Vol. 196 NZ保険コラム

第14回 生命保険を「掛けられる人」と「受け取る人」


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 生命保険に加入した場合、「保険を掛けられる人」と「保険金を受け取る人」が出てきます。「誰を受取人にすればいいの?」そんな疑問に答えるべく、今回は典型的な例をいくつかご紹介。「遺言書(ウィル)」の重要性についてもお話します。

新田直人
ニュージーランド政府公認のファイナンシャルサービスプロバイダー。AIA Financial Services Network所属のFSNシニアアドバイザーとして、医療保険や死亡、疾病保障といった生命保険からワーキングホリデーや旅行者向けの保険、留学生保険などを扱う。

「Policy Owner」と「Life Assured」

 生命保険に入ると必ず出てくる単語が「Policy Owner」と「Life Assured」の2つ。簡単にいうと、Policy Ownerが保険金を受け取る人で、Life Assuredが保険を掛けられる人です。のちのち面倒事が起きる可能性があるため、保険を誰に掛け、誰を受取人にするかは熟考した上で決定するようにしましょう。
 個人の事情は十分考慮する必要がありますが、下記例をご参照ください。

① 子どものいる夫婦
 ポピュラーなのは、夫婦それぞれに保険を掛けて受取人をクロスさせる形。主な収入源となっている方のみに保険を掛けるケースもありますが、その場合でも受取人は自分自身と配偶者にすることが多いようです。

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② シングルペアレント
 子どもが18歳以下の場合は受取人になることができません。このため、保険を掛けられる方も受け取る方も、両方自分自身にしておくことが多いとのことです。

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③ 独身者
 永住権やワークビザでニュージーランドに居住していると、家族は日本で暮らしていることがほとんど。多くの場合、シングルペアレントと同じように設定しておくようです。

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自分に掛けて自分で受け取る死亡保険金

 ②と③のケースにおいては、自分の死亡(生命)保険金を自分で受け取るということになります。受取人を日本の家族や親しい友人などにすることはできますが、その場合、保険金を受け取る側が保険の持ち主になるため、契約にちょっとした変更を加えたいときでも書類にサインをしてもらわなければならなくなってしまい、毎回頼むのは面倒です。
 また、どれほど親しい間柄であったとしても、子どもや親に残す大きな金額を友人などに託すことはあまりお勧めできません。

作成しておきたい遺言書(ウィル)のこと

 本来の目的を果たすために、遺言書(ウィル)の作成は重要なことだといえます。例えば、前述の通り、18歳未満の子どもを受取人にすることはできません。そのため、まずは自分を受取人にしておき、保険金の行き先や使い道をウィルで指定するといった方法は賢い選択です。
 もちろんウィルがないケースでも、保険金は基本的に法で決められた相続人に渡ることになっていますが、日本とは違い、ウィルを執行する場合と比較すると、相続人の確定にはかなりの時間とお金が掛かります。また、もともとの目的通りに保険金が使用されるとは限らないのです。
 中にはベーシックなウィルを無料で作成してくれる弁護士事務所もあったりするので、一度相談してみることをお勧めします。もう少し詳しい解説などはこちらから(http://nz-hoken.com/will/)。


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