Vol.63 Career up in NZ ニュージーランド最大の企業フォンテラに就職


『将来は日本から出て、外の世界が見たい』と大学2回生の時に考えて以来、常に海外との繋がりを意識し、向上心を持ちながら過ごしてきた高田あつ子さん。そして、地道な努力の末、昨年11月にニュージーランド最大の企業『フォンテラ』に転職し、大企業への就職という大きな目的を果たした彼女。そんなあつ子さんに、ニュージーランドで ローカルの大手企業へ就職する秘訣を教えていただこう。

1974年東京生まれ。亜細亜大学、経営学部卒業。大学2年の時にアメリカのオレゴに交換留学。一般旅行業務取扱主任者の国家資格を取得。大学4回生から添乗員として働く。大学時代は、中国、タイ、カンボジア、東南アジアなどのアジア圏を担当し、その後世界で活躍。1999年ニュージーランドへ渡航。語学学校ワールド・ワイドで学生生活を送る。エジプトで青年海外協力隊に参加。語学学校ワールド・ワイドで日本人カウンセラーを経て、アドミニストレーションのオフィス・マネジャーとして働く。2006年11月フォンテラへ転職。カスタマーサービス担当。社内でも仲の良いチームとして知られるアジアチームで充実した日々を送 る。

現在に繋がるキャリア

『英語ができれば、世界で色んなことができる』って、大学2年の終わりに、交換留学でアメリカに行った時に実感したんです。とにかく将来的に日本から出て、外の世界が見たい。そういう気持ちが強くなりました。それで、夜間の専門学校に通って、一般旅行業務取扱主任者の国家資格を取り、大学4年生から旅行会社で添乗員のアルバイトを始めました。その後、その会社にそのまま就職して、世界中を飛び回っていましたね。添乗員として4年が過ぎようとした頃でした。『英語の重要性』を痛烈に感じる時期がきて。それで英語の勉強がとにかくしたくて、1999年にニュージーランドに来ました。語学学校ワールド・ワイドスクールに 通い、半年くらい経った頃、渡航前に合格していた青年海外協力隊から空きがでたので来て欲しいというオファーを受け、観光関係のトレーナーとして1年間エ ジプトに行きました。そこでは、エジプト人の日本語ガイドに日本人客への接客マナーや日本語を教えていました。そして1年の任期が終わって、英語の勉強が もっとしたかったので、ニュージーランドに戻って来たのです。ワールド・ワイドにニュージーランドに戻ることを知らせたら、お仕事のオファーをいただいて。日本人カウンセラーとし て働くことになりました。それから2年が経った頃に、今度はアドミニストレーションのオフィス・マネジャーにならないかというお話をいただいたのです。とても有難いお話なので、お受けしました。ドキュメンテーション、会計、移民局の書類作成、マーケティングなど、幅広くいろんなことをしていましたね。

ニュージーランド最大企業フォンテラへ就職するために

語学学校ワールド・ワイドのオフィス・マネジャーをしていた時、転職を考えはじめました。仕事には不満はなかったのですが、出世という意味では先が無いこと。それが転職を考えた理由でした。いろんな部署があって、そこに勤めることによって可能性が広がり、将来像が描けるような大企業で勤めたい。次第に、そう考えるようになったのです。ワールド・ワイドの仕事も好きだったことから、納得のできる仕事が見つかれば転職しようと思っていました。それで希望する会社を2社に絞って、就職活動を始めました。一社は、ニュージーランド最大の企業フォンテラ。もう一社は、私に旅行業界のバックグランドがあったことから航空会社。まず、それぞれの会社のウエブサイトで、自分の履歴、自己紹介を登録しました。登録すると、自分の能力や希望に合った仕事があれば、連絡が来るのです。フォンテラからも、求人のお知らせを頻繁にメールで受け取ったのですが、自分にはハードルの高い仕事や希望と異なる職種がほとんどでしたね。そんな時、現職である日本マーケットのカスタマーサービスの求人がある知らせが届き、応募したのです。それまでに、航空会社にも何度か面接に出向きましたが、勤務時間やお給料が合わなかったりで、最終的に転職が決心できないでいました。ただ面接が入れば、できるだけ行くようにしていました。それは、実際の面接で受け答えの 練習をするのが目的でした。本当に獲得したい仕事がでてきた時のためです。何度か面接に行っている間に面接の傾向も分析でき、どこでも面接の質問がだいた い同じだということが判りました。たとえば、『困難なシチュエーションの時、どのように問題を解決するか?』、『実際の経験で、自分が提案したことによって、チーム全体がどれだけ向上したか?』、『自分がすごくストレスを溜めた時に、どのようにストレスを解消するか?』というような。いちばん最初に面接に 行った時に、質問に答えるのにすごく苦労をしたんですね。面接が英語だということと、何を聞かれるかが分からなかったので、心の準備ができていなかったのです。それで面接から家に戻ったら、必ず面接で聞かれたことをワードで書いて、自分の回答をもう一度考えて書くようにし、ひとつのファイルに保存していました。新しい質問をされたら、そこに付け足していって。面接は回を重ねるごとに上手くなっていきましたね。面接に行く前に、この職種だったらこういうことにポイントを置いて質問をしてくるだろうということを想定して、一度、その答えを声に出して喋ってみたり。仕事のポジションによって、何を重要視するかを 考えて答えたり。引き出しをできるだけたくさん用意して、面接に挑みましたね。

