Vol. 188 英文法コラム

日本語で分かるTom's Grammar Point 第1回 マインドセット

文法のことなら俺に聞け!


喜津木多聞

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喜津木多聞(きつき・たもん):Tom

英語の「音」に惚れ込み、英語が大好きな小中高生時代を送るが、受験の文法は大の苦手。大学入試センター試験で壊滅的な結果を残し、大手予備校で浪人を経験。そこで英文法の論理性、利便性、その明瞭さに感銘を受ける。大学卒業後3年間、東京・神奈川の塾で英語講師として中学~高校3年生の英語を担当。現在、Galaxy Educationにて4校連携のマーケティング・マネジャーとして働く。英語で英語の説明をされてもどうしても分からない時には、日本語でバッチリ説明可。

188grammar_01.jpg文法の勉強は必要?不必要?

 外国語、第二言語として言葉を習得する上で文法を学ぶことは、王道と言ってよいかもしれません。文法は言葉の働きそのものであり、進行上守るべきルールです。それを無視するということは、飛び立つための地盤がないということです。独創(Originality)や創造(Creation)というのは、しっかりとした基礎があってこそできるもので、「型破り」になるためには、まずは型を身に付けるのが得策です。
 しかし、文法には「退屈」「小難しい」「文法と聞くだけで中・高の授業を思い出して億劫」というイメージが付きまといます。ですが、これは情報の送り手側の問題です。教え方、情報の発信の仕方次第で文法は非常に面白くなります。私自身、文法を学ぶ面白さを知り、知識を習得することで、英語の処理(input)と発信の仕方(output)が劇的に変わりました。
 また、多くの上級英語ユーザー達が文法を学ぶことに肯定的です。外国語として英語力を獲得し、流ちょうな英語を話すようになった人から「文法がいらない」という言葉は聞いたことがありません。「役に立つ・立たない」と考えるのではなく、「役に立てる」という能動的な態度が必要です。英語をうまく「運用」していくための素材は日本の中学・高校ですでに配られています。あとはそれを役立てればいいのです。


勢い英語 vs 真面目英語

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 英語を使う人には、大きく分けて2タイプいるのではないでしょうか。1つは現地にすぐに飛び込み、対人コミュニケーションと経験重視で伸びて行く「勢い英語」タイプ。もう1つは試験などの正誤、正確性を重視する「真面目英語」タイプです。
 おそらく先行逃げ切りは前者でしょう。海外の人に対して分厚いバリアがなく、現場・目の前の英語話者から語彙・フレーズ・習慣をぐんぐん吸収していくことができるからです。しかし、基本的に言語の学習に明確なゴールはなく、「先行逃げ切り」はありません。「伸びしろ」と「応用力」においては、正確性と文法を大切にする後者に軍配が上がります。
 一方で、文法などの正確さを重視しすぎると「アウトプット」が怖くなります。ミスにおびえ、発言をちゅうちょする典型的な日本人英語話者の完成です。大切なのは、この2つのタイプを同時に採用するマインドセットです。この意識を持つだけで、留学と言語学習がより有意義になると思います。


 未だ多くの人が「大切だと分かっているけど、何となく手に付かない」と考えがちな英文法を噛み砕くヒントを、Galaxy Educationのマーケティング・マネジャーで、日本で英語講師の経験を持つ「大の文法好き」な筆者が全6回で解説。勢い英語タイプの人は文法を学ぶ大切さと楽しみを、真面目英語タイプの人はすでに学習した素材をアクティブに役立てよう!というマインドセットで読み進めてもらえたら幸いです。

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