Vol. 200 特集

特集3:ビジネス人目線で語られる 言語習得の重要性


 国際化が進む世の中で、徐々に減少傾向にあるという言語学習者の数。文化や政治、経済とあらゆる方面において、国と国とのつながりがより深まりつつある今、ニュージーランド三菱商事で金属グループマネージャーを務める清水泰雅さんは、言語学習の重要性について考えます。言語学習を推進する非営利団体「iLep」が発行する季刊誌に掲載された、清水さんのインタビュー記事を一部ご紹介します。

Q. 学生のうちから多言語能力を身に付けることによって、どういった影響があるのでしょう?

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 言語はコミュニケーションのツールでしかありません。だから重要なところはどのように使うかであって、どれだけ流ちょうに話せるかではないんです。周りの人たちと関わり、心でつながることを可能にしてくれるのが言語というツール。相手が違う文化的背景を持った人であれば、異なった視点から互いの意見や考えを交換し、より深く興味深い話をすることもできますよね。
 学生のうちから多言語能力を身に付けることができれば、選択肢も広がっていく。学校卒業後にはニュージーランド国内だけでなく、海外で働くこともできるでしょう。ニュージーランド経済はそう大きいわけではありませんから、どうしても雇用のための機会が限られてしまいます。そこでもし他の国の言葉を話せたら、世界のどこかで自分の未来を切り開くことができるのです。

Q. ニュージーランドの求人市場において、言語はどのような役割を果たすようになると思われますか?

 ニュージーランドが他国にとって有益な貿易パートナーであることは、大変重要なことです。CPTPP(包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定※注)に合意したことにより、ニュージーランドはより一層、世界との経済的・政治的なつながりを深めていくことでしょう。近い将来、貿易や投資関連の仕事が増加していくことは間違いありません。そうなれば、企業側にとって多言語能力を持つ学生は必要不可欠な人材となるのです。

※注:ニュージーランド政府は2018年10月31日に、CPTPPが2018年12月30日に発効すると発表した。

Q. 他に伝えたいことはありますか?

 前述の通り、言語はコミュニケーションのツールです。他の言語を学ぶということは視野が広がるというだけでなく、人としても成長させてくれる素晴らしい機会になるでしょう。

寄稿文掲載News Letter:
https://www.ilep.ac.nz/sites/ilep.ac.nz/files/Newsletters/Newsletter%202018%203%20(1).pdf

寄稿文提供:
ニュージーランド三菱商事 清水泰雅金属グループマネジャー
ニュージーランド三菱商事:
1958年設立。交通インフラや物流、金融、資源などの分野においてビジネス展開をしている総合商社「三菱商事」の現地法人。清水さんが務めるのは、金属グループのマネージャー。
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/network/ao/newzealand.html

iLep(International Languages Exchanges and Pathways):
ニュージーランドの教育機関や教師に対し、オークランド大学運営のもと、言語学習のカリキュラム実行支援を行っている。日本をはじめ、中国、フランス、ドイツ、スペインなどのナショナルアドバイザーが在籍。https://www.ilep.ac.nz

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