Vol.3 時代を飾るキウイ ニュージーランド観光局Jane Dentさん


ニュージーランド観光局は首都ウエリントンに本部を構え、ニュージーランドを観光地として世界中にプロモーションする政府機関だ。観光業が酪農業と並ぶニュージーランドの主要産業であるだけに、政府の力の入れ方も日本の比ではない。ジェーンさんが所属するインターナショナル・メディア・センターは、観光局本部があるウエリントンから離れて、様々なメディアが集中するオークランドにオフィスがある。仕事の内容は世界中のメディアにニュージーランドをプロモーションする事。現職に就くまでニュージーランドの主要なメディアに関わっていた経験を生かして、世界中の人達の注目をニュージーランドに集めるためにエネルギーを注いでいる。

ジェーン・デント:JANE DENT<br />ニュージーランド観光局 インターナショナル・メディア・マネージャー : International Media Manager<br /><br />北島西部、サーフィンで有名なラグラン生まれ。AUCKLAND TECHNICAL INSTITUTE(現AUCKLAND UNIVERSITY OF TECHNOLOGY :オークランド工科大学)のジャーナリズムコース終了後、NZBC(テレビ&ラジオニュース)の研修生としてメディア業界での仕事を始める。その後、テレビジョン・ニュージーランドのレポーター、ラグビーのオールブラックスのメディア統括の仕事を経て現在に至る。趣味はボート、ジョギング、テニス、読書と幅広い。

INTERNATIONAL MEDIA PROGRAMME (IMP)とは?

ジェーンさんがマネジャーとして関わっているインターナショナル・メディア・プログラムとは世界のメディアにニュージーランドを取り上げてもらい、ぜひニュージーランドに行ってみたいと思わせる内容を紹介してもらう事が主な仕事だ。

私の所属するインターナショナル・メディア・センターはニュージーランド観光局の一部署にあたります。ニュージーランドに取材に来るメディアに対して取材先、宿泊先、移動の手段、アクティビティーなどのアレンジを提供すること。そして、スムーズに取材ができて、ニュージーランドに対していい印象を持ってもらえるようにする事です。また、ニュージーランド各地区の観光協会などとも協力して、取材対象となりそうな興味深いものを紹介し、メディアにできるだけニュージーランドを楽しんでもらい、ニュージーランドの良さがわかってもらえるようにする事なのです。

もちろん、どんなメディアにもそうしたサービスをするわけではありません。現在12カ国にニュージーランド観光局の事務所があり、それぞれの国や地域のPRエージェンシーとも協力し、どのメディアがどのくらいの影響力があるのか、慎重にメディアの選択を行い、年間約500~600本のメディアのサポートを行っています。その総括をするのが私の役目です。

このオークランドのインターナショナル・メディア・プログラムには私を入れて11人のスタッフがいます。ウエリントンの本部から離れてオークランドにあるのは、ほとんどのメディアが入国か帰国の際にオークランドに立ち寄るので、各スタッフが可能な限りメディアの担当者と会って個人的な、いい関係を作る事を重要と考えたからなのです。ウエリントンにいたのでは本部には近いですが、各メディアと会う機会は少ないですからね。

そうしたメディアでの露出はニュージーランド観光局が現在行っている"100% PURE NEW ZEALAND"の広告キャンペーンを補足する事にもなりますし、テレビの番組や新聞、雑誌の紙(誌)面で取り上げてもらえる時間やスペースは広告費に換算すると莫大な金額になり、とても買えるものではありません。ですから、メディアでニュージーランドを紹介してもらう事は大きなメリットがあるのです。

過去の経験を生かした現職

ニュージーランドに長く住んでいる読者の方々ならばジェーンさんがTVNZのレポーターとしてブラウン管に登場していたのを覚えているかも知れない。

私はTVNZに23年間勤務し、レポーターとして主にスポーツ番組の制作を担当していました。過去に3度のアメリカズ・カップ、3度のオリンピックをカバーしました。

アメリカズ・カップは1986-87年のパースを皮切りに、サンディエゴで1991-92年、1995-96年とレポートを行いました。特にチーム・ニュージーランドがヤングアメリカを破ってアメリカズ・カップを奪取した95-96年大会は今思うとニュージーランドという国にとってまさに歴史的な瞬間でした。その瞬間を見届けられたことは未だに忘れられません。

その後、TVNZを離れ、オールブラックスのメディア統括の仕事に就きました。TVNZでの仕事が取材の依頼をする側にいたのに対して、この仕事は依頼された取材を割り振りして、オールブラックスをメディアに上手に取材してもらう段取りを行います。オールブラックスともなれば世界中のメディアから取材依頼の電話が入って来ます。1999年にウェールズで行われたラグビーワールドカップでは一日に70~80本以上の取材依頼の電話が入り、20~30本ほどのメッセージが携帯に残されているという忙しさでした。各メディアには締め切りがありますので、うまく時間を見つけてやり繰りしなければなりませんでした。この仕事ではメディアはどのように取材を申し込んで、どのような取材をすれば、取材対象側によく受け入れられるのかという、メディアを別の側面から見る事ができたので、今の仕事に大きく役立っています。

当時はオールブラックスというラグビーチームでしたが、今はニュージーランドという国のプロモーションが仕事です。オールブラックスというニュージーランドのアイコンをプロモーションしていたという点から言うと、結局ニュージーランドという国をプロモートしていたのと同じ事だったのです。

カテゴリ:ツアーガイド
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