Vol.101 時代を飾るキーパーソン All Whites専属フィジオセラピスト


来月はニュージーランド・サッカーに国中の注目が集まる。それは1982年以来2度目のワールドカップに出場するからだ。国技であるラグビー人気の低迷をしりめに、サッカーは競技人口、試合での観客数、メディアの露出回数が飛躍的に増えてきていることは皆さんご存知の通り。今回はAll Whitesを裏から支えるフィジオセラピストのローランド・ジェフェリーを訪ねた。プロのスポーツチームでフィジオセラピストになりたい人へのアドバイスも。

All Whites専属フィジオセラピスト【Profile】
Roland Jeffery ローランド・ジェフェリー
Roland Jeffery Physiotherapy Ltd
1973年1月24日生まれ。オークランド、ノースショア出身。94年にAUTで資格をとった後、病院勤め、OEを経た後、2001年にフットボール専門とした自らのクリニックRoland Jeffery Physiotherapy Ltd を開業。いろいろなフットボールチームの専属フィジオセラピストとなる。2003年からニュージーランド代表チーム、オールホワイツのフィジオとして活躍中。

Roland Jeffery Physiotherapy Ltd
22 Chartwell Avenue, Glenfield, North Shore
http://www.rjphysio.co.nz

スポーツに携わる職業を選んだ

All Whites専属フィジオセラピストクリニックの8人のフィジオセラピストのうち6人がサッカー専門クリニックの8人のフィジオセラピストのうち6人がサッカー専門。趣味はサッカー、の他はジム、ランニング趣味はサッカー、の他はジム、ランニング。ワールドカップが終わったら休暇をとってインドへ旅行する予定ワールドカップが終わったら休暇をとってインドへ旅行する予定。All Whites専属フィジオセラピストけがの治療だけでなく筋肉をほぐしたりして、ケガをしないようにすることも大事な仕事ですけがの治療だけでなく筋肉をほぐしたりして、ケガをしないようにすることも大事な仕事です。選手のケガの症状を即座に診断して、選手がプレーを続けられるのか、そうでないのかを判断しなければなりません選手のケガの症状を即座に診断して、選手がプレーを続けられるのか、そうでないのかを判断しなければなりません。ワールドカップでAll Whites が活躍できるよう一生懸命サポートしますワールドカップでAll Whites が活躍できるよう一生懸命サポートします。

私は高校を卒業してすぐ、AUTでフィジオセラピーを学びました。4年間のフィジオのコースはノースショア・キャンパスにあって、家から近くでした。グレンフィールド・カレッジに在学中から、将来は何かスポーツに関する仕事がしたい、特に、プロのサッカー選手のサポートができる仕事に就きたいと思っていましたから、迷わずに決めました。AUTを卒業して資格を取った後、ファカタネにある病院でフィジオセラピストとして働き始めました。そこで1年半経験を積んだ後、ロンドンへ行きました。いわゆるOE(Overseas Experience :多くの若いニュージーランド人が一定の期間、海外へ出て働いたり旅行したりする)です。ロンドンでは数多くのプライベートクリニックで働きました。ロンドンには4年いました。

ちょうどいい時にちょうどいい場所にいた

2001年に帰国したとき、今のクリニックを自宅の近くで始めました。サッカーによるケガを専門にしようと思い、地元のチーム、グレンフィールド・ローバーズのフィジオセラピストになりました。サッカーは大好きですから、パッションを持って選手のケガを治療したり、体調を整える手助けをしたりしました。そんな私の仕事と熱意が認められて、ローバーズの監督が、まず私をノースハーバーの代表チームに推薦してくれ、その後、また推薦によって、U17ニュージーランド代表チームなどとも仕事をするようになりました。2003年にはU22のニュージーランド代表チームと一緒に日本の神戸へも行きました。2001年にニュージーランドへ帰ってきたとき、サッカー専門のフィジオになろうとは思って始めたことでしたが、まさか数年後にニュージーランド代表、オールホワイツのフィジオになれるとは夢にも思いませんでしたよ。ちょうどいい時に、ちょうどいい所にいたんですね、ラッキーだったと思います。2003年の10月にオールホワイツのフィジオになってから、約50試合、1試合も欠かしたことがありません。イラン、エストニア、スペイン、コスタリカ、ベネズエラ、太平洋諸島などなど、世界中どこでもチームと一緒に行っています。スケジュールが合えば、ニュージーランド女子の代表チームや、他のクラブチームとも遠征に行ったりしましたから、ここ6、7年の間に20回ほど海外へ出かけたことになります。仕事は大変ですが、好きなサッカーの周辺で、選手が最善の状態でプレーできるように働くのはとてもやりがいがあり、楽しいです。

選手個人とチーム全体の両方を考えながら最善を尽くす

サッカー選手のケガは、ふくらはぎやふとももの筋肉、足首や膝など下半身が大半です。試合中は常に脇に待機していますが、味方の選手がケガをした場合、レフリーの指示を待ってから治療に向かいます。選手のケガの症状を即座に診断して、45秒から1分間の間に、その選手がプレーを続けられるのか、そうでないのかを判断しなければなりません。サッカーはラグビーと違って、一度選手が交替したら、その選手は同じ試合に再び戻ることができないので、その責任は重大です。試合の勝ち負けに関わって来ますからね。概して、ケガをした選手がトッププレーヤーの場合は、状態が65%-70%ならば、痛み止めや、ストラップ、テーピングなどをして、プレーを続けてもらうようにします。ケガをしたのが若いこれからの選手だった場合は、ケガの状態が同じ程度でも止めさせます。どの選手がグラウンドから退くかで、チーム全体のムードが大きく変わります。それをいい状態に保つのも私の大切な役目です。

ケガを防ぐようにコンディショニング

私の仕事でもっとも大切なのは、実はケガの治療より選手がケガをしないようにすることです。選手が試合に出る時に、100%に近い状態でいられるよう、トレーニングの内容を決めたり、マッサージで筋肉をほぐしたり、ストレッチさせたりします。皆、プロの選手で、体を酷使していますから、どこかに小さな故障や弱点を持っているのが普通です。それを承知の上で、調整をするよう努めます。オールホワイツは23人のプレーヤーから成っていますが、そのうちの多くが海外のチームでプレーしているので、選手とひんぱんにメールで連絡しあって、6月のワールドカップに向けて準備中です。

ワールドカップへ

今、ニュージーランドのサッカーは、今までになかった盛り上がりを見せています。国中がオールホワイツに注目しています。もうすぐワールドカップの桧舞台で、国の期待を背負ってプレーするからです。ワールドカップ行きを決めた対バーレーン戦では、ニュージーランドのサッカー史上最高の観客数を記録しました。今回の遠征は5月の後半にチームが集合して、まずオーストラリアで練習試合をします。それから、オーストリアでトレーニング。オーストリアに行くのは、高地でのプレーに慣れるためです。スロベニア、セルビア、オーストリアと練習試合をしてから、開幕の数日前に南アフリカ入りをする予定です。ワールドカップでは、まず予選リーグの3試合があります。15日にスロバキア、20日にイタリア、それから24日にパラグアイと対戦です。どの対戦相手も強豪なのでとても厳しいです。私も選手全員が良いコンディションでベストを尽くせるよう、一生懸命にサポートしようと思います。

フィジオセラピストになるには?

ニュージーランドでフィジオセラピストの資格を取るには AUT(Auckland University Technology)かOtago Universityの2校しかありません。

カテゴリ:健康
各種法律や移民局の規定等は改定されている場合があります。詳しくはお問い合わせください。

お問い合わせはこちら