Vol.58 Career up in NZ オークランドのホテルに就職、マネジャーに


10月1日にリニューアルオープンをしたスタンフォードプラザ・オークランド。皇太子殿下御夫妻、元アメリカ大統領ビル・クリントン、俳優ショーン・コネリー など数々の著名人が宿泊したニュージーランドを代表するホテルであることは、みなさまもご存知だろう。そんなスタンフォードの建物が、延べ4ヶ月間に及ぶ改装工事を終 えて、遂に新しく生まれ変わった。足を踏み入れると別世界のようなゴージャスなロビー、個性溢れる3つのレストラン、より洗練されたお部屋、それに加え て、10月は特別企画『オープニングスペシャル』と豪華絢爛。そして、ホスピタリティ溢れるスタッフたちの温かいおもてなし。実はこれがスタンフォードの 最大の魅力なのではないだろうか。では、そんなスタンフォードプラザ・オークランドでリザベーション・レベニュー・マネジャーとして働く有香さんに、新し くなった建物の中を案内していただこう。

オークランドのホテルに就職、マネジャーに 神奈川県横浜市出身。短大の英語学科卒業後、2年半の間ニュージーランドで留学。その後、日本に一旦帰国。インターコンチネンタルホテル(横浜)で受付として働く。再度 ニュージーランド渡航。オークランドのシェラトンホテルに就職。受付と予約を担当。2005年、スタンフォードに転職。現在もう直ぐ5歳になるお子様のお母様。旅行を 満喫するためのワンポイントアドバイスは、「ホテルのコンシェルジェを上手く利用すること。」
STAMFORD PLAZA AUCKLAND
Lower Albert Street, Auckland City
Ph: 09-309-8888
www.stamford.com.au

言葉は、人と人の架け橋

「英語が好きになったのは、中学生の時に通い始めた英語の塾がきっかけでした。その塾に通うまでは、英語は大の苦手だったんです。教科書を使った勉強が嫌いで。それで親がどうにかしないといけないと思ったらしく、周りの方から、ブリッジ・イングリッシュスクールという良い英語塾があると聞いてきたんです。それで、私はそこに通うことになりました。英語で橋はブリッジですが、塾の名前の由来は、『言葉は、人と人の架け橋』ということ。その塾に行き始めて、英語に対する考え方が180度変わりました。楽しみながら英語を話せて聞けるようにする教育方針で、耳を発達させれば英語は話せるようになるというのが校長先生のポリシーでした。英語劇やスピーチコンテストをしたり、クリスマスパーティ、ハロウィンパーティなど行事も盛り沢山で、塾に行くのが本当に楽しくかったんです。ホームステイツアーもあって、私はそれで二度ニュージーランドへ来ました。そしていつしか、英語がもう少し話せるようになって、仕事に結びつけることができればいいなって思うようになりました。」と当時を振り返る有香さんは、現在スタンフォードプラザのリザベーション・レベニュー・マネジャーとして働く。

温かくて素晴らしいおもてなし

「ニュージーランドは安全だし、初めて来た外国で、いい思い出が詰まっていて、私にとって特別な国なんです。それで、21歳の時にまたニュージーランドに来て、英語、ホスピタリティのレセプション・コース、それからAUTでアドミニストレーションを勉強していました。その頃です。将来、ホテルで仕事がしたいと思ったのは。きっかけは、友達と2人で行ったフィジー旅行でした。宿泊先のリゾートホテルの支配人は、淡路島でホテル経営をしている友人がいて、お互いに従業員を送ってクロストレーニングを行っていて。親日家の彼は、日本人客の私たちを彼の村やモーニングマーケットに連れて行ってくれて。ホテルのスタッフもみんなフレンドリーでしたしね。私も彼らのように、人を温かくもてなすことができれば素晴らしいなって思ったんです。」
ニュージーランドでのホテルの就職は厳しく、いったん日本に帰国した有香さん。インターコンチネンタルホテルの受付で働きながら、資金を貯め、2年後に再びワーキングホリデーでニュージーランドへ戻ってきた。到着してすぐに仕事探しを開始。オークランドにあるシェラトンホテルのレセプションで採用が決まった。採用の理由を『人間、必死になれば何でもできるんですね』と語る彼女。そのホテルで6年間キャリアを詰み、約1年半前に転職し、スタンフォードプラザ・オークランドのリザベーション・スーパーバイザーに就任。現在は、ホテルの レベニュー・リザベーションを担当する総括者としてジェネラルに働いている。「当時、予約課の改革時期で、そこでの仕事は大変だと分かっていましたが、やるだけやってみようと思って。今はとてもよい環境で、マレーシア人、インドネシア人、フィジー人、トンガ人スタッフと働いています。国籍豊かな仲間と働けるのが、ホテルの良い所でもありますね。」

