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Vol.30 Career up in NZ ニュージーランドの助産婦(ミッドワイフ)

サンプルイメージ  

 

 

ミッドワイフ 金 美江 さん
ミッドワイフ主導のニュージーランドの出産は母親たちが勝ち取ったもの。

ニュージーランドで妊娠していると診断されるとLMC(Lead maternity Carer自分を担当してくれる助産婦)を決めなさいと言われる。日本であれば、産婦人科の医師にかかるというのが主流であるのに対して、この国では助産婦(ミッドワイフ)が主導でお産を進めていく。今年の2月からワイタケレ病院で助産婦として働き始めた美江さんは、このシステムの違いによって、ニュージーランドのお産に戸惑う日本人妊婦さんが少なくないと言う。

ニュージーランドの助産婦(ミッドワイフ)金美江さん

Mi-gang Kim
金 美江
ミッドワイフ / Registered Midwife, Staff Midwife in Waitakere Maternity Service


72 年生まれ。大阪府出身。学生時代より海外生活に憧れを持ち続け、助産婦になった後にそれを実現するためニュージーランドへ3ヶ月の語学留学に来る。一旦帰国して IELTSアカデミック6.5を取得し、外国人用の看護補習コースを経てニュージーランドで看護士、そして助産婦になる。現在はこれから親になる日本人のための両親学級を計画中。

海外への憧れ

私は在日の韓国人の三世として大阪で生まれました。高校生のときに祖母が入院して、亡くなったことがキッカケで看護士になろうと思い、卒業後に看護学校に進みました。そして看護学校に在学中、姉が出産したことで、助産婦になろうと思ったのです。3年の看護学校を卒業してもう1年助産婦の学校に通い、その後、大阪の病院で助産婦として働いていました。
大叔母がアメリカで助産婦として働いていましたので、その影響もあり、海外への興味は小さいころからありました。英語は中学までは好きだったのですが、高校になってからはさっぱりでした。それでも海外に留学してみたいという気持ちはありました。ただ、私は4人兄弟だったので、親からの経済的な援助は期待できず、自分で働いてお金をためてから行こうと思っていたのです。
結局6年半、助産婦として働いた後に、私はニュージーランドに3ヶ月の語学留学に来ました。既に結婚もしていたのですが、夫も私と同じく海外に興味を持っていたので、快く送り出してくれました。
そのときにはIELTSのコースに入り勉強しました。将来的にはニュージーランドに住み、助産婦として働きたいと思っていたので、IELTSでまず当時の永住権のラインであるジェネラルで5ポイントのスコアーを取ることが目的でした。3ヶ月も海外で英語の生活を送れば、言葉は完璧になると思っていました。しかし、当然そんなことはありませんでした。帰国するときには、今度はIELTSのアカデミックを受けることを念頭にして、こちらでテキストとカセットテープを山のように買い込んでいきました。

英語の勉強

日本へ帰ってから本格的なIELTSの勉強を始めました。ただ、机に向かって英語の勉強をしているだけではいけないと思い、整形外科のクリニックでアルバイトをして、その他に不妊カウンセラーとしても働いていました。また他の産科関連の勉強もしました。
英語の勉強は英字新聞を毎日読むこと、CNNを見ることを中心にしました。買ってきたIELTSの教材のWritingなどは日本で通っていた英会話スクールで少し教えてもらうことにしました。しかし、IELTSが日本ではメジャーでないため、先生はそれに関して何も知らなかったので、最初に先生に IELTSを理解してもらうことから始めました。家で時間を計って問題を解き、先生に添削してもらっていました。
こうして約1年かけてIELTSのアカデミックで6.5のスコアーを取得しました。そしてニュージーランドのナーシングカウンシルが認定している学校の、外国人用ナースコースの入学許可をもらい、03年の2月の終わりにオークランドに来ました。
ちなみに03年の末より助産婦は独立した役所を持ったのですが、当時はまだ、看護士と助産婦は共に看護士の役所の管轄でした。現在は助産婦の役所が独立しており、採用の基準も独自のもので、04年の2月以降、外国人が助産婦になるためのIELTSのポイントはWritingとSpeakingは少なくとも7ポイント、ReadingとListeningは6.5ポイントだと言います。

ライセンス取得まで

この学校は日本の資格や経験をニュージーランドのナーシングカウンシルが判断して、ニュージーランドの医療現場で働くために補わなくてはならない知識を勉強するためのものです。8週間のコースでこれを卒業すると看護士の免許がもらえました。
しかし、私が目指すのは助産婦でしたので、まだ実習が必要でした。ところが、実習先がなかなか見つかりませんでした。どこの病院もいっぱいで、半年、1年待ちだと言われてしまいました。私にはそれを待っているだけのビザの期間がありませんでした。そのために派遣の看護士として働き、ワークビザを取得することにしました。派遣となると、あっちの病院、こっちの病院とまわされるので、あまり乗り気ではなかったのですが、選択の余地はありませんでした。しかし、結果的にはこの仕事があったために実習に結びつきました。
派遣ではスターシップ、グリーンレーン、ミドルモア、ナショナルウィメンズ、と色々な病院に行きました。その中で特に日数が多かったのはナショナルウィメンズです。ここでは産科という自分のフィールドであったため、周りに認めてもらえやすかったと思います。アジア人の場合、見た目が年齢よりも若く見られることもあり、派遣の1日目の朝には上司にあたるチャージミッドワイフは私のことを、あまり仕事ができないだろうと思っていたらしいのですが、仕事が終わったときに私のところにきて「次からもあなたをリクエストするわ」と言ってくれ、そして実際にここからの要請が多くなったのです。
そのなかで、イギリス人の素敵な助産婦と出会い、私の実習を見てくれることになりました。派遣で2ヶ月働いた後に、2ヶ月の実習を行い、私は助産婦のライセンスを取得できたのです。こうして04年の2月から晴れて正式に助産婦として働くことになりました。

