Vol. 187 Student

小林隆浩さん Auckland Institute of Studies【学生】

ニュージーランドでMBA留学に挑戦。高いレベルを求められる環境に身を置くことで、自分の能力を引き出せると信じています


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 大学時代、海外で現地の人と楽しそうに話す留学経験者の友人たちを見て、「いつかは自分も」と心に決めた小林隆浩さん。4年勤めた商社を辞め、フィリピンでの語学留学を経て、さらなるステップアップのためAuckland Institute of Studies(AIS)のMBAコースで学んでいます。「頑張らなきゃいけない状況に自分を追い込むことが大事」と話す小林さんにお話を伺いました。

小林隆浩(こばやし たかひろ)さん

 1988年生まれ。群馬県出身。大学を卒業後、専門商社の営業職として4年勤めた後、フィリピンで3カ月間の語学留学を経験。2016年10月にオークランドへ渡り、翌年3月にAISのMBAコースに入学。ブログ「Kobatrip」(http://kobatrip.com)で、勉強方法やニュージーランドの生活について配信中。

「英語が話せない」無力感から留学を決意

 大学の卒業旅行でイタリアとフランスに行ったんです。一緒に行った友人は2人とも留学経験者で、街で道を尋ねたりすると時々話が盛り上がって、楽しそうにしていたんです。でも、英語が話せない僕は蚊帳の外。全く会話に入れないということに無力感を覚えました。また別の機会には、アメリカに留学経験のある友人とホノルルマラソンに参加して、彼のハワイ出身の知人の家に招待されたんですが、ここでも喋れず。英語でコミュニケーションが取れたらどんなに楽しいだろうって思いました。その時にはもう就職が決まっていたので、資金を貯めていつか必ず留学に行こうと決めました。
 就職先は専門商社で、営業として大阪で4年間働きました。朝の通勤電車の中や、営業先に出掛ける移動中の隙間時間を利用して英語の勉強をし、ある程度語彙や文法、文章を作れる力を身につけた上で、まずはフィリピンで3カ月語学留学をしました。フィリピンではマンツーマンでの指導で、先生と交渉すれば授業の内容をアレンジできました。僕の場合、文法は覚えていたので授業を全てスピーキングに費やしました。

ステップアップを目指しMBAコースへ

187student_05.jpg ニュージーランドに来たのは、2016年の10月です。ニュージーランドでは語学留学ではなく、ステップアップになる勉強をしようと決めて来て、ビジネスだったら将来役に立つんじゃないかと考え、AISに問い合わせました。初めは10カ月のコースを申し込むつもりでいたんですが、学校のカウンセラーから18カ月のMBAコースについて紹介してもらい、「こっちの方が面白そうじゃないか」と思い、急遽その場で変更しました。
 入学にはIELTS6.5相当の英語力が必要で、オークランドに来てから最初の2カ月はIELTSの試験対策のための勉強をし、受検しましたが目標に届かず。受検料も決して安くはないので、気軽に何度も受けられず、学校のカウンセラーに相談したところ、校内の試験に合格すれば入学できるということを知りました。
 無事校内テストに合格し、今年の3月末から勉強を始めました。授業は基本的に土日の午前9時から午後5時半までで、試験は平日の午後5時半から行います。学生は30代の人の比率が高く、20代から40代まで幅広い年齢層で、エンジニアやコンサルタント、秘書として働いていた人もいます。先生もいろいろなビジネスの経験があったり、中には現役で会社を経営している人もいるので、そういった人たちから直接教わることができるというのは、とてもいい経験だと思います。

プレゼンテーションの上達が今後の課題

187student_02.jpg 勉強していて思うのはまだまだ英語力が足りないということです。幼少期から英語に触れて育っているインドやフィリピン出身の人と比べると、僕はまだ、自分の言いたいことを言うことで精一杯になってしまい、伝え方を工夫するところにまで意識が及びません。
 それが顕著に出るのがプレゼンテーションで、先日の授業でもグループで話し合った内容を代表者が発表するという機会があり、僕が代表者に選ばれました。日本語でも話すのが難しい内容を、周りを見ながら英語で、緊張した状況で話さないといけないというのが本当に難しくて。プレゼンテーションはどうしたら相手が分かりやすいかという視点でしなければいけないのに、まだ自分の視点でしか情報を発信できていない。気持ちの弱い部分が出てきて、早く乗り切りたいと思ってしまうのが今の課題で、乗り越えなければいけないと思っています。
 平日は授業のない日も学校の図書館に来て勉強しています。僕は走るのが大好きなので、毎朝4km弱走ってから学校に来ます。もちろん、そんなことをずっとやっていたら疲れてしまうこともあるので、夜はワインを飲んでゆっくりしたり、授業がない週末にはマーケットやカフェに出掛けて息抜きしています。

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挑戦するから伸びる 後悔しない人生を

187student_04.jpg 日本で働いていた頃は残業は当たり前で、仕事が終わると上司と飲みに行き、毎晩終電で帰る生活でした。留学先にニュージーランドを選んだ理由は、日本とは違うライフスタイルを感じたかったからです。日本だと仕事がライフスタイルになるけど、それとは違う生き方を20代のうちに見ておきたかった。違いを知っておくことで、これからの考え方も変わってくるんじゃないかって思ったんです。
 実際に来てみて思うのは、ニュージーランドと日本の生活リズムは2時間くらい差があるということです。時差という意味ではなく、何かをするのに日本の方が2時間くらい遅い。ホームステイ先の家族は毎朝7時半から仕事をして午後5時くらいには帰っていました。日本だと午後5時までが定時で、7時くらいまで仕事をしていることが多いけど、ニュージーランドの人は朝型で行動している。僕も朝型生活をするようになって、午前中の方が吸収できることが多いと実感しています。
 一旦社会人になって、仕事を辞めて海外に行くと言うと、そんなに賛成してくれる人はいないんです。僕も特に父親が保守的な考え方の人だったので、初めは「お前どうするんだ」という反応をされましたが、最終的には説明して納得してもらえました。僕は性格上、グループで何かをする時にはけっこう人任せにしてしまうんです。自分が主体的になれるというか、自分で行動しなければいけないような状況に追い込まれないと本気になれない。MBAを選んだのも、そういう状況に自分を追い込むためでもありました。
 人の能力は、自分が持っているもの以上のことを求められないと引っ張り上げられません。僕がMBAに挑戦したのは、自分の能力を一番引き出せる環境だと思ったからです。大事にしているのは、考えすぎて不安になる前にとりあえずその環境に飛び込んでみること。たとえばこの先自分でビジネスを始めるにしても、周りからは「何やってんだ」と言われるかもしれない。でもまずは挑戦してみたい。人生一度きりなので、後悔しないように生きていきたいと思っています。

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カテゴリ:MBA,Student,英語で学ぶ
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