Vol. 199 NZ不動産コラム

ファーストホームバイヤー必見!不動産購入の心構え


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年々上昇を続ける不動産の価値に、憧れのマイホーム購入も簡単に叶う夢ではなくなってきた今日。今回で6回目となる不動産コラムでは、物件購入に関するポイントや心構えについて、オークランドで15年以上不動産セールスコンサルタントとして活躍するHarcourtsの一色良子さんに教えていただきました。

一色良子(いっしき・よしこ)さん
大阪府出身。1996年に移住し、2000年から本格的に資産運営コンサルティングを開始。2004年に不動産販売資格を取得、ニュージーランド最大手不動産売買仲介会社フランチャイズHarcourts(ハーコウツ)グループにて勤務。

不動産の所有=貯金

 歴史的に見ると、飛躍的な上昇を続けているニュージーランドの不動産価値。ニュージーランドで暮らす人たちの中には、マイホームの購入を夢見ながらも、一時的な気楽さから、賃貸物件で生活している人も少なくないのではないでしょうか。でも、少し考えてみてください。
 例えばフラットで暮らしているとして、月々支払う家賃は週におよそ120~150ドルほど。場所や条件などによっては、200ドルほどの金額を払っている人もいます。つまり、1カ月最低でも約500ドルはかかり、高いと800ドルもの金額が家賃に消化されていくのです。これは当然、一度手元を離れてしまったら戻ってこない資金です。
 また、ニュージーランドは家主主体の国。家族を持ち、子どもがいたとしても、家の持ち主の考えによって引っ越しを余儀なくされることがあります。自身で不動産を購入して住居さえ確保していれば、安定した生活が送れるのです。
 問題は年々上昇していく不動産の価格ですが、第4回コラムでも少し触れたように、投資用物件を購入するという方法もあります。デポジットは必要になってくるものの、賃貸に出す不動産を所有していれば、居住者から支払われる家賃でローンの返済もできますし、5年、10年と経ったときにその価値は上がっていることでしょう。
 家賃収入がローン返済の金額よりも上回っていれば若干の現金は手元に残り、仮にそれがゼロだったとしても、最低5年以上保持する覚悟があれば、購入した不動産は「お金を生み出す資産運営」となるのです。
 例えば、30万ドルで入手した物件が数年後のローン返済後には40万ドルの価値になっていたらどうでしょう。金利や手数料などを差し引いても、差額の7万ドルほどが手元に残ることになります。物件の所持は将来に向けた「貯金」だと思って、ぜひ挑戦してみてください。

資産形成第一歩は少額の物件から

 いざ不動産の購入を決意しても、人生の中で何度もない大きな買い物だと思うとなかなかはじめの一歩を踏み出せないもの。そんなときは、比較的手を伸ばしやすい1LDKのアパートメントや、郊外の買いやすい物件を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
 デポジットとして必要なのは、シティーアパートメントの場合は価格の50パーセント、一戸建て物件は20パーセントで、おおよそにして30~40万ドルほどの価格帯となっています。また、オークランド以外の地域になるとさらに10万ドル低い値段での不動産購入が可能です。
 例えば、オークランドだと1ルームマンションが30万ドルで販売されているのに対し、ワイカト地方のプタルルというエリアでは、同じ値段でも3LDKの一戸建てが買えたりします。地域を変えるだけで大きな物件を購入できるという意味では、お得感満載です。
 都市部に住んでいる人の中からは「何かあったときに飛んで行けないと困る」と不安の声が上がることも多々ありますが、これに関しては心配いりません。現地の不動産管理会社に依頼することで、通常はメールや電話での相談による処理が可能。全て任せることができます。

モーゲージブローカーを利用する

 「モーゲージブローカー(Mortgage Broker)」という職業はご存知でしょうか。住宅ローンを組む際に、金融機関との仲介役になってくれるコンサルタントのことです。
 ニュージーランドで不動産を購入する場合、イメージとしては30、40代でローンを組み、20年ほどをかけて返済するというのが一般駅で、どれだけ借り入れができるかという部分により、物件購入金額の幅も大きく変動してきます。
 せっかく良いと思える家に出合えたとしても、資金の調達目途が立たなければ意味がありません。ニュージーランドで収入を得て生活をしている、あるいは夫婦やカップルでダブルインカムの証明ができるという人は、一度モーゲージブローカーに相談し、査定してもらうようにしましょう。
 その際にも、複数の専門家からアドバイスを受けることをおすすめします。ブローカーによって融資額の見積もりは異なるため、人によっては予想していた借り入れ額より低く提示されることも。
 借り入れ可能額は、消費者の年間所得(過去2年分)や資産などを考慮したうえで決まり、職業によっても差が生まれます。そのため、一人に聞いて期待通りの結果が得られなかったとしても、別のブローカーに助言を求めることで、また違った結果が得られたりするのです。

夢ではない!マイホーム購入の実現

 腰を据えてニュージーランドで暮らすのであれば、誰もが憧れるマイホームの購入。不動産の価値はさまざまな要因から上昇を続け、少し前までは15万ドルほどだったワンルームマンションも、気付けば30万ドルまで跳ね上がっていました。
 簡単に手を伸ばせる価格ではありませんが、前述したように、投資物件にして家賃収入を得る、あるいは小さなアパートメントや都市部から離れた郊外にある少額の不動産を購入するといった手段はたくさんあります。
 不動産購入はギャンブルではありません。物件自体が残る限り、その価値は紙切れ同然のものになるというようなことはないのです。まとまった預金があり、定期収入がある人は、ぜひ勇気を持ってチャレンジしてみてください。

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