Vol.1 Career up in NZ ニュージーランドで医療通訳に


1971年1月生まれ(30歳) 99年12月にワーキングホリデーとして入国。現職に就く前より英語の勉強と体力作り(ジムとプール通い)は欠かしていなかった。満員電車にはもう乗りたくないという理由もありPRビザを取得。今一番欲しいものは年を取らない薬。

友人と共にオークランドのEYE INSTITUTE病院に一つのセクションを立ち上げ、日本語医療通訳としてLASIK(屈折矯正手術)のカウンセリング、ドクターとの通訳を行う。現在はオークランドの業務をたった一人で引き受けている。

進藤真樹子。「華奢な女性」というのが第一印象。そんなルックスからは想像もつかない精力的な毎日を過ごしている。

「ある日、今の病院のドクターから日本人への通訳を頼まれたのです。それが好評で、その後も何度か依頼がありました。そこで、こちらから通訳のセクションを病院のなかに設置したらどうかという話を持ち込んだのです。そしたら話がトントン拍子に進んで行きました」

友人に引きずられるような形で真樹子は仕事を始めた。しかしそこには厳しい現実が待っていた。

「日本人という、病院にとっては新しい分野ですので私たちがすべてを担当することになりました。仕事は医療の現場です。ドクターも事務の人たちも誰もが必死になって働いています。私たちにわかりやすい言葉を選んでいる暇なんてありません。それにほんの些細な間違いも許されない内容です。ストレスで食事が喉を通らなかったくらいですから。それに加えて事務処理も山のようにありました。これに意外と時間がかかってしまうのです。もちろん家に帰れない日もありましたよ。今だから笑って話せますが最初はインボイスの書き方さえわからなかったんですから」

スタートから約1年。順調に進んでいるという事実だけでは物足りない。新しい事業の展開を考えた。すでに真樹子のパートナーはシドニーに渡り同様の業務を開始している。

「一人でオークランドを任されているので仕事量は数倍増えました。そのため時間の使い方を意識するようになり、逆にゆとりがでてきました。インボイスだってスムーズに書けますよ」

体の症状を訴えるのは千差万別である。ズキズキ、ヒリヒリ、チクチク、シクシク、刺すように、しみるように、痛みを表す言葉だけでも次々と出てくる。そんなこともあり、真樹子は来年には学校に行くことも考えている。英語にもっと近づきたいと言う。

「患者さんは様々な症状を訴えます。例えば目が「かすむ」のではなく「ぼやける」のです、とか。Dim, Misted, Hazy, Blurred 辞書では全部「かすむ」とでています。でもニュアンスは個々に違っています。他の看護婦さんたちから微妙な違いを聞いて、使い分けるようにしています」

インタビュー時に彼女のコメントに対して「日々精進」ですねと言うと、『それって英語でなんていうの?』と聞かれた。

「このフレーズ、今私達の間で流行ってるんです。一生勉強ですね」

学生時代、OL時代と人生を区切って定義づけるとすれば今は医療通訳時代であると言う。常に世界に目を向け、新しい自分を見つけ出そうとしている真樹子。「また違う国に行って違った定義づけのできる人生を楽しんでみたい」そんな夢を持つ彼女の挑戦はまだ続いている。

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