Vol.75 Career up in NZ ニュージーランドでプラマー(配管工)として就職


オークランドでは人口増加に伴い、郊外に新興住宅が次々と増え、そのためプラマー(配管工/水道工事士)のような設備に関する技士が多く必要とされている。ワーキングホリデーメーカーだった千田等さんはニュージーランドに来てこのような現状を知り、日本での経験を生かし、現在プラマーとして働いている。この業界に入り、日本人は仕事が丁寧だと言われ、重宝されるのを感じたと言う。この業界に入った経緯、仕事に関してのさまざま体験を教えていただいた。

ニュージーランドでプラマー(配管工)として就職・千田等さん

【Profile】
1976年1月1日生まれ。岩手県出身。大学のエネルギー工学科を卒業後、管工事施工管理技士として約7年半働く。2005年11月よりワーキングホリデーでニュージーランドへ渡航。ニュージーランド行きを思い立ったのは、ニュージーランドに住んだことがある知り合いに勧められたから。プライベートではスキューバダイビング三昧で、この夏は主にマッソンベイやジョーンズベイをほぼ毎日潜っていた。

配管工(プラマー)の仕事

ニュージーランドでプラマー(配管工)として就職

大学を卒業後、管工事施工管理技士として水道関連の会社へ勤めました。管工事施工管理技士とは、主に空調設備や給排水など管の工事を行う仕事です。当時は特にこのような専門的な分野への興味があったと言えばうそになるのですが、大学卒業に向けてはやく就職を決めなければという焦りもあり、たまたまその会社で面接をしたら受かったというのがきっかけでこの業界に入りました。

もちろん、このような仕事の経験は持っていなかったので、最初は土方のような現場で一から作業を教えてもらうところからはじめました。そのうち、僕はこの現場作業が好きになり、体を動かし何かを作り上げていく行為にやりがいを感じていました。この気持ちは今でも変わりません。

しかし、何年か経ち仕事が慣れて経験が増えてくると、次第に現場の仕事が減っていき監督を任されるようになりました。仕事内容は、現場の管理からはじまり、クライアントとの打ち合わせ、予算管理、材料調達、図面、写真作成等のデスクワークが多くなっていきました。

ずっと岩手に住み、そして職場の先輩や仲間はみないい人たちばかりで仲良くしてましたし、この仕事を辞めようなどとはそれまで考えたことがなかったのですが、20代後半になってから地元を飛び出してどこか違う場所に住んでみたいという欲望が芽生えはじめました。希望の場所はこの岩手から離れた遠い所、沖縄などを考えていました。するとそのタイミングで、ニュージーランドに行ったことがあるという知り合いが現れて、その方がとてもいい場所なのでぜひ行ってみたらと勧めてくれたのです。自分の中では、遠い場所であれば国内か海外かはまったく気にしていなかったので、それならニュージーランドへ行ってみようと思ったのです。

そうと決めてからの行動は単純で、留学情報誌を開いてすぐ目についたエージェントに電話をして、あれよあれよという間にニュージーランド行きが決まりました。最初にニュージーランド行きを決定してから3ヶ月後にはニュージーランドの土地を踏んでいましたね。

ニュージーランドで知ったプラマー不足という現状

ニュージーランドでプラマー(配管工)として就職

ニュージーランドについてからは通常のワーキングホリデーメーカーのように最初に語学学校へ3ヶ月程通いました。その後はしばらくの間、小旅行などをして余暇を楽しんでいたのですが、それから仕事をしようと思いはじめました。

どうせなら自分の経験を生かしたプラマーの仕事はないか、いろんな人に尋ねて回っていました。そのうち、中国人の友達が新聞であるプラマーの求人募集を探してきてくれたので、僕はすぐにそこに電話をしたのです。するとさっそく「明日現場に来れるか?」と言われ、いきなり自分の腕を見せるチャンスが訪れました。これが今のボスなのですが、この頃彼は個人で会社を経営しており他のスタッフは誰一人いませんでした。その次の日、現場に向かい自分の経験などを話したところ、実際自分が日本で経験してきた仕事とは若干異なることが分かったのですが、ボスも僕が日本でどのように仕事をしてきたのか興味を抱いたようでした。初めのうちは、週1,2回しか仕事がありませんでしたが、ひとまずは仕事を手に入れることができました。

