Vol.19 時代を飾るキウイ コンビタ・ニュージーランド創業者


ニュージーランドでは冬を迎え、風邪への抵抗力をつける必要性を感じ、新型肺炎SARS感染への不安なども重なり、身体の抵抗力や免疫力への関心が特にこのところ高まってきている。ニュージーランドでは「クリーン・グリーン」と言われる環境のもとで、自然派の健康製品が多く作られていることが良く知られている。日本のテレビで紹介され、爆発的に売れたと言われる抗菌性の高い蜂蜜「マヌカ・ハニー」がそのいい例だ。最近の世相を反映して、人々の関心が高まる中、最も注目を集めるのが、コンビタ・ニュージーランド社だ。それは企業の規模や売り上げ高、信頼度はもちろんだが、それらよりも、この業界の第一人者かつアイコンが、自社製品を自ら使用して、その効果を証明しているからに他ならない。この6月にニュージーランド貿易振興会の主催する2002~2003年度のニュージーランド消費財輸出業者賞の最優秀賞を受賞した。この受賞によって、今後、国際レベルのニュージーランド・ビジネス国際化助成金を得て、海外との技術提携を強力に推進することができるようになる。コンビタニュージーランド社はハチミツ、プロポリス、ポーレン、ロイヤルゼリーなど自然派のミツバチ健康製品を製造・販売し、オーストラリア、イギリス、香港、日本、台湾、韓国、アメリカなどの主要市場を含めた10ヶ国に製品を輸出している。若い頃は病弱だったと言う、そのアイコンはもうすぐ93歳。古代から蜂が作り出す自然の物質が人間の身体に効果的だと言われていることを主張し、自らそれらを使用して効果を証明し続けてきた強い信念が、93歳という年齢をして、毎日をアクティブにし、充実感溢れる人生を可能にしている。

コンビタ・ニュージーランド創業者

ClaudeStratford

1910年、ネルソン生まれ。小さい頃から、虫や動物と親しみ、養蜂業、養鶏業などを経て、64歳でコンビタニュージーランド社を設立。一週間のうち6日半は働き蜂のように働くと言われ、その結果、創業以来約30年で毎月数百万ドルの売り上げのある企業に成長させる。1998年には養蜂業での社会貢献が認められ、QSM(Queen Services Medal)を授与される。

マヌカ・ハニーの第一人者
クロードを語る時にまず挙げられるのは抗菌性の高いことで有名になった蜂蜜「マヌカ」だ。

私がマヌカ・ハニーを本格的に作りはじめたのは養蜂業を始めて十分経験を積んだ40代半ばの頃でした。マヌカはもともとニュージーランドの先住民マオリの人たちが、樹皮、葉、種子から抽出される油分に病原菌に対抗する力があると言うことで古くから万能薬として使ってきた植物です。そんな植物ですから、蜂蜜になっても有効な成分があるのではないかと思っていました。蜂蜜は昔から怪我や病気の治療に使われ、怪我、火傷、潰瘍、のど、目などの感染病に効くと言われていたからです。
しかし、まだ誰もマヌカ・ハニーの存在さえ知りませんでした。売りにいっても誰も買ってくれないのです。パン屋でも相手にしてくれないのです。仕方なく家に持って帰り、豚の餌にするしかありませんでした。
マヌカ・ハニーにそんな効果があることを証明したのはワイカト大学で教鞭を執るピーター・モーラン博士でした。数多くの蜂蜜の中で、マヌカ・ハニーが最も治療効果が高いことが分かりました。マヌカ・ハニーはやけどした皮膚や傷口に発生する細菌を消滅させる抗菌作用があるのです。
そこで、私は自分の傷の治療にマヌカ・ハニーを使ってみたのです。1990年に私は心臓手術を受けました。私が80歳の時です。この年齢はニュージーランドで心臓手術を受けた人の最高齢になります。手術後の傷にマヌカ・ハニーを塗るように医者にお願いしたのです。病院はマヌカ・ハニーを使いたがらなかったのですが、あえて反対はしませんでした。逆に効果を期待していたようにも感じられました。結果は、退院前に傷口は塞がり、おまけに手術後に起こりがちな副作用もありませんでした。私の後、数件の同じような例が報告されました。
また、モーラン博士はマヌカ・ハニーの抗菌性は胃潰瘍の原因と言われているヘリコバクタピロリ菌も消滅させることを実証しました。

