Vol.73 自由時間 ニュージーランドで語学留学


大学時代の4年間、学生の社交ダンサーとして、さまざまな活動をしてきた樋口幸太郎さん。今年の4月より日本最大手の総合商社である伊藤忠商事への入社を控え、海外での経験をできるだけ積んでおこうとここニュージーランドへやってきた。留学先の語学学校「EUROCENTRES」では、授業以外に思いも寄らなかった社交ダンスの指導をすることに...。

ニュージーランドで語学留学

山梨県出身。2007年9月慶応大学法学部卒業。2008年4月より、日本最大手の総合商社である伊藤忠商事への就職が決まっている。「内定者は英語の達者な人ばかり」ということがきっかけで短期留学を決意。入社までの間、ニュージーランドの語学学校EUROCENTRESで5週間勉強し、その後は他の国への旅行も計画中。ダンスを始めたきっかけは、たまたま誘われて見学に行ったダンス部にかわいい子がいたからなんだとか。

EUROCENTRESの授業は就職に有利

EUROCENTRESへの入学は留学エージェントの勧めで決めました。ここのビジネスコースに対する評判の良さや、勉強に集中できる整った環境があると聞いていたんです。
それでもやはり、初めは戸惑うことばかりでした。初日のペーパーテストが良くできたのと、5週間という短い留学だったことをマネージャーが考慮してくれ、ジェネラルイングリッシュコースの最も難しいクラスとビジネスコースを受講することになりました。同じような経験をしたことがある日本人の方は多いと思います。日本人は英文法の基礎を学んでいる分、ペーパーテストでは良い結果がでますが、実際クラスに入ってみたら、みんなよくしゃべり、話すスピードも非常に速くて付いていけない。授業ももちろんハイスピードで、初日は何がなんだか分からないまま時間が過ぎ去っていってしまったというのが実情でした。ただ、先生の言ってる事が分からない時は何度でも聞き直していいと言われていたので、恥を恐れず何度も聞き直しながら授業に食らい付いていきました。もちろん予習復習は怠らず、少しでも中身の濃い時間を過ごそうと努力をしました。
ビジネスコースでは、手紙の書き方、電話対応、プレゼンの仕方といった会社で不可欠のスキルから、金融、食品会社など各産業の新聞記事も取り扱ってくれるので、スキルを習得しながら社会人としての知識も習得することができるようになっています。この授業内容は、日本でも海外でも就職の際に非常に効果的だと感じましたね。

英語に憧れてはいたものの...

ニュージーランドで語学留学趣味は、読書(村上春樹など)、競馬、スポーツ(野球、サッカー、空手、卓球、弓道)、いろんなことを分析すること、あとはお酒を飲むことです。スポーツは今までにたくさんの種類の経験があるのですが、どれも飽きて辞めてしまったというのではないんです。次へ次へと新しい興味が生まれると、どうしてもチャレンジせずにはいられない性格なので、つい前にやっていたものを疎かにしてしまうんですね。そんな中、競馬観戦は中学1年生から始め、実に10年以上も続いています。経験者なら分かると思いますが、順位を的中させるため、天候や地面の状態、馬や騎手のコンディション、その他馬の血筋などあらゆることを分析するのが醍醐味なんです。こんなところからも分かるかと思いますが、僕は何事に対しても凝り性で、すごく禁欲的なタイプ。小学生のころからしっかり貯金を続けていたり、高校時代は毎日9時に寝て、早朝3時には起床という生活を送っていました。ただ単純に「朝早く勉強する方が気持ちいいし、自分には合っている」という理由からでしたが、こういったことを周囲に話すと、「本当にストイックだね」と驚かれてしまいます。
このように、いろんなことに挑戦することが好きな僕は、幼いころから漠然と英語にも興味を持っていました。ただ、日常で英語を使う機会はありませんし、熱中して勉強に取り組むといったところまでは残念ながらいきませんでした。なんとなく、洋画やドラマにでてくる外人たちに、そして海外に強い憧れを抱いていたんです。

世界の伊藤忠にチャレンジ

そんな僕が就職活動の際に、"最も世界を股にかける仕事"と言われている日本の商社を志望したのは自然なことでした。2007年入ってから、すぐに就職活動を始めました。もともと総合商社を希望していたのですが、個人的に、グループ企業や政府との強い結びつきがあるといわれる財閥系よりも、独自で発展を目指してきた非財閥系のほうが、イメージ的に柔軟で自分に合っていると思ったので伊藤忠商事を選びました。現状は、統廃合が繰り返される厳しい環境であるというのは百も承知なのですが、それはある意味自由であり新しいビジネスを生み出す大きいチャンスあると思ったんです。
これまで、伊藤忠商事だけで説明会等を含めた4回もの面接がありましたし、もちろん他の企業も回っていたので、内定までにはそれなりの長い期間がかかりました。そして、何とか希望の伊藤忠商事から内定をいただき、来年の春から晴れて商社マンとして働くことになったのですが...。