ニュージーランドの助産婦

私は助産婦になるにあたって、ワイタケレ病院を選びました。派遣で働いていたナショナルウィメンズ病院から、声もかかっていたのですが、面倒をみてくれたイギリス人の助産婦の薦めがあったことと、そこが私が考える助産婦としてのケアができる病院だったのでワイタケレ病院を勤務先として考えたのです。ナショナルウィメンズはハイリスク専門の病院ですから、産科とはいえ、患者さんの多くは何らかの病気を抱えている人であるために、どちらかというと医療のサポートが中心で、そのケアだけで手一杯になります。 一方、ワイタケレ病院はローリスクの妊産婦のみを受け入れることになっているので、必要最低限な医療介入のみを必要とする妊産婦さんたちが入院します。ですから、精神面でのケアをする時間も取れます。私は日本でもどちらかというと救急医療現場に近い、慌しい環境で働いていたので、常々、精神面でのケアもできる環境で働きたいと思っていたので、ニュージーランドではそれを実践することにしました。

日本との違い

日本とニュージーランドでの違いのひとつに、出産時の痛み止めの使用ということが挙げられます。日本では全体の10〜20%ぐらいの医療機関でしか、出産時の痛み止めをオプションのひとつとして提示していませんが、こちらでは多くの場合、痛み止めの注射やガスを提示しています。こちらの文化なのでしょうか、日本では「ちょっとぐらい我慢しなさい」というのがあるのですが、こちらでは患者に苦痛を与えることは人権侵害になりかねないという考え方があるようです。
日本で助産婦をしていたときの感覚では、ガスを使った場合は「患者さんの意識はなく、子供が生まれた時に母親は泣き声を聞くことができない」、硬膜外麻酔の場合は「下半身がマヒするために母親はいきむことができずに吸引で子供を出す」というものでしたが、こちらでは出産中にお母さんの意識はあるし、いきむこともできるので、濃度の薄いものを使用しているのだと思います。
日本では痛みを和らげるために、呼吸法、いきみ方、マッサージ、足浴など、薬の代替方法を用いることが主流になっています。

助産婦主導型の出産

私が感じる日本とニュージーランドの違いということで、大きなものにシステムがあります。日本は出産のときに多くの人は医師に診てもらうというドクター主導のシステムが主流なのに対して、ニュージーランドは助産婦主導のシステムになっています。
この国では助産婦に大きな責任と権限が与えられており、助産婦は例え開業している人でも病院の施設を使うことができ、病院のスタッフはその出産をサポートしなければならないというシステムになっています。日本では開業助産婦の場合、自分で助産所を持ち、そこでの出産、あるいは家庭分娩ということになります。そのため、もし出産中に何か起こったら?という不安が妊婦さんたちにあり、妊娠すると病院へ行き医師に診てもらうということになります。
しかし、大きな問題がない場合は助産婦がケアをしていった方が良いことの方が多いのです。妊娠から出産、そして産後まで、医師の場合は医療的な面を中心に点でしか追えないことがほとんどです。しかし、助産婦の場合は医療的な面と精神的な面を線で追っていきます。出産の場合はそういった精神面でのケアも大切なことになります。
このニュージーランドの助産婦主導のシステムは歴史としては決して古くはありません。90年初頭にこの国の母親たちが自分たちは助産婦主導の出産がしたいと声を上げて、できあがったシステムなのです。点ではなく、線でケアをしてくれる助産婦が働きやすい環境を作ったのはこの国の母親たちの声だったのです。私はニュージーランドのそういったところに魅力を感じています。

日本人のための出産

現在は日本人のための簡単な両親学級を考えています。内容としては妊娠して注意すること云々は色々なところで行われているので、日本とのシステムの違いなどを中心とした話にしたいと思っています。また、私たちとキウイとの間にある考え方の違いなども少し触れたいと思います。例えば、私たちは助産婦に対して 24時間、7DAYSで存在すると思っていますが、こちらの人は仕事とオフをしっかりと分けますから「私は何日から何日までホリディーよ」とかなりの長期間を休んだりします。もちろんそのときに代わりの助産婦の連絡先は教えてくれるのですが、それによって、この人で、この助産婦で、本当に大丈夫なのだろうかと不安になる日本人も多くいると聞きます。しかし、こちらではそれが普通に行われています。そういったことを予め知っておけば、その場になって、あたふたしたり、不信感を持ったり、余分な気苦労をしなくてすむと思います。
こういった両親学級に伴って、妊娠時に渡される妊婦のための小冊子の日本語版を作るという計画も出ています。少し前にマタニティ関連の役所の人との話の中で「たくさんの日本人のお母さんが英語で困っているようだから日本語で両親学級をしようと思っている」と私が伝えたところ「えっ、日本人は困っているの?そういうことを聞いたことがないから、困っていないのだと思っていたわ」という答えが返ってきました。「きっと、多くの人が困っていると思うよ」と言うと、「じゃあ、日本語版のパンフレットがあると役に立つかもしれないわね」ということになりました。しかし、これもまだまだ正式なものではありません。かつてニュージーランドの母親が助産婦システムを勝ち取ったように、今度は日本の母親が日本語版の小冊子を勝ち取るために声を出すときではないかと思います。
今後、助産婦として病院内だけでなく、こういった病院外での活動も通して、1人でも多くの人が、いいお産ができるようにしていきたいと思っています。

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