Vol.109 時代を飾るキーパーソン -オークランドへの留学を-


オークランドで学ぶ外国人留学生による経済効果は年間NZ$50ミリオン以上とも言われます。これをツーリズムの一部とみなして各国にプロモートしているStudy Aucklandのマネージャー、Debbie Chambersさんに、国内外の他都市と比較した「留学先としてのオークランド」の魅力についてうかがいました。

【Profile】
Debbie Chambers
(Study Auckland Manager)
大学では体育を専攻、卒業後ニューカレドニアを経てJETプログラムで岩手県の雫石に3年間在住。帰国後はオークランドの語学学校に12年勤務し、2007年ヘッドハンティングされてTourism Aucklandの管轄下にある一組織、Study Aucklandへ。世界各国の学校やエージェントを相手に、留学先としてのオークランドをプロモートしている。留学生がすべてのスポーツクラブを自由に使えるようにしたい、とスポーツ好きならではの夢も。週20時間程度のトレーニングは欠かさず、チームを組んで24時間不眠不休でカヤックやトレッキング等に挑む「アドベンチャースポーツ」のほか、オーストラリアで行われるThe Northface100(100キロマラソン)にも参加の予定。

Debbie Chambers
外国人留学生のいる学校はオークランド内に約400校ある。
Debbie Chambers
ニュージーランドでホストファミリーになるには厳しいチェックがある。
Debbie Chambers
オークランドの住民はもっと留学生と交流すべき。
Debbie Chambers
Kiwiはオークランドのよさを見逃していると思う。
Debbie Chambers
ワールドカップは今から楽しみ。
Debbie Chambers
100キロマラソンは17〜20時間での完走を目標にしている。インタビュー前日もランギトト島までカヤックで往復した。

日本で過ごした3年間

私はオタゴ大学でPhysical Education Degreeを修めたあと海外に出て、ニューカレドニアにあるクラブメッドでスポーツインストラクターをしていました。そこで日本から来たたくさんのゲストや日本人スタッフに出会って日本という国に興味を持ち、JETプログラムに参加して岩手県の雫石に派遣されました。終了後も英語学校の教師として残ったので、雫石では結局3年間暮らしました。おそらく地元では唯一の外国人だったと思いますよ。近くにスキー場があり、山や湖、牧場などに囲まれた環境は、まるでNZそのもの。休日にはクロスカントリーやトライアスロン、マウンテンバイクなどが存分に楽しめ、理想的な環境でした。 NZに帰国後はオークランドにある語学学校で英語教師になりました。インストラクターやマーケティングなども担当するようになり、気づいたら12年経っていました。そんなある朝1本の電話がかかってきてこの仕事に誘われたのです。

留学生がもたらす経済効果

ニュージーランド人は留学生という大きなビジネスチャンスを長い間無視していたと思います。クィーンストリートを歩くアジア人学生の多さに不平を言う人もいますが、実際はその学生たちのホームステイ代金を住宅ローンに充てている家庭も多いですし、彼らが使うお金による経済効果は莫大です。ツーリストはせいぜい1週間程度の滞在ですが、学生たちは何年もこの国で生活し、卒業後も第二の故郷として戻って来てくれる可能性のある大切なお客様です。こうした留学生たちをオークランドに招致するために、また彼らが安心して過ごせるようにと組織されたのがStudy Aucklandなのです。現在Study Aucklandには小学校から大学、語学学校など130校が加盟しています。その加盟校に配布するDVDやパンフレットを作成したり、学校とエージェントが交流できるワークショップを開いたり、旅行会社と学校が合同でアクティビティを立案したりと、ツーリズムの観点から留学先としてのオークランドをプロモートするのが私たちの仕事。また留学生の皆さんに対しては、オークランドを選んでもらった感謝の意を表すために、タウンホールで各学校の留学生を集めて歓迎式典を行っていて、毎年約2000人の学生さんをご招待しています。海外でのプロモーション活動も多く、東京タワーの下に観光局が巨大なラグビーボールを設置した時は、オークランドから同行した学校関係者やエージェントと共にカクテルファンクションも行ったんですよ。

大きくて小さい都市、オークランド

留学生の中には卒業後もオークランドで仕事を探そうという人たちも増えてきました。外国人にとって就職活動はたしかに困難ですが、仕事探しが難しいのはKiwiの学生も同じ。でも効果的なCVを作成して、きちんとした服装と態度で面接に臨み、自分の能力をアピールすることができれば、必ず仕事は得られます。オークランドはスーパーシティ化に伴って急成長していますから、「スキルのある人材」は常に求められています。仕事を得るチャンスは他の街とは比べ物になりません。交通渋滞や高層ビルなど、都会としてのマイナス面ばかり取り上げられがちですが、オークランドは温暖で過ごしやすい気候に加え、都会としてのライフスタイルを保ちながら、ビーチやブッシュ等の自然もすぐそばに広がるという、たいへん魅力的な街です。ビジネスチャンスがたくさんあるコスモポリタン都市でありながら、人々がフレンドリーでいられる程度にまとまっている「 Big Little City」。たくさんの学校が集まっているのでチョイスが多く、学びたいことに適したコースが必ず見つかりますし、お互いが質を競い合っているので授業内容のクオリティが非常に高いのも利点です。

母国語で気軽に相談できるセンターが夢

もし資金が潤沢にあったら、留学生たちが気軽に立ち寄れるドロッピングセンターを作りたいと思っています。 母国語でプライベートなことも相談できるスタッフが常駐していたり、地元のKiwiライフを紹介したり語学学校や大学の担当者がプレゼンに来たりするセンターがあれば、学生たちも自分が歓迎され、サポートされていると実感できるのではないでしょうか。 ニュージーランドは安全で暮らしやすい国というイメージがあるためか、日本人留学生の数は年々増加しています。でも日本でセミナーを開いた時、ニュージーランドについて何を知っていますか?と聞いてみたら、「緑、羊、青空」という答えしか返ってきませんでした。もっと自国の魅力についてアピールし、マーケティングに力を入れて競争力をつけるべきだと痛感しました。それに日本では英語も文化もアメリカが中心になっているのは残念です。私も日本で英語を教えている時は、アメリカ英語を話すように言われたんですよ。キーウィイングリッシュはもちろんですが、アイルランドやスコットランドなど、様々な英語に接することができるのも、コスモポリタンなオークランドならではの環境だと思います。

カテゴリ:先生/学校経営
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