このままではやばい

ニュージーランドで語学留学初めて他の内定者と出会った時に、まず思ったのがこの台詞でした。みなさん、英語がとても達者なんです。留学、帰国子女は当たり前だし、中にはTOEIC満点なんて強者もいるくらいでした。そんな中、自分は海外はタイに一度行ったきり。英語を話すことに憧れてはいたものの、あまり熱心には勉強していないというのが実際のところで、就職活動中には味わわなかった焦りをこの時に感じ始めたのです。会社に入ってからはTOIECやスピーキングテストもある予定で、このレベルによって出張できる場所を決められたりするそうなので、このままでは出世どころか一生窓際でやりたくもない仕事をして終わってしまう。やばい、正直にそう感じました。
なんとなく短期留学のことは就職活動を行う前からしてみたいなと思っていましたし、アルバイトもしていたので短期留学できる位の資金もありましたが、なかなか後押ししてくれるきっかけに出会わなかったのです。しかし、この激しい焦りが、はじめて行動に移す決心に誘ってくれました。
そして、初めてのニュージーランドへ。留学先EUROCENTRESで、思いもよらぬことが起こりました。授業を受けるのとは逆に、僕が先生としてみんなに社交ダンスの指導をすることになってしまったんです。

ダンスで心が通じ合う

ニュージーランドで語学留学社交ダンスは大学1年の頃から始めました。当時、全日本学生競技ダンス連盟の学生理事も務めていて、その時の会員は約3000名。運営から資金繰りまであらゆることに関わらせてもらいました。日々、みんなと協力して、何か大きな事をすることに強い喜びを感じていました。学生ダンサーとして、いくつかの大会にも出場し、台北に選手派遣されたこともあるんです。
日本では、アルバイトとしてダンスパブでおば樣方と踊ったり教えたりもしていましたが、まさかここニュージーランドに来てまでダンスを教えることになろうとは思っていませんでした。
ここEUROCENTRESでは週に二回、アクティビティーを行っているのですが、その中で僕が先生となって社交ダンスレッスンをしようとの話になり、話の流れるままOKしてしまったんです。日本語で教えるのでさえ難しいというのに、果たして英語でなんて自分に出来るのだろうかという大きな不安がありました。
しかし、このアクティビティーとしてのダンスレッスンは、終わって見みれば非常に楽しいイベントでした。僕以外は、ヨーロッパ、サウジアラビア、ブラジル、韓国、中国などからの生徒達ですが、皆、もともとダンスに対する抵抗が少ないのか、みんな飲み込みがはやく、そしてとても楽しんで踊ってくれました。僕としては、そんな生徒達に逆に助けてもらったという気持ちでした。
言葉はもちろん重要なんですが、それが足りなくても相手に触れてダンスを楽しむことによって、心も十分通じ合えるということを実感しました。ボディタッチができるというのは、心の壁を一枚取り除いたことになると思うんですよね。このアクティビティー後、この外国人のダンスに対する抵抗の少なさ、これについて考えてみたんです。外国人は日本人にくらべて肌のふれあいに慣れていて、その分フレンドリーなのではないでしょうか。日本人だと、今まで親や兄弟と抱き合うことはもちろん、普段触れることもないという人が多いはず。ニュージーランドでは、結婚式などのパーティーでは男女で組んでダンスをするのはあたりまえのことです。僕はそんな文化がとても好きですね。やっぱり、一度組んで踊った女性には、踊る前以上の親しみが沸きますし、きっと相手もそう思ってくれているはずです(笑)。

今後の予定

ニュージーランドで語学留学入社まではまだまだ時間があるのでここで身に着けた英語、そして英語で話す勇気を生かして、海外旅行にでも出かけようと思っています。またまだ自分は英語も含め、全てにおいて発展途上だと強く、強くここEUROCENTRESで感じたのでもっと勉強していきたいです。もし自分がニュージーランドオフィスに配属されることがあれば、ぜひ母校EUROCENTRESを訪れることにします。
働きはじめたらものすごく忙しい生活になるのだろうと覚悟はしています。社交ダンスをする時間はこれからずっと減るかもしれませんが、将来、自分の訪れた土地の人々とダンスをして、国籍も宗教も関係なくこの楽しみを分かち合えたら素晴しいでしょうね。

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