ご存知の方も多いかと思いますが、ニュージーランドではプラマーなど、土木・建設・設備関係の技士が非常に不足しています。実は、僕はニュージーランドに来るまではこういった現状を知らなかったので、こちらで生活を始めてからそのことを知り、それなら仕事をしよう!と思ったのです。
仕事が決まって、初めは週1回だけボスの所に通っていましたが、少しずつ週に働く日数も増やしてもらい、僕の技術について褒めてくれる方も現れはじめました。どうやらこの国の技術者と比べると、やはり日本人の仕事はかなりよくできているようで、以前ある市役所のインスペクターの方に「お前はこの地域で1番のプラマーだ!」と言ってもらえたこともあるんですよ。
そのうちワーキングホリデーの期限も迫り、ボスからワークパーミットのサポートもしてもらうことになりました。ボスにとっても初めての外国人の雇用者が僕なので、ワークパーミットのサポートももちろん初めてということもあり、最初はイミグレーションからは半年間のみのパーミットが発行されました。その後9ヶ月間延長し今に至っていますが、もう一度さらに延長しようと考えています。

ニュージーランドでプラマーの作業をするには、日本の資格は認められておらず、会社でLimited certificateというライセンスを登録する必要があります。これには建物内の上下水道配管等を行うPlumber、ガス工事を行うGas fitter、家の敷地以外(外部排水)の配管はDrainlayer Boardというの3つのライセンスが含まれており、これを所持することにより作業ができます(スーパーバイザー立会いの元、各々のライセンス所持の上でそれぞれの仕事が認めらる。等さんが出してもらってるのはPlumberとDrainlayer)。現在ニュージーランドでは新興住宅が増えている状況ですので、僕の場合、最近の仕事はほとんど新築家屋の配管工事です。

規則正しく働く

ニュージーランドでプラマー(配管工)として就職

こういった仕事の好きな所は、やはり規則正しい生活を送れるというのもいいですね。そしてニュージーランドでは、長いクリスマスホリデーを取りますし、そして皆地方へ出かけてしまいますから、その分僕らもゆっくり休みます。僕の休日のほとんどはスキューバダイビングに費やされていて、今年の夏2週間ほどあったクリスマスホリデーもほぼ毎日のように海へ出かけていました。

話が逸れますが、スキューバダイビングはワーキングホリデー中に一番チャレンジしてみたい事だったんです。費用もニュージーランドはとても安いので、それも理由の一つでした。そこで週末を利用して日本人インストラクターのゲンさんに講習をお願いし、去年末にやっとダイブマスターの資格を取ることができました。僕は、今のプラマーのボスの初めてのOverseas Workerの弟子であるとともに、このゲンさんのもとニュージーランドでオープンウォーターライセンスを取った第一号でもあるんです。

日本の技士は重宝される

プラマーは、常にニュージーランドに不足している職業とされています。僕の場合は、一年以上の経験を積むと永住権に申請できる十分なポイントに達するので、はやく永住権を取ることが今の目標です。将来はニュージーランドで自分の会社を持ちたいと思っているので、そのために順に計画を立てているんです。永住者になってからは、この国で学校に行くのにあまりお金がかかりませんからUnitec工科大学に入学し、配管やガス工事関連の資格を取ろうと思っています。これらの資格があれば独立もできるので自分で会社を持ち、そしてこの会社に日本の技術者を呼び集めたいというのが野望としてあるんです。日本人はやはり器用なのだと思います。僕が普通のレベルだと思った仕事でも、ニュージーランドの人にとっては高いレベルに見えるようです。もし日本人技術者グループとして仕事ができたらニュージーランドで大活躍できるのではないかと思っているんです。とはいってもそんなにうまいようには事は運ばないでしょうが、もし、僕が出世して偉くなったら...それでもきっと現場作業が好きだというのはずっと変わらないと思いますし、じいちゃんになってもずっと現場に出ているでしょうね。

 

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カテゴリ:技術職
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