Vol.91 Career up in NZ ニューロマスキュラー・マッサージセラピスト


菜美子さんがニュージーランドで見つけたキャリアは、ニューロマスキュラー・マッサージ・セラピー(神経筋マッサージ)。自分のクリニックを開業した今も、知れば知るほど奥が深く、ますます興味は尽きないそう。日本で薬剤師だった彼女がどんな道をたどって今に至ったのか、それから現在の仕事のことを語っていただいた。

ニューロマスキューラー・マッサージセラピークリニック開業・菜美子ケリーさん【Profile】
菜美子 ケリー Namiko Kelly 岐阜県出身。38歳。実家は祖父の代からの薬局。金沢にある北陸大学の薬学部卒業後、大手製薬会社に5年間勤務。27歳のときニュージーランドへ来る。New Zealand College of Massageでアロマテラピー、マッサージセラピー、そしてニューロマスキューラー マッサージセラピーのコースを受講、それぞれ、ニュージーランド認定の資格を取得。いくつかのクリニックを経た後、今年1月、自宅でKARADA Neuromuscular & massage therapy クリニックを開業。ニュージーランド人の夫と、もうすぐ1歳になる長男、義母と一緒に暮らす。

マッサージで筋肉と神経組織のバランスを回復させるのが目的。

NZ College of Massageの二人のダイレクターBernieとSueNZ College of Massageの二人のダイレクターBernieとSue。ニューロマスキューラー・マッサージセラピークリニック開業・菜美子ケリーさんニューロマスキューラー・マッサージセラピークリニック開業・菜美子ケリーさんニューロマスキューラー・マッサージセラピークリニック開業・菜美子ケリーさん学生時代から読み込んでいる難しい専門書は菜美子さんのバイブルニューロマスキューラー・マッサージセラピークリニック開業・菜美子ケリーさん無臭のナチュラルオイルを使ってマッサージ無臭のナチュラルオイルを使ってマッサージ。ニューロマスキューラー・マッサージセラピークリニック開業・菜美子ケリーさん「ナミコのいいところは、話をきちんと聞いてくれるところだよ」と患者さんに言われることがしばしば。ネイティブスピーカーでないからこそ、一生懸命聞ける。ニューロマスキューラー・マッサージセラピークリニック開業・菜美子ケリーさん手を使う仕事なので、かわいい手の形ソファーがレセプションエリアにある。

「この仕事、やっていて楽しいです。患者さんの痛みが、緩和されていくのは満足感があります。例えば、腰を痛めて全く走れなくなっていた女性ランナーが、私のニューロマスキューラー­・マッサージを半年間、根気よく重ねた効果で、週に20-30キロ走れるように回復しました。彼女の一度失ってしまった生きがいを取り戻す手助けができて、すごく嬉しかったです。」
キラキラと瞳を輝かせて、菜美子さんが語る。難しい専門書を出してきて、人体の筋肉の組成図解のページを示しながら、熱心な言葉が続く。
「人間の体って、複数の筋肉が複雑に組み合わされて出来ているんです。そして、それぞれの筋肉がそれぞれの役割を担って、全部が正常に働いてはじめて、動作が出来るのです。だから、どこかが痛くてある一定の動作が出来ないのは、そこの凝り固まりが痛みの原因になっているんです。その部分を中心にマッサージし、筋肉の組織を元の状態に戻そう、というのがニューロ・マスキュラー・マッサージです。それと、3つのバランスが大事。身体機能バランス、ケミカルバランス、そして感情のバランスの一つでも崩れると、なにかしら問題が出てくるので、筋肉だけを見るのではなく、全体をみて治療をしていき、痛みの原因を探りそこから治療するのが、ニューロ・マスキュラー・セラピーです。

ニュージーランドの資格を取得して、真のニュージーランド社会で働きたい

菜美子さんがニュージーランドに来たのは11年前。27歳だった。「ずっと、海外で暮らしてみたいという夢がありました。それでまず、1年間英語を学びました。一旦帰国してワーホリビザを取り、再びニュージーランドへ来てからは、いくつかの仕事を経験しました。そして、健康食品を日本に輸出する会社に2年ほど勤めている間に、永住権を取りました。でも、その会社は、日本企業でしたので、ニュージーランドに居ながらも日本社会で暮らしているという感覚があり、ニュージーランドの何らかの資格を取って、真のニュージーランドに暮らしたいと思うようになりました。」

ニュージーランドだからこそナチュラルなものを学びたい

「きっかけを作ってくれたのは、最初のステイ先のホストマザーです。彼女はボディビルダーで、当時マッサージを学んでいました。その彼女が、ナミコは薬剤師なんだから、アロマセラピーに興味はないの?と言ったのです。ニュージーランド人って、ちょっと体の具合が悪いと、マヌカハニーを飲んだりと、まず自然のものを使って治そうとしますよね、すぐ薬に頼らずに。私はそこに興味を覚えました。ナチュラル志向のニュージーランドだからこそナチュラルなものを学びたい、と。」それでNew Zealand College of Massageのアロマセラピーコースへ入学。「アロマセラピーの授業は薬学の知識のある私にとって、とてもおもしろいものでした。ナチュラルヒーリングにますますのめりこみ、次にマッサージのコースへ、さらにニューロ・マスキュラー・マッサージのコースへと進みました。トータルで3年間勉強したことになります。コースの間には、ラグビーチームやホスピスなどでの経験研修も数多くあり、楽しく学べました。」

クリニックを自宅で開業

資格を取った後、マッサージ・セラピストとして数件のクリニックを経た。その間に口コミでクライアントのベースが広がり、今年の1月には、自宅でKARADA Neuromuscular massage therapyクリニックを開業。私生活でも、ニュージーランド人と結婚、そして去年8月に長男を出産。「子供ができたことで、仕事と家庭をうまく両立させるために、家で仕事ができればいいと思っていたときに、この家を見つけられたので、すごくラッキーでした。」小高い丘の上にある素敵な一軒家。クリニックには、ゆったりしたテラピー室のほかに、レセプションエリアと、専用の入り口やトイレもある。同じ建物内ではあるものの、家族の住居部分とはきちんと分けられている。「今の自分にはとても都合が良いです。家庭と仕事をしっかりわけられつつ、両立ができるから。それと、自分のスケジュールは自分で管理するので、無理をせずにしっかりした仕事が出来ます。最近は、地元のビジネス会議のメンバーになったので、ビジネスのノウハウもいろいろと学べるのが楽しいです。」 私が仕事に集中できるように、サポートしてくれる旦那と義理母には、本当に感謝しています。

KARADA Neuromuscular and massage therapy

KARADA Neuromuscular and massage therapy
69 Pleasant Rd Glen Eden
09 817 2257 / 021 205 1374
info@karada.co.nz

カテゴリ:健康
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