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第13回 英語達人列伝 |
テレビ、映画、コマーシャルなど、ニュージーランドには毎年、多くの撮影のグループが訪れる。そこでの通訳として汀さんは日本人のスタッフとキウイのスタッフの言葉をつないでいる。
英語との関わり
中学生の頃は学校の授業の中で英語が好きでした。そのため高校は普通科ではなく、貿易外語科に進みました。ところが、その学科は英語が好きで、英語が得意な人ばかりが集まってくる科でした。帰国子女も多く在籍しており、たちまち、私は英語の落ちこぼれになってしまいました。それでも、週に10時間以上は英語の授業があり、毎日のように小テストが行われていました。私にとっては、仕方なくという言葉があてはまるのでしょうか、それらをクリアするために勉強をしていました。 英語の習得1
ニュージーランドに初めて来たのは86年のことでした。学生としてオークランドの秘書の学校に一年半通いました。今のポリテクに近い感じの学校です。学生時代はずっとフランス語に傾倒してきましたが、卒業を機に英語を、もう一度やってみようと思ったのです。ただ、英語だけを学ぶことは考えていませんでした。私が英語を得るならば、何か他の目標があった方がいいと考えて、セクレタリーコースに通い、秘書の勉強をすることにしました。 英語の習得2
その後はしばらくの間、日本で働きました。私が勤めたところは企業研修や海外研修を企画したり、サポートする会社でした。そこでは海外から語学研修の指導をする先生を招き、一緒に相手の会社に行き、カリキュラムや教材開発のミーティングを行っていました。その際に私はコーディネイターとして中に入りました。また、先生のリクルートもしていました。クライアントの企業からはいろいろなリクエストが来ます。イギリス系の英語がいいとかアメリカ系の英語がいいとか、また単にネイティブスピーカーというだけでなく、専門知識を持った人が要求される場合が多く、例えば製薬会社の研修の場合は、その業界で働いていた人や、薬学部などを卒業している人などが求められていました。そういったニーズに合う人をアメリカやイギリスでコンタクトを取り、日本へ来る場合の条件などを取り付けていました。 仕事としての英語
ある日、キウイの友人から仕事を頼まれたことがありました。その内容はテレビの撮影で日本人のエキストラが大勢集まるため、その衣装合わせや、オーディションまた実際の撮影時の通訳をすることでした。そこでは撮影をする上で使われる独特の言葉を覚えていくことが非常におもしろい作業でした。例えば call time、これはセットなどの撮影する場所に入っていなければならない時間のことです。また、Move backgroundという言葉を初めて聞いたときは、どういう意味で使われたのかよく理解できませんでした。ここではbackgroundは画面での背景ではなく、後ろの人たち、つまりエキストラの人を示す言葉で使われていました。エキストラの人は移動してくださいという意味になるのです。反対に、俳優さんや女優さんなど、演技をしている人たちをforegroundと言っていました。この時は多くの日本の人たちと一緒でした。エキストラといえども日本人はしっかり動いていました。撮影が夜になることも多々ありましたが、そんなときでもダラダラする人はおらず、他のスタッフからも好評でした。
ドラマや映画撮影での通訳は単に英語から日本語、日本語から英語と、言葉だけを訳していたのでは相手に意味が通じません。撮影されているストーリーの文化的、時代的背景の知識がなければ、私自身が意味を取ることができませんし、そうなれば当然、相手に伝えることはできません。私たちの国では、家に上がるときに靴を脱ぐのが常識ですが、そうでない国もあります。日本のことでも地方によって、また現代と過去では言葉も服装も違ってきます。そのため、1本の仕事が終わったからといって、次の仕事も同じようにできるわけではなく、毎回、新しい知識を入れていかなければなりません。 小澤 汀さんの英語上達ポイント
1. 文法の参考書の例文をすべて暗記した |
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