Vol. 189 Pick Up

日本人コミュニティーを対象とした 警察セミナー初開催

安心・安全な毎日のために


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 比較的治安が良いと言われるニュージーランドですが、犯罪は日々、身近なところで発生しています。トラブルから身を守るためにはどうしたらいいのか。また、実際に被害に遭った時にはどう対応したらいいのか。日本人コミュニティーを対象としたセミナーがこのほど初めて開かれ、オークランド市警察の警察官が強盗と自己防衛、性犯罪について講演しました。

強盗への対策と自己防衛 ー Alisse Robertson Senior Sergeant

 強盗(robbery)とは、盗みの中でも暴力や脅しによって物を奪うことを指します。オークランド街の中心部では、道を歩いている時に強盗に遭うケースが多く発生しています。強盗のターゲットにならないようにするためには次のことに気を付けましょう。
 ・道を歩く時は貴重品は見えないようにしまっておく。携帯電話は手に持たず、ポケットの中に入れておくなどする。
 ・下を向いて歩いていると狙われやすいため、周りをよく見ながら歩くようにする。
 これらのことを守っていても脅されて物を盗られそうになった場合には、抵抗せず要求に従いましょう。相手がナイフなどの凶器を持っていないとは限りません。命に代わるものはないので、身の安全を最優先しましょう。強盗被害に遭ったらすぐにその場から離れ、店に入るなりバスに駆け込むなどして、警察に連絡をしてください。
 ニュージーランドの刑法には、第48条に自己防衛についての記載があります。自己防衛とは、自分の身の安全が脅かされている時に力をもって守ることです。大事なのは、その自己防衛が妥当であるかどうか。仮に物を盗ろうと襲ってきた相手を殺してしまった場合、罪に問われるのは自分です。必要以上の力で相手をやり込めるのは自己防衛として妥当ではありません。

性犯罪の被害に遭ったら ー Geoff Baber Detective Senior Sergeant

 オークランドで起きた性犯罪の中には、日本人が被害者になったケースもあります。被害に遭ったら、すぐに警察に連絡してください。ニュージーランドの警察は24時間、365日対応します。警察には日本語を話せるスタッフもいますし、ランゲージラインの通訳につなげることもできるので、ためらわず報告してください。
 もしも知人が性犯罪の被害者になったら、まずはその人のそばにいて安心させてあげてください。それから警察への報告を勧めてください。警察としては被害に遭ってからなるべく早く、シャワーを浴びたりトイレに行ったり、服を着替えたりする前に報告を受けるのが好ましいですが、被害者本人が望むのであれば、強制はしません。あくまで本人の気持ちを考慮し、被害者のサポートをします。
 報告を受けたら、警察官が被害者サポートの専門家とともに駆けつけます。もしも身近に支えになってくれる人がいるのであれば、一緒にいてもらって構いません。医療機関で身体検査を受けてもらい、その後覚えている限り、被害時の状況を話してもらい調書を作ります。たとえ帰国した後でも本人が希望すれば、再びニュージーランドに来て事件の捜査に協力してもらうこともありますし、その場合の航空機代などは警察が負担します。また、犯人が捕まったら被害者が帰国していたとしても連絡します。
 性犯罪の被害者のほとんどが知人から被害を受けていて、全くの見ず知らずの相手から襲われるというケースはめったにありません。また、被害者は女性に限らず男性もいます。ニュージーランドの警察は「人の気持ちが一番大事」という考えの元、ここ20年で被害者のサポート体制を整えてきました。安心して相談してほしいのと同時に、性犯罪が起こりやすい状況、特に過度の飲酒は避けるように気を付けましょう。

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