスでの検察で、子どもは彼らの実子ではなく、法的な養子にもなっていないことが判明。妊娠や出産などに関する書類や出産証明書も偽造されていたことが分かった。

ニュージーランドの子どもの貧困

 国連児童基金(UNICEF)の報告によると、ニュージーランドの子どもたちは先進国の中では貧しい環境にあるとされている。OECD諸国とEUに属する41カ国の先進国について行った調査で、ニュージーランドは34番目という結果となった。
 この調査では、教育、住居、生活環境、自殺率、新生児の死亡率、10代の出産率など、いくつかの社会的指標を平均化して各国の順位を付けた。UNICEFニュージーランドによると、ニュージーランドでは多くの子どもたちが標準以下の家に住み、適切な食べ物を与えられなかったり、家庭内で暴力を受けているという。
 両親ともに無職の家庭で育てられている子どもの割合は、国際平均が8.97%なのに対し、ニュージーランドは16%。また、ニュージーランドの15〜19歳の子どもの7.1%が、教育も職業訓練も受けず、かつ無職であるという。

絶滅危惧種のイルカ、違法漁が原因で死亡

 絶滅危惧種のリストに登録されているヘクターズドルフィンの死骸が今年3月、ウエストコーストのグレイマウスビーチで発見されたことを受け、MPI(Ministry for Primary Industries)らが行った調査の結果、死亡は何者かによる違法な漁が原因ということが分かった。
 死亡したイルカの傷から、漁業専用の網ではないことが判明。MPIでは事故の1カ月前まで遡り、タラマク川付近で怪しい人物を見かけた人は報告するように呼びかけている。Marine Mammals Protection Actでは、海洋生物を殺傷した者の報告義務があり、それを怠ると最高10万ドルの処罰が課せられる。

増え続けるHIV感染者数

 記録を開始した1985年以降、ニュージーランド国内のHIV感染者数が増加し続けている。AIDS Epidemiology Groupが5月に発表した内容によると、昨年の国内におけるHIV感染者数は244人と、前年より20人増えた。内訳は男性が217人、女性が27人。
 AIDS Foundationのダイレクターであるジェイソン・マイヤー氏は、「2011年以降HIVの感染者数は年々増加していて、増加を止めるには抗レトロウイルス薬(ARV)や予防薬の組み合わせ、そして教育が不可欠だ」とコメントしている。

相次ぐ事件受け、国内のテロ警戒レベル見直し

 6月にロンドン中心部で発生したテロ襲撃事件は、死者を含め被害者が50人を超える惨事となった。この事件ではパブにいたニュージーランド人男性が8カ所を刺され、重傷を負った。また、オーストラリア・メルボルンで起きた人質事件では男性2人が死亡。容疑者の男は警察に射殺されたが、警察ではテロとみて捜査している。相次ぐ事件を受け、ニュージーランド政府はテロの警戒レベルの評価査定をし直す意向であるとコメントしている。

生活

IRDを騙った詐欺に注意

 IRD(Inrand Revenue Department)では、IRDを騙った何者かによるメールに注意を促している。メールの件名は「IR3 individual income tax return 2016」で、読み進めていくとタックスリターンの計算結果が表示され、申請者が支払う金額の画面が映し出される。確定リンクをクリックした後に個人情報を入力する流れ。IRDでは下記のような内容に気をつけるように呼びかけている。
1.ハイパーリンクやウェブページ付きのメールで個人情報を聞く
2.訪問や電話で確定申告の還付額を伝える
3.確定申告の支払いをバウチャーやiTunesのカードで支払うように指示する
4.負債分の支払いをすぐにしないことへの脅し
5.税金の還付実施のためにお金を払うように要求する

オークランドの公共交通運賃、世界3位の高さ

 ドイツ銀行が発表したレポートによると、オークランドの公共交通機関の1カ月分の運賃は173ドルと、世界で3番目に高いことが分かった。1位はロンドン(イギリス)で、月額はニュージーランドドルで246ドル、2位はダブリン(アイルランド)で同187ドルだった。東京は5位の同156.80ドル。
 この発表を受け、AT(Auckland Transport)のスポークスマンは「ATが実際の利用客に対して行った調査では、電車の利用者の80%、バス利用者の75%が料金に見合ったサービスと話している」とコメントしている。