人との出会いが成長に繋がる

「ホテルで働いていると色んなハプニングがありますね。」いつもと違う特別な時を過ごすホテルでの出来事もまた、ドラマの世界のようである。「例えば、窃盗。 まとめて置かれている団体客の荷物を、ほんの僅かの隙に取っていくとか、食事中のお客様のバッグから財布を盗むとか。この手の犯人は、周りに溶け込むような目立たない服を着ているんですよ。ただ、セキュリティカメラには残っているので、犯人の情報がホテル内では知らさるようになっています。他には、子供の団体が泊まって、暴れて壁を壊していったこともありますね。また、日本の女子高生の団体が宿泊された時に、ホテルのポーターが部屋に閉じ込められたことが ありました。女子高生のお客様から、『荷物が届かない』とフロントに電話がかかってきて。キウイの男の子のポーターが部屋に入ったら、女の子が5、6人いて、後ろでドアが閉められて。アジア人の女の子に囲まれて、言葉も分らないし、トランシーバーのような電話で、半泣き状態で『捕まった。助けてくれ。』と オフィスに連絡を入れてきました。その翌年からは、ポーターが女子生徒の部屋へ行く時は2人で行くということになりました。
ホテルで働いていると 日々多くの方と出会い、色んなことがありますが、これまでに仕事を通して出会った方々に教えていただいたことが、私を成長させてくれたのだと思っています。そして、お客様からのサンキューの一言。どんなことがあっても、この一言を聞くだけで続けていけます。」

スタンフォードのリニューアルの背景そして、新しく誕生

現在のスタンフォードの建物は、1985年7月にリージェントホテルとして誕生。約10年前にスタンフォードプラザ・オークランドとしてスタートを切った。「これまで大きなリノベーションをしたことがなく、今年6月にスタンフォードプラザ・オークランド全館を一斉に閉めて、改装工事を行ったのですが、これはオーナーのお客様への配慮なんです。基礎工事をするため、騒音がすごいんです。音がうるさいということは、ホテルに来てリラックスをされるお客様に とっては最悪です。工事用の幕も張るので、景色も無いですし。お客様にかける迷惑を第一に考えて、全館一時閉鎖という判断に至ったようです。」
10月1日に予定通り、リニューアルオープンをしたスタンフォード。「以前と変わったのは、何と言ってもロビーですね。ロビーの中に、日本の鉄板焼きレストラン『歌舞伎』と洋風レストラン『ナイト』が入り、一層ゴージャスになったインテリア空間は、一歩踏み入れると日常からトリップして別世界にいるような贅沢な気分が味わえます。『歌舞伎』は、ブリスベンのスタンフォードホテル内にもあって、そこで成功しているホテルレストランのチェーン店です。食材にも気をつかい、洗練されたホテルの雰囲気の中で、美味しいものを味わってもらう。シェフもかなり厳しく選別されていました。従来のホテルでの食事と異なり、エネルギッシュで個性的な新しい食文化としての鉄板焼きをお客様に楽しんでいただきたいと思います。『ナイト』は、以前のレストラン『ブラッサリー』が改名され、内容は同じで、場所がロビーの奥になりました。以前『ブラッサリー』があった窓際の場所は貸し出して、別のレストランが入り。お客様にとっては、レストランが3つになり、食の楽しみが膨らみました。お部屋の方は、シンプルなカラーで統一。ペンキを全て塗りなおして、バスルームの大理石も綺麗に磨きなお し、ヘッドボードを取り替えて、ライト、ベッドリネンも一新しました。スタンフォードはもともとお部屋が広く、シャワーとバスタブが別でゆったりとしています。バスタブにあるシャワーは取り外せるので日本人のお客様に喜ばれます。また、日本では一般的ですが、カードを差し込むとお部屋に灯りが点くカードキーシステムを導入。車椅子ご利用のお客様用のお部屋も増え、みなさまがより快適に過ごして頂けるようになりました。」

10月はオープニングスペシャルで贅沢なひと時を

「10月はオープニングスペシャルで、全館かなり力を入れています。スタンフォードのウエブサイトからオンラインで、10月期間限定で、週末に限り『ナイト・オン・ザ・タウン』パッケージを特別料金でご奉仕させていただいております。他にもスタンフォードでしかない『レイジー・デイズ』も、10月に限り割引料金になっています。この機会に是非お試しください。気軽に楽しんで頂けるものでは、まず優雅なティタイムをイメージする英国式の『ハイティ』。3段のケーキ皿にイギリスの伝統菓子やサンドウィッチが盛られたハイティが、以前のものより質が良くなって復活。新しいデザートでは、『チョコレートファウンテン』。 噴水のように流れ出すチョコレートにフルーツをディップする、チョコレートフォンデューですね。」有香さんの『リニューアルオープン』の話は、旅行者だけではなく、オークランドに住む日本人の心も弾ませる。
「スタンフォードは日本人スタッフが多く、日本人客用の接客教育を地元スタッフにもしています。言葉で不自由を感じられるお客様にとっては、日本人スタッフが言葉の架け橋、ブリッジになることができれば。」同コーナーでは少しフォーマルに描かれた有香さんだが、ホスピタリティ業界での長年のキャリアを持つ実際の彼女は、ジョークを常に交えて高ぶらず、心地よく、ホスピタリティ溢れていた。スタンフォードの最大の魅力は、経営者を筆頭としたホスピタリティ溢れる人(スタッフ)なのだろう。「特に豪華さを増したロビーは、一見の価値があります。みなさまのお越しを我々従業員一同心より楽しみにしてお待ちしております。」
10月1日、装いを新たにスタートしたスタンフォード。そこに足を一歩踏み入れると、いつもと違う豪華な空間が広がり、優雅な時間の中にあなたを導いてくれる。

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