フォンテラの実際の面接では、面接官が2人いました。求人広告でしか仕事内容が分からなかったので、何が求められているかをイメージするのが難しかったです。カスタマーサービスの仕事の面接なので、とくにアピールしたのは、カスタマーサービスのバックグランドがあること、サービスするにあたってのプロフェッショナルな心構えがあること。面接では、これまでに多くの事例 をストックしておいたことが役立ちましたね。私の場合は、面接のほかにコンピュータのテストがありました。ワード、エクセル、アウトルックのテストです。 面接以外のテストは、入社時期などで異なり、日本のSPIのようなテストや語学(英語)のテスト、電話のテスト、ロールプレイを行った人もいます。そして 私のケースは、会社が最後に私のレフェリー(保証人)に連絡を取り、その後、採用が決まりました。

フォンテラに就職したい人は、ウエブサイトで登録してください。最近は、大手企業はインターネットで応募するようになっているので、ほかの大手を狙っている方も、まずは希望する企業のウエブを見てみるとよいでしょう。

大企業で仕事をすること

フォンテラは、ニュージーランドの最大の乳業会社で且つ、ニュージーランドで最も大きな企業です。いろんな事業を行っているのですが、ニュージーランドの牛は、広い農場で飼われ、牧草を食べているため、ミルクが良質なので、世界を相手にビジネス展開が行われています。商品では、ティップトップのアイスクリーム、メインランドのチーズ、アンカーの牛乳がとくに有名ですね。ただ、私の所属している日本マーケット・カスタマーサービスは、お客様がメーカーなので、このような商品ではなく、ミルクパウ ダーやクリームチーズといった原料を輸出していて。それらは日本でアイスクリームやヨーグルト、紙などの食品以外の製品の原料となっています。フォンテラ は日本にも合弁企業フォンテラ・ジャパンがあり、そこと私は取引をしています。ジャパン社からオーダーが入ると、ニュージーランドのフォンテラの工場から商品がでて、 倉庫でパッキングされ、それが電車やトラックで港まで運ばれ、港から船に乗りますが、その全ての工程のスーパーバイザー役が私の仕事です。

フォンテラは大手だけあり、研修システムがしっかりしていて、入社して1ヶ月間の研修がありました。新しい業界に飛び込んだ私にとってはとても有益でしたね。それでも実際の仕事が始まってからも、バックグランドのない業界で、しかも英語での仕事なので、すぐに理解できないこともあり戸惑うこともあります。ローカルの企業での仕事は、英語が話せて当たり前というのが前提となります。その上で、日本語ができるとベネフィットとなります。私自身、自分の英語力の無さを感じることも多々ありますね。また、コンピュータを使っていて、手が痛くなった時に、すぐにオキュペーション・セラピストが来てくれ、指導してくれたのも 大企業ならではだと思いました。ただ大企業なので、仕事が細分化されていて、任されている仕事の範囲が限られていて、ひとつの駒という感は否めない反面、 私の将来を企業内で夢描けるなど、全ての意味で大きさがあります。

私が、フォンテラに入社できたのは、ワールド・ワイドのオーナーたちに育てていただいたからだと思っています。特に、いちカウンセラーだった私を信用してマネジャーにしてくれ、責任ある仕事を任せてくれたこと。その時、私の中ではすごくステップアップをしたと思ったのと、私の自信に大いに繋がりました。その経験がなかったら、フォンテラのようなローカルの大企業に就職しようなんて思っていなかったでしょうし、今のポジションに採用されなかったでしょう。ですので、前職が今のキャリアアップに役立っていると思い、物凄く感謝している のです。

目標は、フォンテラで自分を成長させていくこと。ほかの日本人社員で、私の部署を経て、オペレーション・プランナーになった人もいます。 私も、この企業のいろんな部署でスキルをもっと磨き、自分を最大限に活用できるお仕事ができるようになりたい。今、スタートしたばかりですが、このような 目標が持てるのが大手企業の良さだと思っています。

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