Vol.84 Career up in NZ ニュージーランドでデザイン留学、そして就職へ


自分がやりたいことを常に追求し続ける彼女がここで見つけたものは「グラフィックデザイナー」への道。家族とチームワークを大切にしながら確実にキャリアアップしている尚美さんに、これまでの道のりと今後の夢を語っていただいた。

ニュージーランドへデザイン留学&デザイナーとして就職【Profile】
広島県廿日市(はつかいち)市出身。名古屋市の映像関係の専門学校を卒業後、1999年ニュープリマス市のタナラキポリテック(現在のThe Western Institute of Technology at Taranaki・ WITT) の英語コース、後にBachelor of Visual Art を卒業し、2005 年、グラフィックデザイナーとして現地企業へ就職。現在パソコンやコンピューターネットワークなどを利用して教育を行なうe- ラーニング・オンラインコース製作にデザイナーとして参加している。
e-Blended Learning Solutions Ltd (e-BLS) http://www.e-bls.com/,
Practical Education Institute (PEI) http://www.pei.ac.nz/

広い大地に魅せられて

ニュージーランドへデザイン留学&デザイナーとして就職
尚美さんが惚れてしまった町タラナキ地方のニュープリマス。タラナキ山ではスノーボードも楽しめる。
ニュージーランドへデザイン留学&デザイナーとして就職
PEI の一階にはカフェがあり、生徒が実際のお客さんを相手に勉強している。

日本で映像の専門学校に通っていた頃、英会話教室を営む叔母から、年に1度のニュージーランド10 日間体験ツアーに生徒達のお世話係として参加してみないかと誘われニュージーランドに来ました。初めて見た雄大な景色と、人々の優しさにとても感動し、すぐにニュージーランドが大好きになりました。

10 日間のツアー後、学校を卒業し就職したのですが、英語をもっと勉強したいと思い、叔母の友人と連絡を取り合いました。ある日、それならニュージーランドへ来てみれば?と言われ、このチャンスを活かさなければと、叔母の友人が住むニュープリマス市、タナラキポリテクニック英語コースへの1年間の留学を決めました。学校では確実にスキルアップしていく事を感じましたが、帰国後、まだまだ英語が中途半端な気がして、もう1度ニュージーランドへ戻って納得できるまで勉強がしたいと思いました。その時、父が背中を押してくれました。」

背中を押され

ニュージーランドへデザイン留学&デザイナーとして就職
スタッフの顔ぶれは国際色豊かだ。色々な国の文化に触れることで、物事の考え方が広がっていったという。

再びニュープリマスへ戻ると、学校側から英語力はついてきたし、他のコースを受けてみてはどうかと提案されました。学校には映像のコースもあったのですが、他に自分にあったものがあるのでは?と思い、元々興味があったコンピューターグラフィックスのコースを選択しました。予定では1年で日本へ帰るつもりでいました。いくらニュージーランドが好きといっても就職して暮らしていく事は無理だと思っていたので。でも友達から後2年頑張れば学位が取れると聞きそうすればここで生活していく事が出来るかもしれないと思ったんです。」

信じるということ

ニュージーランドへデザイン留学&デザイナーとして就職
チームワークが苦手で自信のない自分から卒業し、" 任せられる自分" になる事がチームの実績にもなる事を学んだ。

ニュージーランドでの生活を考え、まずは学費を稼ぐために、2年生を終えて休学し一年間帰国しました。再びニュージーランドに戻る時には親からの仕送りを断り、学校へ通いながらアルバイトを始めました。3年生が終わる頃、現在の主人と出会い、同じ頃就職活動も開始しました。

初めて送った履歴書では、「面接に来て欲しい」と言われ、もしかしたらと期待を胸に準備をしていると、永住権保持者のみ選考させていただきますと面接のキャンセルの電話が来たんです。私のスキル以前の問題だったので本当に悔しかったです。

そこで、グラフィックが出来る会社と聞けば手当たり次第に履歴書を送りました。この時ビザの心配もあったのですが、主人に頼り永住権を取得することが嫌だったんですよね。まずは自分の力で頑張りたいと。一人前にきっちり仕事をして、自立したいと思っていた私を、主人や友人はいつも励ましてくれました。結果的には、彼のサポートでワークパーミットの申請をする事になってしまったんですけどね。

ようやく現在の会社「PEI」に就職が決まるまでは本当に苦労しました。就職まで計4年もかかりましたからね。

ニュージーランドへデザイン留学&デザイナーとして就職
職場はとてもリラックスした雰囲気。

親には心配をかけてしまいました。就職が決まった時は嬉しくて、その時の事は今でも忘れられません。何度も本当に雇ってくれるんですか?ここで働けるんですか?と、聞いてしまいました。

入社当時手がけた通信教育用の教材製作では生徒さんのモチベーションが下がりやめてしまう事が無いように、アニメーションを使った楽しく分かりやすい教材作りを心がけました。おかげで生徒さんにはとても好評でしたよ。

ニュージーランドへデザイン留学&デザイナーとして就職
入社の時から一緒にプロジェクトを手がけているVanessa。今ではチームのマネージャーとして、みんなをまとめ、何でも話せて頼りになるボス。

現在はe-BLS(PEI の傘下にある子会社) で、e-ラーニングのオンラインコース製作のデザインを手がけています。最近仕上げたプロジェクト"Food Safety"では、まず教材を親会社内のネットワークに乗せ、在学中の生徒さんに勉強してもらい、リクエストがあればオンラインで他社に売れるようにしました。基本的にはオンラインコース専用ですが、お客様によってはCD-ROMにも出来ます。そして、トレーニング終了後は資格の取得も可能です。

次のプロジェクトではバリスタになる為のトレーニングコースを作ります。これから多数のコースが登場してくるので是非利用して欲しいですね。この業界は5年が1つの目安になっていて、私は今やっと3年がたちジュニアと呼ばれるポジションにいます。これからさらに2年後のシニアのポジションに向け頑張っている所です。皆さんの中で今やりたいことが見つかっていない人は探し続けて欲しいし、今やりたいことがある人は求め続けて欲しいなと思います。

ニュージーランドへデザイン留学&デザイナーとして就職
仕事で凹んだ時いつも側にいて励ましてくれるご主人のAndyさん。いつも尚美さんを支えている。
ニュージーランドへデザイン留学&デザイナーとして就職
ニュープリマスは、2008 年「質の高い環境・景観の保全・創造による住み良いまちづくり国際賞(LivCom Award)」で、世界一住みやすい街として金メダルを受賞した。
★★ 私のとっておき ★★
ミッフィーのキーホルダーと目薬
デザイン留学&デザイナーとして就職・Naomi O'Keefe 尚美オキーフさん 必ず毎日持ってるものは鍵の束で、真ん中のミッフィーのキーホルダーはお母さんのとは色違いで、お母さんが長崎のハウステンボスに行った時に、買ってくれたものです。もう顔が消えかけてるけど、お母さんも持ってて お守りみたいな感じでいつも持っています。あとは目薬。コンピューターの仕事はやっぱ目を大切にってことで、すっきりします。
カテゴリ:建築/デザイン
各種法律や移民局の規定等は改定されている場合があります。詳しくはお問い合わせください。

お問い合わせはこちら