VOL.60 1月号


NZで活躍する日本人

時代を飾るキウィ




Career up in NZ : 専門職に就いてキャリアアップ中

<ダイビングショップ オペレーション マネージャー /3D Adventures New Zealand Operation Manager : 安田 裕有さん | メイン | 旅行会社 コンサルタント / Consultant United Travel Remuera:ジョンソン 智美さん>

ダイビングショップ オペレーション マネージャー /3D Adventures New Zealand Operation Manager : 安田 裕有さん

『3Dアドベンチャーズ』のNZ進出を担当する僕にとって
ダイビングビジネスの可能性を秘めたNZはベストな国なのです。

ダイビングの本場、オーストラリアのケアンズを拠点とするダイブセンター『3Dアドベンチャーズ(3DA)』。ケアンズ本店では『パプアニューギニアが誇る豪華ダイビングクルーズ船PARADISE SPORTのラストトリップを3DAチャーターで飾ろう!』という大胆プランを打ち出すなど、ダイナミックなスケールでダイバーの夢を実現する。そんな『3DA』が、ケアンズ店とゴールドコースト店に加えて昨年末にNZ店をスタートさせた。NZでもダイバーたちのこれまでの限界を超えた壮大なドリームの実現に挑戦する。そこで『3DA』のNZ店を総括するヒロさんに『NZ進出とNZのダイビングの魅力』について語っていただいた

Hiroari Yasuda
安田 裕有
1975年生まれ。神戸出身。流通科学大学卒業。大学4年生の時、語学留学のためクライストチャーチに1年間滞在。大学卒業後、パッケージデザイン会社に就職。営業担当。2004年、オーストラリアへ渡航。エコーツアーガイドとしてケアンズで働く。3Dアドベンチャーズのケアンズ店でダイビングライセンス取得。2005年12月NZへ渡航。現在、3DアドベンチャーズのNZ店を総括し、インストラクターとしても活躍。

3D Adventures New Zealand
PO Box 155 Shortland St. Auckland 105
Tel: +64 (0)27 5100731
e-mail:info@3da.co.nz url: www.3da.co.nz

 

プロのダイバーになる決意

「会社名『3Dアドベンチャーズ(3DA)』の3Dには、3Dimensions(3次元の動き)とDive Dream Destinations(夢の目的地でダイビングをする)という2つの意味が込められています。『3DA』の本店は、ダイビングの本場、オーストラリアのケアンズにあり、NZでもこの2つの意味を満たすお手伝いをするために昨年暮れにNZ店をスタートしました。」と語るヒロさん(愛称)は、『3DA』のNZ店を総括し、企画・営業からインストラクターまで幅広く行っている。
「NZにはじめて来たのは大学生の時。1年間休学して、クライストチャーチで語学留学をしたんです。社会人になってからは営業マンとして働いていました。就職して4年が経った頃、オーストラリアへワーホリで行くことにしたんです。夜行性動物や星を案内するエコツアーのガイドをしたいと思い。ケアンズでその仕事をし、ビザを延長する話もあったのですが夜中心の仕事だったので考えた末、辞退しました。それでワーホリの残った期間を利用して、ダイビングのオープンウォーターのライセンスを取ることにしたんです。その時、生徒として入ったのが『3DA』のケアンズ店のコースでした。ダイビングには興味はありましたが、日本と比べて安くライセンスが取得できるからというのが大きな動機でしたね。海より山の方が好きでしたし。でも実際にダイビングをしてみると、ほんとうに面白くて。まず感動したのは、水中で会える生き物の数の多さ。海中に潜む無数の生物に魅了してしまいましたね。そして『空を飛んでるみたいでリラックスしたな』って、とにかくリラックスしたんです。4日間のオープンウォーターを修了し、その時にライセンスにはその上があることを知りました。『3DA』ではオープンウォーター、アドバンス、レスキューダイバー、ダイブマスター、アシスタントインストラクター、インストラクターと全てのライセンスが日本語で取得でき、どうせやるならプロのレベル(ダイブマスター以上)までライセンスを取りたいと思いました。もともと一つのことをやり始めると追求したい性格なので、納得がいくまでやりたかったんです。」



『3Dアドベンチャーズ』としてNZ進出

ダイブマスターコース中にワーホリビザが満了し、『3DA』の紹介でフィリピンのセブ島へ移りコースを修了したヒロさん。「それから1ヶ月間、水中ガイドなどをしながら毎日そこで潜っていましたね。日本に帰国してから就職や将来についてじっくり考えました。その時、ダイビングのインストラクターになりたいという希望が自分の中で明確になり。そしたら、どうしても『3DA』の代表のDONさんに教わりたいという気持ちが一気に膨らんだのです。彼は南半球ではじめてインストラクターコースを教える資格を取った日本人で経験も豊富ですし、何よりその人柄にとても魅かれるものがあり。さっそくケアンズに戻って、彼の元でインストラクターの資格を取得しました。つぎに就職先探しを開始。その頃、タイミングよく『3DA』がNZ進出に向かっていたんです。そのことを知り、『ぜひ、僕にやらせてください』と社長に申し出たら、これまでの社会経験などから僕に任せてくれることになりました。昨年の11月頃でした。ただNZには何のツテもなく、ゼロからのスタート。ですので、まずダイビングをしている人のネットワークを作ろうと思いながら、NZに入国しました。たまたま空港から乗ったシャトルバスの運転手が日本人の方で、ラーメン屋『たんぽぽ』のオーナーの一人であるみちおさんがダイバーなので彼を訪ねていくといいと教えてくれました。その言葉を頼りにシティに着いてすぐ『たんぽぽ』に出向き、みちおさんからNZのダイビングについていろいろ教わりました。また、これをきっかけにこれまで本当によくサポートをしていただきました。こんな風にこれまでダイビングの話題にでてきた方には必ず会いに行きました。ネットワークを広げるうちに、これまで日本語でのインストラクターコースがNZにはなかったので、現在NZにいる数名のプロダイバーが『3DA』出身だということを知り、NZとの強い繋がりを感じましたね。」

