Vol.53 Career up in NZ ニュージーランドでアロマ留学、そして就職へ


いつもアロマセラピーの話を豊富にしてくれるアロマセラピストの中川まゆみさん。昨年12月に取材で訪れた時は、綿を紫色のラッピング用の布で包んで作った小さなてるてる坊主のようなものに、エッセンシャルオイルを染み込ませて、『これ、クリスマスの香りなの』とニッコリ渡してくれた。アロマが似合う彼女だから、とても素敵な香りを貰ったような感じがした。こんな風にアロマの香りが漂うアロマ専門店extractsで働くまゆみさんの笑顔で魔法のように癒さ れた気分になった人も多いのだろう。

ニュージーランドでアロマ留学、そして就職へ【Profile】
兵庫県出身。武庫川女子短大卒。ワーホリでオーストラリアへ渡航。帰国後、アロマセラピーのカルチャースクールに通う。2002年、日本ブライダルセンター(Anubis)でビューティーセラピストとして働く。2004年、日本アロマテラピー協会主催のアロマテラピー検定1級とアロマテラピー・アドバイザー 試験合格。2004年、ニュージーランド渡航。2005年Wellpark College of Natural TherapiesにてDiploma of Aromatherapyコース卒業。現在アロマセラピー専門店extractsでアロマセラピストとして働く。 extracts アロマ専門店 Downtown Shopping Centre (Ground Floor) Cnr Queen St & Custom St Ph: 09-978-5113

アロマセラピーとの出会いと再会

「アロママッサージのためのオイルを調合している時、私が小さな頃に憧れていた薬剤師の姿に似ているなって当時を思い出します。そしてそれが西洋医学では なくて、ナチュラルセラピーという意味でも私の興味に合っていて。」小学校の時に薬剤師になるのが夢だったと語るまゆみさん。

まゆみさんは、短大の英文科で勉強し、短大卒業と同時に、企業に入社して事務職で働いた。その頃はじめてアロマと出会ったのだった。今から約10年前のことだ。「同じ会社で働いていた人が、アロマセラピーの学校に通っていて、エッセンシャルオイルが15個くらい入ったキットを会社に持って来て、オイルを調合して、ハンドマッサージをしてくれたのです。その時、こんな面白いものがあるんだと思いました。」

まゆみさんは、企業で4年間働いた後、ワーホリでオーストラリアへ行った。「ある日、たまたま、オーストラリアのパースのデパートで、エッセンシャルオイルを見付けました。そこには、オーストラリア産のとてもピュアで質の良いブランド『In Essence』の商品が並んでいました。値段も少し高いこともあり、買おうかどうか迷ったのですが、そのエッセンシャルオイルを購入して、それからいつ もラベンダーの香りをハンカチにつけて持ち歩いていたのを覚えています。また当時はお店にエッセンシャルオイルの使い方が説明できる店員がいなかったの で、古本屋さんでアロマセラピーの本を見付けて、使い方を学び、レシピを参考にしながら、欲しいオイルを少しずつ買ってきて使っていました。」オーストラリアでは、英語の勉強をかなりしたと語るまゆみさん。そして留学エージェントや販売の仕事をしながら過ごし、99年に日本へ帰国した。

アロマセラピストとビューティーセラピスト

「帰国して将来を考えた時、アロマにも関心があったのですがアロマでは仕事ができないと思ったので、ウィンドウズ98が市場に出回っていたことからコンピュータスクールでウェブデザインを習って、デザイナーになり、実際に就職もしましたが、やはりアロマが学びたいと思い、1年間のアロマのカルチャースク-ルに通い始めました。そこでは、エッセンシャルオイルを使いながら、化粧品や石鹸のような商品を作ったり、マッサージの勉強などをし、やはりアロマが好きだと再確認しました。」また、まゆみさんは、独学でもアロマセラピーを学び、日本アロマテラピー協会が行うアロマテラピー検定1級やアロマテラピー・アドバイザー試験に合格した。「この試験では、アロマの歴史や一般知識などの試験とエッセンシャルオイルの匂いを4択で選ぶ試験がありました。そのテストのために勉強したエッセンシャルオイルの種類は40種類くらいですが、大体全部で150種類存在します。当時は必死に勉強しましたが、今考えるとそれらは本当に基礎の基礎だったのだなと思います。」

