Vol. 190 NZ保険コラム

第8回 保険対象外の 「Pre Existing Condition」とは?

ニュージーランドの保険のハナシ


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 日本語で「既往症」と訳されることの多い、ニュージーランドの保険でもよく耳にする「Pre Existing Condition」(以下PEC)。PECは基本的に保険の対象外(Exclusion)になりますが、日本でいう既往症・既往歴よりも幅広い意味を含んでいます。

新田直人
 ニュージーランド政府公認のファイナンシャルサービスプロバイダー。AIA Financial Services Network所属のFSNシニアアドバイザーとして、医療保険や死亡、疾病保障といった生命保険からワーキングホリデーや旅行者向けの保険、留学生保険などを扱う。

医療機関からの診断があった場合

 現在医療機関にかかっている症状や病気、怪我はPECに含まれます。医師からの治療が開始されてから慌てて保険に入っても対象になることはほぼあり得ません。
 PECは既往歴、つまり過去の病歴を含んでいます。既に完治していて再発の恐れがほとんどない場合や、過去に経験した病気や怪我に伴う間接的な症状もPECであると捉えられ、保障の対象外になることも。一方、完治していれば保障の対象となるという場合も中にはありますので、保険加入時に確認することをおすすめします。

以前からある症状だった場合

 医師に診てもらっていないから保険対象に入ると誤解している人が非常に多くいます。しかし実際は、診断された病気(Diagnosis)だけでなく、自身が感じている症状(Symptom)もPECに含まれることが一般的です。
 医療機関にかかったかどうかは関係なく、すでに症状が出ている、あるいは過去に症状が出ていたというような場合は、保障の対象外となることが多くなっています。ですから、「いま」何かしらの症状があって不安だからと新規で保険に加入し、適用させることはできません。
 たとえ隠して加入したとしても、保険請求時には医師からのカルテ(Medical information/notes)が必須。通常、診察を受けるときには医師から「いつからその症状があるのか?」と質問され、答えはカルテに記載されます。データとして残っているので加入前から症状があったことは一目瞭然ですし、医師に間違ったことを言えば正しい診断ができないということになりかねません。

保険加入を強くおすすめする理由

 ニュージーランドで加入できる保険は、医療保険を含んだ生命保険や留学生保険、ビジター・ワーホリ用のものなどさまざまですが、PECに関しては基本的にどれも同じ扱いです。何かが起きてから保険に入っても意味がありません。健康なうちに保険加入を検討するのが賢明な方法です。十分ご注意ください。
 また運営中のサイトnz-hoken.comでも情報を提供していますので併せてご参照ください。

 この記事はできるだけ正確を期すように心掛けていますが、あくまで一般的なガイドラインであり、これらの情報を利用して発生した損害についてはいかなる場合も一切の責任は負うことができませんので予めご了承ください。詳しくはnaoto.nitta@aiafsn.comまたは0800-664-882までお気軽にお問い合わせください。相談は無料です。

カテゴリ:NZ保険コラム
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