Vol. 186 NZ式就活メソッド

第6回 面接に備えよう

NZ式就活メソッド


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Migrant Action Trustについて

 2003年設立のNGO。「移民の国」ニュージーランドにおいて移民が抱えるさまざまな問題の解決をサポート。日本語での仕事探しセミナーも年に数回開催している。
http://www.migrantactiontrust.org.nz/

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tatsu.migrantaction@xtra.co.nz

ニュージーランド式の面接とは

 これまでニュージーランドでの就職活動の考え方や、CVやカバーレターといった書類の準備についてお話してきましたが、今回はいよいよ、就職活動の山場となる面接(ジョブ・インタビュー)についてです。
 書類審査に合格し、面接を案内されるということは、基本的なスキルの要件を満たしていると判断されたということです。面接を経て、応募者の中で最適と見なしてもらえれば、晴れて内定通知(ジョブ・オファー)を得ることができます。ニュージーランドでは一般的に、応募者を1人ずつ面接する個人面接の形式が多く、回数は1〜2回と少なめです。また、日本で面接といえばフォーマルな面談が連想されますが、ニュージーランドの面接はややカジュアルで、「おしゃべり」に近い感覚のものもあります。ただ、いずれにしても身だしなみを整え、その場にふさわしいマナーを忘れないようにしましょう。
 面接では、スキルや経験とともに、人柄やコミュニケーション力なども同時に評価されます。したがって、終始自信を持った態度で、ポジティブな言葉遣いを心掛けましょう。特に、移民や留学生に対しては、英語力が十分か、同僚たちに溶け込めそうか、といった点もチェックされます。英語は多少ゆっくりでもいいので、分かりやすくはっきりと話すようにしましょう。

面接の質問傾向を押さえて対策を

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 英語圏の国の面接で、よく聞かれる基本的な質問は、「自己紹介してください」「なぜこのポジションに応募しようと思いましたか」「あなたを雇うべき理由を教えてください」「あなたの強みは何ですか」などで、このような質問はインターネットなどで公開されていますので、まずはそれらを参考にしてみてください。
 面接ではもちろん、仕事に関する専門的な内容も質問されます。例えば、IT系やエンジニア系の仕事の場合は、テクニカルな専門知識や経験を重点的に問われるでしょう。いずれにしても、どんな職種の場合でも、「仕事を適切にこなせるか」「そのために必要な考え方や行動ができるか」を評価されます。
 これに関連して、ニュージーランドでは「Behavioral Question」と呼ばれるタイプの質問がよく使われます。これは、ある特定の状況で、応募者がどのように行動するか(あるいは行動してきたか)を問う質問です。例えば、「前職で問題が起きた時、どのように乗り越えましたか」「今までで一番成功した担当プロジェクトで、あなたはどんな役割を果たしましたか」などといった質問です。このように実際に応募者が取るであろう(取ってきた)行動を聞くことで、自己アピールを聞くだけでは判断できない、応募者の考え方や行動の仕方を深く理解でき、ひいては、会社に適した人材かどうかが予測できると考えられているのです。

入念な準備で「備えあれば憂いなし」

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 応募先から面接の案内が来たら、聞かれそうな質問をできるだけたくさん洗い出し、回答を用意しましょう。その際、自分が経営者になったつもりで、あるいはすでに雇用されているつもりで、「会社の問題を解決するために自分は何を提供できるか」について明確に語るようにすると、面接官の心に訴えることができます。
 また、Behavioral Questionに対しては、「どんな状況(Situation)」で、「どんな課題(Task)」があって、「どんな行動(Action)」を取って、「どんな結果(Result)」が得られたか、という流れでストーリーを組み立ててみてください。そうすると、質問の意図に沿いながら、自分の能力をうまく面接官に伝えられます。
 回答が準備できたら、あとは練習をするのみです。友人に頼んで、面接官役を引き受けてもらい模擬面接をしたり、専門機関のサービスを利用して、面接に関する本格的なアドバイスを受けるのもいいでしょう。
 なお、面接前の選考として、電話インタビューを実施する会社も多くあります。電話は不意にかかってきますし、相手の声が聞き取りづらいこともあるでしょう。そのため、聞かれそうな質問の回答をあらかじめ紙にまとめて、いつでも携行しておくと、電話があった時にも落ち着いて対応できます。

自分という「商品」を面接で売り込む

 これまでの連載でもお話ししたように、就職活動を「マーケティング活動」と見立てると、自分のスキルや経験という「商品」を、雇用主という「顧客」に直接紹介するのが「面接」という場になります。自分のスキルや経験を魅力的に紹介して、雇用主のニーズが満たされることを確信してもらいましょう。
 移民だからこそ、面接で「目立つ」工夫をしてもいいでしょう。例えば、「自分が入社した後、最初の90日間でどんな成果を上げることができるか」というプランを紙にまとめて、面接の帰り間際に面接官に渡すことで、仕事に対する理解度の高さや意欲をアピールして、内定を得た移民の方々もいます。
 ニュージーランドでは、普段から専門的な知識やスキルを磨き、語るべきことをしっかりと言葉にしておくことが、面接で成功するための土台です。その上で、応募したポジションに合わせた対策をして、ジョブ・オファーをつかみ取りましょう。
(文・西村達男)

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