Vol.78 自由時間 ニュージーランドでフライトアテンダント留学


子どもの頃からの夢、フライトアテンダントを目指して、本格的な勉強を始めた佐々木 零奈さん。夢に向かって一歩一歩着実に近付いていっている彼女に、フライトアテンダントに憧れたきっかけ、ニュージーランドでの留学生活と今後の予定そして理想のフライトアテンダント像について語っていただいた。

ニュージーランドでフライトアテンダント留学/Travel Careers & Trainingフライトアテンダント・コース留学生【Profile】
1986年8月29日茨城県つくば市出身。東京外国語大学外国語学部南・西アジア課程ウルドゥー語専攻在学中 。両親の影響を受け、小学生の頃より海外旅行と海外生活を体験し、異文化に触れてきた。現在大学を休学し、ニュージーランドでフライトアテンダントの専門教育を受けるために留学を決意、フライトアテンダントコースを履修中。学校生活はもちろん、プライベートでも充実したニュージーランド生活を満喫している。

トラベルキャリアーズ&トレーニング

ニュージーランドでフライトアテンダント留学/Travel Careers & Trainingフライトアテンダント・コース留学生

旅行、エアライン業界のプロを育成する学校、トラベルキャリアーズ&トレーニングの上級エアライン、トラベル&ツーリズムコースを昨秋から履修している佐々木零奈さん。フライトアテンダントまたツーリズムのプロを目指す学生には服装、言葉遣い、態度に高い意識を求める。零奈さんのクラスメートは、約20人。男性もネクタイ、ワイシャツ、黒か紺のスーツ、女性も同様にブラウスにタイトスカート、またはスラックス、パンプスで講義を受けている。

「この学校は、ニュージーランド人が多く、続いてサモアやトンガなどポリネシア諸国から、その他のインターナショナルスチューデントは少数。その中で日本人がクラスに私を入れて4人います。講義中におとなしくなりがちな日本人学生にとっては、フレンドリーでこちらに発言を求めてくるクラスメートや先生の作り出す授業の雰囲気はとても合っているように思います。授業の中でも、教師と生徒、生徒同士の関係も双方向性であることが大切に考えられていて、教師が講義スタイルをとることはほとんどありません。グループワークも多く、その中で、学生一人一人が自主的に経験を通して課題解決をするというニュージーランドスタイルの教育方針です。実際にフライトアテンダントだった先生からは、様々な現場の話を聞くことができてとても参考になります。英語圏であること、環境や治安が良いこと、真のホスピタリティの精神とフライトアテンダントやツーリズム関連の資格を取れるということで、この学校を選びました。」

零奈さんの勉強しているコースではツーリズム関係のNZQAレベル3の資格の他、ファーストエイド、航空券予約システム資格、インターナショナルフライトアテンディング資格(Civil Aviation Authoity of New Zealand の資格)、他にはHERTZ レンタカーの認定証を取ることができる。オーストラリア、ニュージーランドの航空業界は、今後5年から10年は慢性的な人手不足が続くと見込まれ、この学校への航空会社からの求人は、ユナイテッド、ノースウェスト、ドラゴン、キャセイパシフィックなど、多くの海外のエアラインからあり、求人数は伸び続けているという。1000件を超える求人に対して、学生数は200人と売り手市場であり、この学校の卒業生の就職率は65%以上である。学生は、約75%が国内から、25%のインターナショナルスチューデント中95%が日本人である。日本人学生は、非常に勤勉で、身だしなみ態度ともに素晴らしく、教師とクラスメートとも良い関係を築くことができていると学校から高い評価を得ている。

憧れのフライトアテンダントと海外生活との出会い

ニュージーランドでフライトアテンダント留学/Travel Careers & Trainingフライトアテンダント・コース留学生

零奈さんのフライトアテンダントとの出会いは、小学2年生の時だった。「研究員である父が、スイスへの短期留学の際、私も連れていってくれました。私にとっては、初の海外旅行でその時初めてフライトアテンダントの働きを見て、『かっこいい!』と強く印象に残りました。それ以来、フライトアテンダントは、私にとって唯一の夢であり、憧れであり、目標の職業になりました。」

零奈さんの夢の実現を後押しするように海外生活の機会もほどなくやってきた。「母が、アートセラピーの勉強をするために、私たちこども3人を連れて、イギリスのグロースターシャーで生活することになりました。私は、小学3年生から5年生までの1年半を現地のルドルフシュタイナー学校へ通うことになりました。そこで受けた教育が、様々な意味で今の自分に大きな影響を与えてくれたと思っています。 オーケストラに加わったり、身体を使っていろいろなことを表現するオイリュトミーを行ったりと、芸術関係の活動がとても盛んでした。自然の豊かな中で、友達の家に遊びにいって馬に乗ったりしていました。のんびりとした田舎で、さまざまな体験を通して学べたことがとても良い経験でした。」

