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Vol.85 時代を飾るキウイ |
ニュージーランドでは、ここ数年レベルの高いレストランが一気に増えた。店の雰囲気はもちろんのこと、料理そのもののグレードアップが著しい。これは料理人のクオリティーが上がってきていることに他ならない。NSIA のTim Aspinallは、この業界の一角を担うシェフの卵たちが飛び立つまで、毎年多くの教え子たちを育成し、ホテルやレストランの厨房へ送り込んでいるという。
ニュージーランド陸軍
軍では規律が一番、学校では楽しさが一番。これがティムの信条。
そんな私ですから16歳で仕事を始めたときも、どこでもいいからキッチンに立てるところを探していたのだと思います。それで、見つけたのがニュージーランド陸軍で、ここでの経験が料理人として大きな財産になりました。 私が自分自身について、この最初の経歴を話すと大抵の人は、銃を担いでいる姿や、戦車に乗っていることを想像するのですが、軍で私はキッチンに立っていました。 では、「軍のキッチンで働くことが、料理人としてそんなにも役立つのか?」そう首をかしげる人も多いかもしれません。しかし、料理のベーシックな部分は軍特有の「訓練」によって身につけることができました。 シェフとしてのベース
さて、みなさん、兵士の食事というと、味も何もなく、質素な食べ物が頭に浮かぶのではないでしょうか。しかし、実は普通のレストランやケータリングサービスと同じような料理を提供しているのです。しかも幸運なことに、軍というところは、上級クラスの人たちのパーティーであったり、何千人もの兵士の食事を10人ぐらいで賄ったりと、一般のレストランのようにある一定の客層を対象にしているわけではなく、様々なシーンでの調理を経験するチャンスがあるのです。 特に上級クラスの人たちの食事はいわゆる高級食材のオンパレードです。お肉もそうですが、海産物なんかではクレイフィッシュ、ホタテ、アワビ、マッスルなど。今では当たり前ですが、私が働き始めた1970年代にはまだ一般のレストランではなかなか出せなかった食材で、シェフであれば誰でも扱い方を知っているというものでもありませんでした。それらが普通にキッチンに並んでいました。厨房に立ち始めたときから、こうしたものを扱うことができたことも私の料理の基礎になっていると思います。
軍ではもう一つ私の財産となったことがありました。バターの彫刻です。先輩に「ちょっとやってみろよ」と言われて始めたバターの彫刻ですが、それ以来、私のライフワークにもなってしまいました。 バター彫刻
この記事を読んでTim Aspinall ティム・アスピナールさんに興味がある方はイーキューブの情報センター「イースクエア」までお問い合わせ下さい。 |
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