Vol. 190 Student

下妻 世成さん 【学生】


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 高校1年生の時にニュージーランドに渡航し、オークランド工科大学(AUT)でビジネスを専門に勉強して、ACGでマーケティングインターンをしていた下妻世成さん。中学生の頃日本の教育に疑問を感じ、自身の経験や周囲の環境も手伝って海外留学を決意。何度も壁にぶつかりながらも、その度に確固たる強い意志で一つ一つ乗り越えてきた下妻さんにお話を伺いました。

下妻世成(しもつま せな)さん

 福岡県出身。中学生の時に海外留学を決意し、親を説得し高校1年生から単身ニュージーランドへ。NZ daisuki.comを利用し高校を卒業、その後ACGのファウンデーションコースを開始。オークランド工科大学(AUT)でビジネスを専攻し、ACGでマーケティングインターンを経験。Youtubeで日々感じたことや自身の経験を発信中(https://www.youtube.com/user/senadropsanicecream)。

親を説得しニュージーランドへ

初めてニュージーランドに来たのは高校1年生の時です。もともとは中高一貫校の中学校に通っていて、勉強していく中で次第に教科書の暗記はできているけど身に付いてはいないと思うようになり、そんな日本の教育に疑問を持つようになったんです。
 同時に、同じクラスにアメリカからの帰国子女の男の子がいて、当然ですが英語がペラペラで衝撃を受け、そこから英語という言語に興味を持つようになりました。英語の先生に恵まれたこと、そしてオーストラリアのキャンベラに短期留学をして「日本とは違う世界がある」と感じたことも、海外留学を決めるきっかけの一つだったと思います。
 高校生のうちから留学することに対して親には反対されました。通っていた学校が自分がかねてより行きたいと考えていた大学と提携を結んだので、日本にいればスムーズに進学できたんです。それでも僕は行きたかった。だからどうして今なのか、何をしたいのか、どうなりたいのかを説明し、必死で親を説得してやっと承諾を得ました。結果的に相談を繰り返し、費用や治安面との兼ね合いを見て、ニュージーランドという風に決まったんです。

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強い意志で苦境を乗り越えた高校時代

190student_02.jpg 最初は自分の英語が全く通用しないことにショックを受けました。中学3年生の時に英検準2級を取得したり、渡航が決まってからは参考書を読み漁ったりと自分なりに対策を取ってきたつもりだったんですけど、全く歯が立たないということが分かって、加えて友達も全然いないという毎日が本当に苦しくて大変でした。
 ニュージーランドの高校生は英語が拙い外国人留学生に気を遣ってわざわざ話しかけたりしません。特別扱いはしない。それがカルチャーショックで、誰も自分に見向きもしないという状況に落ち込んだりもしたんですけど、それなら自分が他人にとって興味のある人間になればいいと思い直して、思い切って同じ授業を取っていた同級生に「友達になってくれない?」と声をかけたんです。
 それからは努力の日々です。学校外やオンライン上で友達を作ったり、同じ学校の日本人留学生とは距離を置いたり。とにかく常に英語に触れられる環境にいるようにしました。辛いことはたくさんあったけど、自分で決めて親を説得してまで日本を出たので「帰ろう」とだけは思わなかったんです。
 高校2年生ぐらいの時にニュージーランドの大学に行きたいと考えるようになったんですが、当時は英語力アップに重点を置いていた一方、学校ではホスピタリティーやツーリズムなど、自分がやりたいこととは全く関係のない科目しか取っていなかったので直接入学するのは難しいという状況でした。何かニュージーランドの大学に入学できる方法はないかと模索した結果、大学進学のための基礎知識を身に付けることができるファウンデーションコースがあるというのを知ったんです。

初めて気付く「人との繋がり」の大切さ

 ニュージーランドの教育制度は割と自由で、望者はYear13(高校3年生)からでもファウンデーションコースに入学することができます。Year13を終わらせてからでも遅くはなかったんですけど、僕の場合やりたいことは見えていたし、時間はできるだけ有効的に使いたかった。ファウンデーションコースの入学にはIELTS5.0以上のスコアが必要だったので、勉強して6.0を取得しました。それでACGという学校のユニバーシティパスウェイというファウンデーションコースで1年間勉強し、まずは基礎教養を深めることになったんです。ここで一定以上の成績を収めると、大学入学資格として認められます。
 現在はオークランド工科大学(AUT)で、Bachelor of Businessのマーケティングや国際ビジネスを専門に勉強しています。課題にエッセイにテストにと目まぐるしい毎日で、中でも特に大変だったのは最初のグループワーク。自分の友達と合わせて4人でグループを作ったんですけど、全く仕事をしない人がいて。その時に人を選ぶということを覚えました。
 今は3年生で、少し前まで職業訓練を積むためにACGでマーケティングの無給インターンをしていました。インターン先を探そうと思った時、ふと頭に思い浮かんだのがファウンデーションコースの時に通っていたACGだったんです。担当者に話してみるとすんなり承諾してくれて。どこでもそうだと思うんですけど、「人って大事だな」と思いました。
 当初は3カ月の予定だった無給インターンも、今は有給に変わり年末まで延長されました。エージェントに送付するダイレクトメールを作成したり、学校紹介用の動画を作ったりと毎日少しずつ学ばせてもらっています。

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今ある環境で最善を尽くす

190student_06.jpg 今僕は、Youtubeで自分の留学経験に基づいたさまざまな情報を発信していて、その中で特に伝えたいのは、良い環境に行くだけではなくその環境を上手く利用した人たちだけが成長するということ。「留学に行ったから」「環境が良かったから」というだけで英語ができるようになるわけではないんです。
 英語を話せるようになるというのは、与えられた環境の中で長期的に努力を継続した結果の話。今後も自分自身の経験や考えを伝えていくことが少しでも誰かのためになったらと考えています。
 将来的にやりたいことはたくさんあります。1つはニュージーランドで永住権を取得すること。その第一歩としてまずは大学を卒業し、ワークビザを取ることを目標としています。辛いことも大変なこともたくさんあった中で努力を重ねてきたので、このままこの国で頑張りたいです。
 もう1つは「和菓子」を世界に広めるということ。父親が和菓子職人として日本全国各地さまざまな企業で和菓子製作の技術を教えていて。その影響もあって、いつかは世界中の人に和菓子の魅力を知ってほしいと思っています。そして、大学で学んだマーケティングの知識を実践に生かし、僕を育ててくれたニュージーランドに恩返しをしたいんです。

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