Vol. 198 特集

特集1:AUT主催 Auckland Regional Secondary School Japanese Speech Festival 2018


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2018年8月18日(土)にAUT(オークランド工科大学)開催された、日本語スピーチフェスティバル(Auckland Regional Secondary School Japanese Speech Festival)。AUT日本語科のプログラムリーダー・河井潤二氏のインタビューと共に、Year13で1~3位に輝いた生徒のスピーチ内容をご紹介します。

Auckland Regional Secondary School Japanese Speech Festival

 2009年からほぼ毎年行われている、日本語スピーチコンテストの高校生部門。2018年大会の参加者は5校からの計19名。Year11、12、13、およびオープンカテゴリーで審査され、テーマは自由。協賛団体・オークランド日本経済懇談会により、Year13の優勝者には日本とニュージーランドの往復航空券が贈られた。


オークランド日本経済懇談会(二水会)

 オークランド日本経済懇談会は、加盟企業計44社・会員数54名(2018年6月末時点)の、オークランド地域でビジネス活動をしている日系企業商工団体。過去3年にわたる「JAPAN DAY」のサポートにおいて、オールブラックスおよび日本代表ラグビー選手の招聘、野球プログラムや日本人ワイナリーフェア、ビジネスネットワーキングなどを企画・運営。
 Auckland Regional Secondary School Japanese Speech Festivalの2018年大会において初めて協賛し、高校生部門、そして別途開催の大学生部門において各優勝者に日本とニュージーランドの往復航空券を拠出した。


AUT 日本語科
河井潤二プログラムリーダー インタビュー

―― 本日は高校生部門の大会でしたが、あまりのレベルの高さに驚いてしまいました。

 日本人であれば中学・高校と英語を勉強した記憶はあると思いますが、大勢の前に立って「スピーチをしろ」と言っても、きっとできる人は多くないのではないでしょうか。特にYear13の場合は、Year11、12の参加者と違ってスピーチ後に質疑応答があるので、その場で考えて答えなければいけません。さらにトップ3に選ばれると別室でまたインタビューがあり、その結果を踏まえて順位が決まるわけです。
 インタビューでは、テーマを選んだ理由はもちろん、もっと掘り下げた質問もされますし、将来の目標や夢、自分自身のことなどについても聞かれます。生徒からしたら、日本人に囲まれて何を聞かれるか分からない状況ですから、ものすごく緊張していたことでしょう。かなりのプレッシャーを感じていたはずです。
 そんな中で上手に答えられるのは、さすがだなと思いますね。

―― 高校生が日本語を勉強するきっかけというのは何なのでしょう?

 それぞれだと思います。ただ、今はアニメや漫画、J-Pop、ドラマなど、ポップカルチャーから入る人も多いですよね。「アニメや漫画をオリジナルで理解したい」「吹き替えや字幕なしでドラマを見てみたい」。動機やきっかけが何であったとしても、日本文化や日本語に興味を持ってくれるのであれば、十分です。
 大学に入って専門的に学びたいと思ってくれる人も中にはいるでしょう。今やポップカルチャーに関することだったりすると、私よりも学生の方がずいぶん詳しく、「先生、そんなことも知らないの?」と言われたりして。日々学ばせてもらっています。

―― トピックがかなり自由なように思いましたが、テーマの指定はなかったのですか?

 Year13で第1位に輝いた生徒に贈られるのが日本とニュージーランドの往復航空券ということもあって、2年前は「旅行」というテーマがありました。ただ、続けて参加してくれる生徒もいますし、2年連続で同じテーマにしてしまうと、なかなかトピックが選びにくいのではないかと感じたんです。
 それで昨年からテーマに縛りを設けることをやめました。今年は特にいろいろな産業の方がいらっしゃる二水会がスポンサーに付いてくださったということもあり、やはりあえてテーマを絞る必要はないのではないかと思って、自由に発表してもらうことにしたんです。

―― 長年続いてきた大会ですが、今後はどのようになっていくのでしょう?

 今年、初の試みとしてYOSAKOIソーランダンスグループの「Southern Stars」を招きました。パフォーマンスだけでなく、参加者や家族、関係者が一緒に楽しめるワークショップも開催してくれて、生徒たちにとっては日本文化に触れられるとても良い機会になったことでしょう。
 会場の様子を見ていて、これからは「日本語を使ってみんなで楽しもう」という概念のもと、「日本語スピーチフェスティバル」ではなく、「日本語フェスティバル」というような要素を置いてもいいのかなと感じました。
 今年はスピーチの合間にAUTの学生ボランティアが主催してくれたアクティビティーを行いましたが、それだけではなく、将来的には「日本語の歌を歌いたい」「合気道を習っているから披露したい」と手を挙げてくれる生徒を募って、さらに盛り上げていきたいですね。ゆくゆくは、大会の関係者だけでなく、日本に興味がある人にも来てもらいたい。そのために、来年からどのように運営していくかを考えているところです。

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NZdaisuki magazineスタッフによる現場レポート

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 2018年8月18日(土)に開催された、日本語スピーチコンテストの高校生部門(Auckland Regional Secondary School Japanese Speech Festival)に、NZdaisuki magazineスタッフも行ってきました。緊張感に包まれた会場の中、日本語を学ぶ高校生たちが披露したスピーチはどれもレベルが高く、驚くばかり。
 テーマに指定がなかったため、生徒たちが選ぶトピックは自分の経験や考え、日本文化、家族、言語学習についてなどさまざまで、ユニークな内容につい聞き入ってしまいました。
 休憩時間には、AUT学生ボランティア主催のアクティビティー(山手線ゲーム)で盛り上がったり、スナックが振る舞われたりと、それぞれ別の高校から集まった参加者たちは互いに親睦を深めて楽しんでいた様子。
 さらには、全参加者のスピーチが終わったところで、YOSAKOIソーランダンスグループ「Southern Stars」のパフォーマンスが。その後に行われたYOSAKOIワークショップでは、日本ならではのダンスを全身で楽しむ生徒たちの姿を見ることができました。エンターテイメント性抜群のスピーチフェスティバルで、次の休憩時間には我先にとSouthern Starsのメンバーと一緒に写真を撮る参加者たちの幸せそうな姿が印象的でした。
 ほかにも、日本でAETとして語学指導を行ったり、国際交流員(CIR)として国際交流活動に従事したりできるJET Programmeの紹介もあり、最後まで内容盛りだくさんの大会でした。NZdaisuki magazineは、今後も日本語習得を目指す生徒を応援し続けていきます。


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