64歳でコンビタ・ニュージーランド社を設立
小さい頃から蜂を始めとして、虫や動物との関わりが人生を決めた。

コンビタ・ニュージーランド社を妻と二人で設立したのは私が64歳の1974年です。年金とわずかな貯えを投資しました。普通ならば引退する歳です。ですが、それまでに養蜂家として体験したことや知ったことを世の中に広めたいと思っていました。蜂は人間に本当に有効な物質をもたらしてくれるからです。
私は小さい頃から蜂と関わる人生を送ってきました。3歳の時に父親の持つ3箱の蜂の巣で遊んでいました。蜂の巣が入った箱に座って、蜂の観察をしていました。この時から蜂の事がだんだん分かるようなったのだと思います。そして、11歳の時には50箱の蜂の巣を自ら所有するようになっていました。13歳で学校を卒業して、養蜂家になり、蜂の飼い方を一から勉強しました。初めて蜂蜜を売りに行ってお金を稼いだのもこのころです。20代半ばに、一時期だけ蜂と離れ、養鶏に関わりました。たった6羽の鶏しか飼っていませんでしたが、それぞれが一年に366個の卵を産むまでに育て上げました。この卵を産む数は当時では世界記録と言われていました。しかし、この鶏も地震で失ってしまいました。地震で鶏を失ったあと、うさぎ狩り、ウールの靴下製造、タクシー運転手、レストラン経営など仕事をいくつも変わりましたが、養蜂業への想いが無くなったことはありませんでした。
もともと身体は丈夫ではなく、生後3ヶ月で死ぬと言われたそうです。確かに30歳くらいまでは体が弱かったのです。その後、再び養蜂業に戻りました。このころは蜂の大群を見つけると、我を忘れて見入ってしまったものです。次の巣を作るために、大群が移動しているのを見つけると仕事を途中でほっぽり出して、ドラム缶を叩きながらその後を追いかけました。大きな音は蜂の大群を地面に近づけることが出来るのです。そこで、巣箱を用意してやると、そこに巣を作り始めます。そうやって次々と蜂の巣を増やしていきました。この頃には蜂の考えていることがおおかた分かるようになってきました。私はこの仕事を始めた時から、蜂と接する時にヘルメットをかぶったり、防護服を着たりしません。蜂は私を刺さないのです。とは言っても今までに何千か所も刺されてはいるのですが。
30代半ばで、ハーブの抽出物と蜂製品を混ぜたクリームを作りました。これが私の初めて作ったヘルスケア商品です。このレシピは今でもコンビタ社で作るヘルスケアクリームに引き継がれています。

ビーポーレンとのつきあいは50年
自分の長生きの秘密はビーポーレンを飲み続けているからだと言う。

ビーポーレンのことは50年前に知りました。ビーポーレンとは蜂が採蜜時に蜂の脚に付着する花粉を団子状にして両方の後ろ足に引っかけて、巣に帰ってくるたびに2個ずつおいていく花粉団子と言われるものです。ビーポーレンは完全食と言われ、全てのミネラルとビタミンを含んでいます。ビーポーレンと出会っていなかったら、今の私はなかったと断言できます。
私がビーポーレンに関心を持ったのはアメリカから取り寄せて読んだ文献がきっかけなのです。それによると、ロシアのある村では100歳以上の長寿の人がとても多く、アメリカの調査隊が調べてみるとそんな人たちはみな、養蜂業に関わっている人たちでした。蜂蜜を売って生計を立てているのですが、あまりお金もなく、満足に蜂蜜も食べることが出来ない人たちでした。仕方なく巣箱の下に蜂が残していった真っ黒の物質を食べていました。実はこれがビーポーレンとプロポリスの固まりだったのです。私がこの文献を読んだ当時、ニュージーランドではこの黒い固まりはBee Shit(蜂の糞)と言われ、誰も見向きもせず、捨てられていました。しかし、私はビーポーレンの有効性に強い関心を持っていましたので、それ以来、自ら飲み始めたのです。
また、黒い物質に含まれていたプロポリスは蜂が巣を造るときに巣箱内を無菌にするために使う樹脂製の物質です。巣箱は通常重ねて置いてありますが、巣箱と巣箱の間がいつの間にか樹液でくっついています。これがプロポリスなのです。自然の木がつぼみや枝を折られたときに出す樹液を蜂が集め、それを巣箱の隙間や出入り口に塗ります。フラボノイドを豊富に含むことで知られ、人間の身体には免疫力をアップさせるのに役立つと言われています。

