Vol.88 Career up in NZ

Eri Tokita 時田 絵里さん(30歳) ドッグ・グルーマー シッポを振っている犬を見るのが好きです
Eri Tokita 時田 絵里さん(30歳)  ドッグ・グルーマー  シッポを振っている犬を見るのが好きです

Eri Tokita 時田 絵里さん(30歳)
ドッグ・グルーマー

シッポを振っている犬を見るのが好きです

オシャレや美容のためにだけではなく、ペットの健康を維持するために欠かせないグルーミング。日本と海外のドッグ・グルーマーの違いを体感してみたい、その思いだけでNZに渡航。英語がまったくできなかったものの、日本で取得したグルーミング技術を活かし、こちらでも同職に就くことができた。経験を活かし、現在は独立してドッグ・グルーミング・サロンを運営中。

Eri Tokita 時田 絵里(30歳)  Professional Groomer  シッポを振っている犬を見るのが好きです【Profile】
Dog Grooming Eri経営。1979年生まれ秋田で生まれ、札幌で育つ。高校卒業後にグルーミングの学校に3年通う。日本と世界の違いを見てみたいと人生初の海外旅行でNZへワーホリに来る。オークランドのグルーミングショップで職を得、ワーク、永住権を取得。現在は自宅にて開業。

Eri Tokita 時田 絵里(30歳)  Professional Groomer  シッポを振っている犬を見るのが好きです
預かった犬はできる限りケージに入れずに自由にさせてたいという
Eri Tokita 時田 絵里(30歳)  Professional Groomer  シッポを振っている犬を見るのが好きですEri Tokita 時田 絵里(30歳)  Professional Groomer  シッポを振っている犬を見るのが好きです
Eri Tokita 時田 絵里(30歳)  Professional Groomer  シッポを振っている犬を見るのが好きです
グルーマーの命、ハサミは日本製が一番だという
Eri Tokita 時田 絵里(30歳)  Professional Groomer  シッポを振っている犬を見るのが好きです
風圧の強いドライヤーはアメリカから取り寄せたもの
Eri Tokita 時田 絵里(30歳)  Professional Groomer  シッポを振っている犬を見るのが好きです
現在はヤギや羊がいる裏庭。ここがデイケア用スペースになる予定
Eri Tokita 時田 絵里(30歳)  Professional Groomer  シッポを振っている犬を見るのが好きです

海外を見てみたい

 犬と触れ合うことができる仕事をしたいと思い、地元・札幌のグルーミング学校へ通い、卒業後は動物病院のグルーミングセクションに勤務しました。しばらく経つと、海外でも働いてみたいという希望がわいてきました。そう思った理由には日本のグルーミングはすごく丁寧ですが、「1ミリたりとも、1本たりとも、毛が揃っていないのは許せない」というくらいにストイックで時間がかかりすぎ、一日に3匹でヘトヘトになってしまいます。犬のほうもストレスが溜まってしまうのではないだろうかと思ったのです。海外ではどんなやり方なのかなと、いろいろ調べているうちに、NZに イギリスから来た腕のいいグルーマーがいるという記事を本で読み、そんな人に習ってみようと、渡航を決意しました。
NZは初の海外で、それでもなんとかワーホリのビザを取り、飛行機に乗ったのです。
オークランドに到着してすぐにお目当ての先生のところに行きました。電話をかける英語力はありませんでしたので、直接自宅に行き、「とりあえず、私がするのを見て下さい!」と訴え、その場で腕を見てもらいました。すると、先生は私を認めてくれたのか、「明日からウチにおいでよ」と言ってくれたのでした。
ところが、一週間後「君に教える技術は何もないよ。それよりも実際に働いて多くの経験を積んだほうが君自身にためになるから、そうしなさい」と言われてしまったのです。なんとも拍子抜けしてしまいました。それで、少し、グルーミングを離れてみようと、NZ一周の旅行をしたのです。

英語力はなくても 

旅行が終わると再び、初心に帰り、グルーミングショップでの働き口を探しました。今度も直接訪ねて行き、腕を見てもらいました。するとここでも運よく採用してくれるところがありました。
お店では日本とNZでの違いを感じることがありました。特に犬を洗った後に使うドライヤーは、日本では人間が使うものと同じですが、ここではもっと大きく、風圧が強いものを使用し、風で水を吹き飛ばすといった感じでした。早く乾かすことは犬のストレスを軽減することになると思います。
問題は英語でした。例えば、お客さんから預かった犬をティディー・ベア・カットという形で仕上げたので、「ティディー・ベア・カットにしてみました」と言ったのですが、返ってきた答えは「まあ、かわいいわねー、まるでティディー・ベアみたいな形ね」とまったく私の言葉が伝わっていなかったこともあり、とにかく失敗だらけでした。それでも、根気よく辞書を引き続けて、半年くらいで仕事には支障が無くなりました。日常生活の英語については2年くらいかかりましたが。

NZで独立

オーナーの家に住み込みで仕事をしていましたので、朝7時から家事をし、お店に出て夕方に帰ってから、また家のこととかなり過密な毎日でした。また、一日20匹近くのグルーミングをしていたので、腱鞘炎になってしまい、少し休養が必要かなと思い、またこれを機に自分自身で仕事を始めるのもいいかなと思い退職しました。
開業は自宅でと考えていましたので、部屋の改築、ペンキ塗りを全て自分の手作業で行い、器材は日本、アメリカ、オーストラリアから取り寄せました。そして08年の12月にやっとオープンに漕ぎつけることができました。
地図を見て、今日はこの道、明日はこの道と、手描きのチラシをポストに入れてサロンの宣伝をしました。おかげさまで、少しずつお客さんが増えてきました。わざわざ車で1時間以上もかけてきてくれる人もいますし、最近ではお客さんがお客さんを連れて来てくれることもあります。
今後は庭を利用して犬を預かるデイケアもしていきたいと日々、改装をしています。犬にかかるストレスをできる限りゼロにして、シッポをフリフリして喜んでもらえる、そんなサロンにしていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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