ハーバーブリッジライトアップ計画

 オークランドのハーバーブリッジを、ソーラーエネルギーを利用してライトアップする計画が進められている。世界で初めての試みだという。
 オークランド市と電力会社Vectorの共同事業で、630枚のソーラーパネルが設置され、9万個のLEDライトと200個の投光照明で照らされる。オークランドのフィル・ゴフ市長は「ライトアップされたハーバーブリッジに、市民も観光客も魅了されるだろう。また、省エネルギー、低酸素排出に取り組む視覚的なシンボルにもなる」とコメント。Vectorはクリスマスまでにライトの設置を完了する予定。

フリーダムキャンプに新ルール

 車内にキッチンや寝台が備え付けられているセルフコンテインド式のキャンピングカーでのキャンプに、トイレに関する一定の基準が設けられる。トイレ設備に厳しいルールを設けることで、フリーダムキャンプが自然環境に及ぼす悪影響を防ぐのが目的。施行は来年2月の予定。
 ニュージーランドの多くの地域ではすでに、セルフコンテインド式のバンでキャンプをする場合、3日分の汚物が収容できるトイレのあるバンでなければいけないというルールがある。今後は国や地方、または自然保護局の管理地域でキャンプをする場合には、車内にトイレの設備があることが必須になる。

Sylvia Parkを拡大、完成は2019年以降

 不動産投資会社のKiwi Propertyは、東オークランド最大のショッピングモールであるSylvia Parkの拡大に200万ドルを追加投資する。この資金は新しいデパートと1,500台を収容する駐車場、モダンカフェエリアに投じられる。完成は2019年から2020年の間を見込んでいる。

ネルソンに3年で900軒の住宅を

 ニュージーランド政府とネルソン市は、同市に住宅を増やすための協定を結んだ。今後3年間の間に900軒の住宅を建設し、450の新しい住宅地セクションを開発する。
 ネルソンでは今年3月に4つの特別住宅地域が政府によって承認され、6月にさらに6つが認められた。レイチェル・リース市長は新たに特別住宅地域を作る意向を示している。

芸能・スポーツ

チーム・ニュージーランド アメリカズカップで優勝

 英領バミューダ諸島で開催された世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」で、挑戦艇エミレーツ(チーム・ニュージーランド)は防衛艇オラクル(チームUSA)を下し、通算8勝1敗で王座を奪取した。ニュージーランドの優勝は5大会ぶり、3回目。
 準決勝ではヨットが横倒しになるなどアクシデントに見舞われたが、決勝戦ではアメリカを全く寄せ付けない強さを見せ、勝利。優勝杯は14年ぶりにニュージーランドに戻った。次のレースのホストシティーにはオークランドが登録されている。

ライオンズが遠征、各地で試合

 イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの代表選手で構成されるラグビーのユニオンチーム「ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ」が6月から7月にかけてニュージーランド入りし、スーパーラグビー、マオリ・オールブラックス、オールブラックスと対戦した。
 空港入りした際には、チームカラーの赤い幕を持ったりユニフォームをまとった多くのファンが出迎え、選手らはハカで歓迎を受けた。ライオンズはオークランド、ウェリントン、クライストチャーチなどニュージーランド各地で計10試合を行った。

ロード ニュージーランドツアー発表

 オークランド出身で、全米をはじめ世界で活躍するシンガー・ソングライター「ロード」(本名:エラ・イェーリッヒ・オコナー)が今年11月に6日間のニュージーランドツアーを予定していることを発表した。オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ、ダニーデンでコンサートを行う。
 1996年生まれのロードは、13歳でユニバーサル・ミュージックと契約。彼女のセカンドアルバム「メロドラマ」は全米チャートの1位を獲得した。
 
 

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