Vol.96 英語で学ぶ1 ニュージーランドでアロマ留学 |
フィジカルな治療がしっかりできるメディカル系のセラピストを目指したいという。アロマテラピー、アーユルベーダ、ハーバルメディスン、ナチュロパシー、ヨガ、マッサージ・ボディーセラピーと様々な代替治療法を学ぶことができるWellpark College。現在ニュージーランドで活躍している多くのセラピストや自然療法家はここの出身者が多い。同校のアロマテラピーコースに通う高橋久代さんは、セラピストの資格を取得すべく、日々、香りの勉強をしている。
【Profile】
Hisayo Takatsuka
Wellpark College of Natural Therapies Certificate of Aromatherapy
高塚久代 愛知県出身。自分の心身のメンテナンスを自然療法に委ねているうちに、それを職業とすることを目指し、アロマテラピーの資格取得を決意。学校に入るためにニュージーランドに渡航する。好みの精油はベルガモットやオレンジなど穏やかに気分を上げてくれる柑橘系。
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好きだった英語
自分でオープンするサロンは日本語か英語が通じるところであればどこでもOKである。
ニュージーランドで役に立っているのはマヌカの精油。これはラベンダーと同じく直接肌につけてもいい精油である。
スウェディッシュマッサージがNZQAの中の項目にあるため、その実習も必須となっている。
もともと英語が好きで、高校を卒業したあとも短大の英語科に進みました。また、イギリスにも留学し、自分自身で英語に触れている環境を多く作るようにしていましたし、ケンブリッジ英検のCAE(*Certificate of Advanced English:英検の中では上級のレベルでビジネスマン等が高度な会話を必要とする仕事の場で英語を使用することができる水準)の勉強をして合格もしました。オフィスでの事務、レストランやホテルなどのサービス業など日本にいるときは、仕事を通して色々な経験をしてきました。
また、自然のものを取り入れて生活するライフスタイルにも興味があり、当然、自然療法にも注目していました。私はもともと嗅覚が敏感な方だったこともあり、アロマテラピーは自然療法の入口としては非常に取っ掛かりやすいものでした。
仕事で大変だった時に、漢方を処方してくれるクリニックでアロマの精油を勧められ、それで気持ちが落ち着いたりしました。そして、本当にしたいことを大好きな国で勉強してみたいと思うようになり、インターネットで海外の学校を検索しました。Wellparkは、前回、ニュージーランドに旅行に来た時に購入した『NZ Organic』という雑誌の広告に載っていたこともあり、HPに辿りついたのです。また、イーキューブのウェブでWellparkの卒業生の記事を読みました。
アロマのクラス
クラスは1週間フルタイムです。自然療法を科学的に考える事や、ボディーセラピーやアロマテラピーの基礎、マッサージの実習、それに解剖生理などを学んでいきます。特に解剖生理学は週に7時間ありますからほぼ毎日、人間の体の仕組みが頭の中でぐるぐるしています。また、実際のセラピストとしての流れや動きなども学びます。
アロマテラピーを簡単に一言で言えば、植物から抽出された精油を使い、人間の治癒力をサポートするもので、精油は主に嗅覚と皮膚の2つのルートから身体に入っていきます。ですから、香りを鼻から吸引すること、そしてマッサージが一般的な方法です。
アロマセラピストの仕事は、まずカウンセリングでクライアントさんの心身の状態をチェックする事から始まります。そこでクライアントさんのその時の身体や精神の状態にあわせた精油を選び、その精油を使って吸引、マッサージに入っていきます。カウンセリングも問診表を使って実際に行ないます。トリートメント後にどんな感じの変化があったのかをレポートにしてフォローしていくことも行います。
東洋的な発想
クラスの中では精油の種類についても学んでいきますが、私にとって興味深いところは各精油を「陰」と「陽」に分けているところです。教科書にもしっかり書かれており、学校のスタンスとして東洋的な発想もしっかりと取り入れています。これは私たちアジア人にも非常に親しみやすい事柄ですし、さすがホリスティックメディスン(総合的に捉える医療)の学校と言うだけはあると思いました。
Wellparkは自然治療の伝統がある学校だけに、先生たちもすばらしい人たちばかりです。先日も学校のスタッフの方と話をしていましたが、私の場合ですと、アロマテラピーのBarbara先生や解剖生理のShridhar先生(ヨガの先生でもある)はユーモアがあり温かく、こうした先生たちに出会えて、そして実際に授業を受けることができるというのは本当にラッキーだと思っています。
私は将来的には、アロマセラピストとして自分のカウンセリングルームやサロンを持ちたいと思っています。それは日本でもいいですし、ここニュージーランドでもいいですし、他の国でもいいのです。心の問題をピックアップして、「癒し」というだけでなく、精油の薬理効果もしっかりと把握し、フィジカルな面にもしっかりと対応できるセラピストになりたいと思っています。
この記事を読んで アロマセラピー留学したい、体験したい、資格を取りたい、この分野で仕事をしたい、またはWellpark College of Natural Therapiesに興味のある方はイーキューブのキャリアアップ留学センター「イースクエア」までご連絡ください。
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