一方でまゆみさんは、アロマと切り離せないマッサージが自分に合っているかを確かめるためにビューティーセラピストとしてエステサロンで働くことにした。そこでは3ヶ月間、全身マッサージやフェイシャルマッサージの方法を研修で学び、テストに合格し、お店に出て働き始めた。エステサロンで働いていく中で、彼女のマッサージをとても気に入って、チケットを購入してリピーターになるお客様が増えたそうだ。 「お客様がマッサージの後に疲れが取れて喜んで帰っていく姿を見るととても嬉しくて。マッサージが自分にとても合っていて楽しいと思いました。それで、アロマの道に進むことを決心しました。そして、アロマ留学を4、5年前に考えはじめてから、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドと3カ国の中でアロマセラピーの 学校ほぼ全てにeメールで手紙を書き学校案内を送付してもらい徐々に学校を探していたのですが、そこで直感でピンときたのがニュージーランドの学校でした。」まゆみさんは、アロマと係わり合いの深い"自然"が豊富で人にも優しいニュージーランドに来ることにした。

ニュージーランドでアロマ留学とニュージーランドのアロマセラピー

「ニュージーランドに来た頃に、友人に『アロマセラピーのお店がダウンタウンショッピングセンターにあるよ、CV持っていったら?』と言われ、ドキドキしながら extractsのマネージャーにCVを渡したのを思い出します。オーナーと面接でき、日本で取ったアロマの資格などをアピールし、採用となりました。そして、学校を実際に見て決めるために、extractsのオーナーが卒業したWellpark College of Natural Therapiesへ見学に行きました。校舎が教会の跡地で、ハーブガーデンがあり、雰囲気の良い学校でした。アロマ以外にもナチュラルセラピーの様々なコースがあるのでそれぞれのコースの生徒から色々な話が聞ける環境だったので、そこで勉強することにしました。アロマセラピーのコースでは、アロマ、リフ レクソロジー、リンパドレナージュ、ハーバルメディスン、解剖生理学、クリスタルセラピー、マッサージ、病理学、栄養学などを学びました。」そして、まゆみさんは同校を主席で卒業した。

卒業後もまゆみさんは、常に自分でアロマセラピーに関係する場所を訪ねて行き、ニュージーランドのアロマセラピーと接している。そんなまゆみさんがお勧めするのは、アロマを使った化粧品作り。「extractsにもキットが置いてありますが、化粧品の作り方はとても簡単です し、化粧品を自分で作ると化粧品に何が入っているのかが分り、敏感肌の方など自分の肌質に合ったエッセンシャルオイルを入れることによって、自分に合った肌に優しい化粧品が作れます。オイリー肌にはレモン、敏感肌にはカモミール、乾燥肌にはラベンダー等と自分の肌質に合うエッセンシャルオイルを知っていればオリジナルナチュラルコスメが作れますし、自然化粧品を選ぶヒントにもなります。市販の化粧品には、大抵保存剤や着色剤などの薬品が入っていて、当然肌には良くありません。

extractsでネック&ショルダーとフェイシャルマッサージ

まゆみさんは、これまでアロマ専門店extractsで販売員として働いてきたが、同店でネック&ショルダーやフェイシャルというマッサージも現在担当している。「簡単にカウンセリングをした後、お客様にあったオイルで首・肩から肩甲骨、背中にかけてマッサージをするのですが、アロマポットからの優しい香 りを楽しみながらトリートメントを楽しんで頂けます。シティ中心のダウンタウンショッピングセンター内で行っているので、ショッピングの合間、仕事の休憩時間などに気軽に立ち寄れ、疲れた体をリフレッシュして頂ければと思います。肩こりはストレスから来ている場合もありますし、コンピュータを見続けて肩こ りになっている場合など理由は様々です。前者の方はリラクゼーションのオイルを使用し、後者の方は筋肉を和らげるオイルを使用します。また、リラックスしながらお肌の状態を整えるフェイシャルマッサージも行っています。ニキビ肌、乾燥肌、目の小じわが気になる方などお肌でお困りの方には特にお勧めです。ど の商品が自分に合っているのかが分らないという方には、これらのマッサージを通して商品を試して頂いてから、自分に合った商品を購入するという方法で利用して頂いても良いかもしれません。」

「私がナチュラルセラピーに目を向けたのは母親の病気でした。母が西洋医学の薬を使い続けて副作用が出たことで、西洋の医学に少し疑問を持ったり、私自身もアトピーで悩まされた時期がありました。」まゆみさんのナチュラルセラピーへの情熱は果てしない。「仕事などでストレスを溜めて、肩をこらして来るお客様を見ると楽にしてあげたいと思うんです。だから、今後も、もっとマッサージの技術を向上させて行きたいです。スポーツで肩を痛めたとか、関節に問題がある場合などはもっと奥深いスキルが必要となります。ですので、マッサージのコースでもっと勉強がしたいです。」

まゆみさんが接客に戻ろうとした時、すーっと爽やかで優しいオレンジの香りがした。

カテゴリ:美容
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