然派健康食品の最新情報を常に入手
蜂製品のみならずハーブや乳製品にも強い関心を示す。

マヌカ・ハニーやビーポーレン、プロポリスなど蜂製品に次ぐ自然派健康製品で私が関心を持ったのはハーブでした。その中でもComfrey(コンフレイ)は体内の組織作りに効果を発揮する唯一のハーブと言われています。特に関節の痛みを癒して、治す効果があります。 私は10年ほど前にひどい腰痛になりました。残りの人生はこの腰痛とともに生きなければいけないとまで、医者に言われたほどの腰痛でした。そこで、コンフレイの葉をサンドイッチにはさんで毎日、3か月間食べ続けたら、痛みは全くなくなりました。今でも痛みはありません。
私は自然派健康製品のジャンルでは決して遅れをとらないように、常に新しい研究や理論の論文や書籍をチェックしています。また、自然健康製品関連の書物もよく読んでいます。93歳になる今でも、読書は毎日欠かしません。世界中から自然健康製品関連の取材も多くなってきています。最近の成果はColostrum(コロストラム)という哺乳類、特に牛の出産後最初の3日間のミルクです。インドでは昔から知られており、子牛は最初の母乳を飲んで免疫力をつけると言われています。しかしながら、一般に飲まれている牛乳を作る行程から言うと牛の初乳は捨てられ、使われることはありません。ですから、ニュージーランドの酪農業界は世界でも有数のコロストラム供給のポテンシャルを持っているのです。
このように新しい知識への意欲があると記憶力や反射神経も衰えることがありません。ですから、今でも車の運転も可能です。自宅とコンビタ本社の間、車で約5分の距離を往復しています。つい先日、運転免許の更新も行いました。

バランスの取れた食事が大切
数々の自然派健康食品を試してきているが、最も大切なのは食生活に気をつけることだと主張する。

私は毎日朝8時に起床、夜9時に就寝のリズムで生活しています。年配になると就寝時間が早くなる傾向にあるのですが、最近は7時半の起床が30分遅くなりました。現役の頃は誰よりも早く出社し、週休は半日でした。つまり、週6.5日、日曜日の午前中は教会に行っていましたので、この時間だけは仕事から離れました。今は毎日出社することはありませんが、蜂の巣の手入れや、本社前にできたビジターセンターのショップでお客さんと接しています。現在も、会社の株を14%保有しており、数年前まではコンビタ・ニュージーランド社の重役会議にも出席していました。
私は今まで数多くの自然派健康製品と接してきました。世界中からの情報も入り、知識も多くありますし、実際に自分で試してみたものもあります。確かにビーポーレンは私にとって欠かせない蜂が作り出す健康製品です。しかし、健康の基盤はバランスの取れた食生活を送ることです。私は次のような朝食を採って一日をスタートさせます。ナチュラルミューズリー、すりおろしたリンゴ、砕いたアーモンド、オートミール、クランベリージュース、トマトスープなどです。もちろんたくさんの野菜は言うまでもありません。牛乳とバター、ジャンクフードはあまり口にしないようにしています。また、あまり声を大にできないのですが、白砂糖と白小麦粉には細心の注意を払った方がいいと思います。
民間治療と言われる自然派健康製品は時には悪い結果をもたらすことがあります。過去にはコンフレイの葉を食べて内臓障害を起こしたり、ビーポーレンやプロポリスにアレルギー反応を示す人もいるという報告もあります。ですから、最初は様子を見て下さい。もちろん最初からたくさん摂取する必要はありません。ビーポーレンを50年も飲み続けている私は、毎日大さじ一杯のビーポーレンを飲んでいます。これは約10グラム、通常のカプセルにしますと、約20カプセルに相当します。
また、続けるという意志も大切です。自然派健康製品は病気になりにくい体質を作ったり、治療効果を高めるもので、特効薬ではありません。したがって、飲み続ける、使い続ける意志が重要になってきます。私の持論は「医者は病気の人を治療して収入を得るのではなく、病気にならないようにすることで収入を得るべき」です。これは中国で実践されている考え方です。今まで私が得た知識や体験などの資源がコンビタ・ニュージーランド社を通して、世の中に還元できればこれ以上の幸せはありません。

カテゴリ:健康
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