Vol.105 英語で学ぶ ニュージーランドでシェフ留学。目標は就職・永住権


8月に開かれたレストラン業界のイベント、ニュージーランド・カリナリーフェアで見事、金賞を取った日本人が2人いる。マーガリン彫刻部門。あまり聞き慣れないものだが、レストランやホテルなどでビュッフェ料理のテーブルの飾りとして使われる芸術だ。松村昌太さんと飯島拓也さんがその人。2人ともニュージーランドでレストランシェフになることを目指す調理師学校NSIAの学生。NSIAの生徒が調理するする校内のトレーニングレストランで美味しいランチをいただきながら話を聞いた。

ニュージーランドでシェフ留学。目標は就職・永住権。料理学校NSIA留学生 松村昌太さん・飯島拓也さん【Profile】
松村昌太 Shota Matsumura (写真左)
1975年1月2日生まれ。大阪出身。学生時代からの海外定住の夢を果たすべく今年1月ニュージーランドに家族で移住。シェフの資格を取り就職、永住権獲得を目指す。7歳と5歳、2人の小学生の父親。タッチラグビーの選手でもある。

飯島拓也Takuya Iijima (写真右)
1992年8月2日生まれ。神奈川県出身。中学生の時ニュージーランドに語学留学。そのままニュージーランド現地の高校に進み卒業後、調理師の資格を取るためNSIAに進学。1年間のコース終了後は、ニュージーランドでシェフとして就職したいという。バスに乗って知らないところへ行ってみるのが趣味。


ニュージーランドに来たいきさつを教えてください。

ニュージーランドでシェフ留学。目標は就職・永住権/料理学校NSIA留学生
半年ほど飾っておくことが出来るがその後は廃棄処分となる
ニュージーランドでシェフ留学。目標は就職・永住権/料理学校NSIA留学生
この彫刻のテーマは農具
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かなり暖かいところでも溶けない
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250kgのマーガリンを使用
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金メダルを取ったカリナリーフェアで

飯島「ぼくの場合、最初は親のすすめだったんです。中学の途中でした。まずコロマンデルにある英語学校に短期英語研修、という形で来ました。それが、性に合ったというか、気に入って、結局2年そこにいました。そのうちの1年は現地の高校通いました。最初は英語がぜんぜんしゃべれませんでしたが、クラスにいる同年代の人たちとちゃんとコミュニケーションをとることができて楽しかったです。ナントカなるもんなんですよね、ぼくが入ったのはワリと下のほうの学年だったので良かったのかもしれません。今でもそのときの友人たちと親しく連絡しあっています。その後、オークランドの高校に通って、高校卒業の資格を取り、現在のNSIAに進みました。料理の道に進んだのは、小さい頃から料理を作るのが好きでしたから。いつも母の手伝いをしていました。子供でしたから、野菜の皮をむくとか、キュウリを切るとかいった簡単なことしかさせてもらえませんでしたが、それがとても嬉しかったのを覚えています。何か手を動かして作るのが好きなんですよ。もちろん食べることも好きですけどね」
松村 「私はこの1月に家族でニュージーランドに移住してきました。NSIAでシェフになって永住権を取るのが目標です。実は、妻と2人で10年前にオーストラリアに移住しようとしたことがあって、メルボルンに3年ほど住んだのですが、結局永住権を取ることが出来ずに帰国しました。関西外語大に在学中だったときから2人とも英語圏のどこかに海外移住するのが夢でした。オーストラリア永住の夢破れて帰国して子供が生まれても、2人とも夢をあきらめきれずにいました。まだ子供が小さいうちに、と思い、3年ほど前からいろいろと海外移住の方法を検討した結果、ニュージーランドでシェフになる道を選びました。日本では運送業をしていて家に帰るのが稀でしたから、ニュージーランドに引っ越してきて毎日家族と一緒にいられるのが幸せです。子供たちも大喜び。日本ではゲームやDVDなどで遊んでいた2人が、今では自然と庭に出たり、海岸で駆け回ったりして遊びます。そんなライフスタイルこそが私たちが望んでいたものなのです」

マーガリン彫刻をすることになったのは?

松村 「私と拓也は、今年の1月にNSIAに入学して同じクラスになりました。23人中、日本人2人。私も彼も、好きで入ったコースですから、まじめに出席して、真剣に勉強していました。そんな態度を私たちの先生でマーガリン彫刻のカリスマ、ティム・アスピナールがずっと3ヶ月間ぐらい観察していたんですね。全部で5人が先生に選ばれて、カリナリーフェアのコンテストに出場することになりました。そして1ヶ月あまりの特訓を受けました」
飯島 「まずマーガリンの大きな塊をきって、ほんの少し電子レンジに入れてあたため、手で粘土のようにこねて柔らかくし、作業をしやすくします。それから、あらかじめ針金で組んでおいたフレームに、粘土状のマーガリンをつけていきます。その後、指先や、スプーン、へらで細かい表情をつけて仕上げます。」
松村「コンテストの会場はで、ゼロから3日間で作品を仕上げるのが課題です。作業中の様子もパフォーマンスとして採点の対象になります。食品を扱っているのですから衛生に気を配らなければならないのは当然のこと、審査員やお客さんとコミュニケーションを図るのも大切です。スマイル第一です」
飯島 「一番多かった質問は、コレ、チョコレートですか? というもの。残念ながら答えはいつもノーでした(笑)」
松村「採点方法がマークオフ形式でしたから、いろいろと気を使いました。パフォーマンスの方に重点がおかれていて、出来上がった彫刻そのものに関する評価は100点中20点しか配分されていませんでした」
飯島「学校での特訓は朝6時からで、ここ、カフェテリアのオープンスペースで行われましたから、興味シンシンの目で見られながらの状況にも慣らされました。特訓がきつくて、作品が思うように行かない時は、やめたいと思ったこともありましたが、あきらめずに続けてよかったです。金メダルを取れるなんて。本当に嬉しかったです」

コースが終わったらどうしたいですか?

松村「レストランシェフとしての就職を見つけて、早速永住権を申請するつもりです。いま、日本食レストランで調理場のアルバイトをしていますが、そこで日本料理を教わっています。学校ではヨーロッパ系の料理を中心に学びますから、アルバイト先での経験もとても勉強になります。NSIAのコースでは、1週間単位で毎日実習の週と、毎日講義の週とが繰り返されます。もちろん、実習の方がずっと楽しいです。講義の時は、英語力のせいで難しいことが多いです。日本語で説明されても難しいようなことを、英語で学ぶわけですからね。そんな時にクラスにもう1人日本人がいるのはありがたいです。助け合えますから。ちなみに今週は実習で今日はフォカシアとナン(どちらもパンの種類)を習いました。明日は、デニッシュです。作ったものはもちろん持って帰ります。子供が喜ぶんですよ」
飯島「ぼくもニュージーランドで就職したいです。ゆくゆくは永住権も取りたいですね。未知だったマーガリン彫刻のコンテストに挑戦して、苦労して特訓して、いい結果が出た、金賞を取った、という経験が、社会に出てこの道に進む自信となったと思います。いい環境で、いい先生に恵まれて、楽しく資格を身につけることが出来るNSIAに来て本当に良かったです」

ニュージーランドでシェフ留学。目標は就職・永住権/料理学校NSIA留学生

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カテゴリ:調理師/パティシエ
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