憧れの職業から実現可能な職業へ

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零奈さんは、自分の意志で4年間の予定であった英国生活を1年半で切り上げ、小学5年生の途中から日本での教育を受けることを選択した。「帰国したときは、周りから「英語を話す」と言われるのが嫌で、話さないように意識していたこともありましたが、英語はずっと好きでした。好きでしたから、英語の受験勉強は苦痛ではなく、他教科より多くの時間を割いて勉強することができました。高校も国際科を選んで受験しました。大学も語学が盛んなところを目指し、26か国語の専門学科を持つ東京外語を選びました。ウルドゥー語を専攻しています。ウルドゥーはパキスタンの国語で、言語学習を通して西アジア、南アジアの歴史、文化、宗教を学びました。タイ、インドネシア、インド、パキスタンを実際に旅してきました。旅先で会ったフライトアテンドの方から、いろんな話を聞いたりして、自分の目でも仕事ぶりを見て、ますますこの職業に対する思いが深まりました。」

「大学3年生で、留学をすることは早くから計画していましたが、どうしても単なる語学留学はしたくありませんでした。どうせなら、就職につながるような資格を海外で取りたいと思っていました。英語圏で、環境も良く、ツーリズム関連の資格学校を探していたら、この学校が一番自分に合っていると思い、入学を決意しました。私の履修しているコースは、フライトアテンダント養成コースだけでなく、ツーリズムのプロとして航空券予約システムや為替システムについてのスキルも得ることができました。苦労したことは、緊急避難の実習とプールでの実習です。オークランド空港内で、この学校の所有するボーイング737訓練施設を使っての実習と実技テストです。重い緊急避難扉を開いたり、大声で指示を出して乗客を誘導したり、スロープから滑り降りて、避難してくる乗客のサポートをしたりしました。指示する順番が重要なうえに冷静な判断が必要なため、とても緊張しました。プールでは、ライフジャケットを着ている乗客を引っ張りながら泳いだり、乗客を水上テントへ登らせる手助けをしたりしました。プールは、足のつかない深いプールです。精神的にも肉体的にもとても大きな負担とプレッシャーのかかる試験でした。実は、私はそれまで泳げなくて、この実技テストのために一ヶ月間、プールへ通い続けました。その甲斐あって、何とか50m泳げるようになり、このテストもパスすることができました。」

「その他にも、実際の事故の記録を映像で見たりする講義もあり、初めてフライトアテンダントに本当に自分はなりたいのかと疑うこともありました。でも、同じ目標を持ったクラスメートたちに刺激され、航空業界に関する様々な専門知識を身につけていく中で、フライトアテンダントという職業が、単なる憧れではなく、本当に就きたい、やりがいのあるものに変わってきたと感じています。」

未知の世界への第一歩

ニュージーランドでフライトアテンダント留学/Travel Careers & Trainingフライトアテンダント・コース留学生

来月末で、32週間の履修を終える零奈さんに、今後の予定について伺った。「帰国してからは、大学に戻り、秋からの就職活動の準備をします。就職先は、今までは国内の航空業界を目指していましたが、ニュージーランドへ来てからは、外資系の航空業界もいろんなバックグランドを持った人と一緒に仕事ができていいなと思うようになりました。ニュージーランド航空のフライトアテンダントには、永住権を持っていないと応募できないと聞きましたが。とにかく、フライトアテンダントの仕事を通して、一か所に留まらず、いろんなところに行ってみたいです。アジアの様々な国々をこれまで旅してみて、とてもカルチャーショックを受けましたが、そのショックの元にある文化や宗教の『違い』を自分の目で見て、体験することがとてもおもしろいのです。フライトアテンダントとしては、日本人らしい細かい気配り、礼儀作法を大切にしつつ、肉体的かつ精神的な強さを持ち続けることを常に心掛けて行きたいと思っています。私自身、現在も勉強中の身ですが、同じようにフライトアテンダントを目指される方には、憧れだけではなく、健康であること、精神的に強くあることが大切だと私自身が教わったことをお伝えしたいと思います。」

零奈さんがフライトアテンダントになって初フライトで訪れたい国と、一番好きな国、そしてニュージーランドの留学生活の一番良かった点について教えてくださった。「一番行きたいところは、メキシコ。ニュージーランドで出会ったメキシコ人の友達が暮らしている町を見てみたいからです。一番好きな国はやっぱりイギリスです。暮らしていたころの楽しい思い出はもちろんですが、中学生のときもう一度訪れた際、変わらない雰囲気と町並みがすごく好きになったというのが理由です。ニュージーランド生活の一番良い点は、ニュージーランドの自然をダイレクトに感じることができるスクーバダイビングやハンドベルと言われる教会のベルの練習をするために生まれた楽器に触れるなど、新しいことにたくさん挑戦できた事でした。

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