 

個人のペースでプロになれる講習

「つぎにネットワーク拡大のために考え付いたのが、ダイビング仲間を集っての食事会。NZはダイバー同士が集まる場所がないので、そういう場所をつくりたいと思いました。」初回はヒロさんを含めて3人でスタートした食事会も回を重ねるごとに参加者が増え、現在はつねに20人規模になっている。「『3DA』NZ店は、これまで大々的に広告をうたずに口コミで生徒を集めてきました。コースに満足してくれた修了生たちが他の生徒を紹介してくれたり、レストランの方がチラシを貼ってくださったり、いろんな方々が協力してくださって現在に至ります。最近は生徒数もかなり多くなってきて、ビジネスとしては次の段階にきたように感じています。ダイビングの講習は、何よりもまずダイビングの楽しさをみなさんに知ってもらいたいという考えから、できる限り個人に合わせたスケジュールを組んでいます。学生の方は週末に講習日を調整するとか。オープンウォーターは4日間の日帰りコースで、基本的に最初の2日間は『DIVE HQ』というNZ最大のフランチャイズのダイビングショップでプール講習をし、後半の2日間は海洋実習です。僕はオープンウォーターからダイブマスターまでを担当していますが、『3DA』NZ店ではインストラクターまでの資格の取得が可能です。現在NZでは、インストラクターまで日本語で受講できるのは『3DA』のみ。ケアンズ本店との連携が強いので、もちろんケアンズ店でも受講が可能です。どちらで受講しても、ダイブマスターやインストラクター資格の取得に必要なインターンシップを同じ場所で続けて行えるなど、一貫したサポートが受けられます。」

 

夢のスポットでダイビング


「『いろんな海を潜りたい』というのが、やはりダイビングのライセンスを取る目的でしょう。そのため『3DA』はツアーにも力を入れてきました。」今年の初冬からツアーの企画に乗り出したヒロさん。「ダイビングは水温に合った保護スーツを着れば水が冷たくてもできるので、ツアーは頻繁にしましたよ。でも8月はどうしてもダイビングから足が遠のいてしまうので『トンガ王国でザトウクジラに出会った〜ツアー』を企画。トンガ王国ではザトウクジラと一緒に泳げるんです。一人で企画からトンガとのアレンジまでをこなしたので大変な一面もありましたが、ツアーは大成功でした。有名なNZの海上活火山『ホワイトアイランド・ツアー』もしました。ここは海上活火山で海流が悪いと潜れなくなるというダイバーにとっては魅惑的なスポット。NZ固有種である綺麗なブルーのブルーマオマオの大群が僕の体の周りを連なってぐるぐる回り、未知の世界を体感しましたね。他には、世界的に有名なフランスの海洋学者、ジャック・クストーが世界十指に入るダイビングスポットと賞賛した『プアナイツアイランド・ツアー』。世界最大規模の海洋洞窟、巨大なアーチなど地形が壮大で神秘的なスポットです。また『プリプリほたて探検隊ツアー』というホタテを捕って食べるツアーをしました。これは他の国ではできないNZだけのダイビングの正に『楽しみ』ですね。現在、パイヒアでイルカと泳ぐツアーを企画中で、先日下見をしてきたのですが、行く前はイルカのヒレに捕まって戯れるように泳ぐ優雅なイメージでしたが、実際は野生のイルカなのでスイスイ泳いで人間から逃げて行ってしまうので、イルカについて行くので必死で。でも楽しかったですよ。NZにはさまざまなダイビングの楽しみ方がありますが、僕の場合は『地形』を見る楽しみが何より勝り、次に『魚の多さ』、『食べて美味しい』の順番ですね。
『3DA』はウエブサイトにも力を入れていて、ダイビング講習やツアー情報の他にも食事会などの楽しいイベント情報もウエブで告知しています。ひらけたダイブセンターでありたいので、ご連絡いただいた方には会って話をして安心してコースに参加していただくようにしています。ツアーは希望があれば企画しますので、お気軽に声をかけてください。
NZはダイビングビジネスがまだ成熟していなくて可能性を秘めた場所なので、僕はこの国が気に入っています。NZでダイビングの楽しさを多くの方に伝えたいというはもちろんですが、昔から僕は自分でマネージメントをしてビジネスを築くことに興味がありました。このような全ての意味でNZは僕にとってベストな国なのです。そして将来は、NZでダイビングならこの人って言われるようになりたいですね。」

講習生 中山雄太さん
とても素晴らしい体験でした。海の中では全てが日常と異なり、一つ一つの動作・変化に驚きと喜びを感じました。最初、全てがはじめての経験で期待とともに不安も感じていましたが、水の中でのインストラクターであるヒロさんの丁寧な指導と楽しいジェスチャーのおかげでいつの間にか不安は消えていました。ヒロさんありがとうございました。NZの豊かな自然を感じる一つの手段としてスクーバダイビングはおすすめです。

ダイビングショップ オペレーション マネージャー /3D Adventures New Zealand Operation Manager : 安田 裕有さんと連絡を取りたい、勉強したい、体験したい、資格を取りたい、この分野で仕事をしたいと言う方はイーキューブ留学セクションまで、お問い合わせ下さい。

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