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Kirsten Taylor
New Zealand Health Shop社長

勝亦 秀彰
Whitireia New Zealand
Bachelor of Applied Arts 留学生

大塚ゆかり
National Technology Institute学生 ほか

Vol.20 時代を飾るキウイ ニュージーランドのバンドThe D4

サンプルイメージ   ロックバンド:The D4(ザ・ディーフォー)
目標は最初からワールドワイド。その中でも日本は最初に体当たりした国。

ニュージーランドで音楽シーンを語るときにあまり表に出ない、あまり人々の口からは語られないオークランドのノースショアで結成されたロックバンドがある。とは言っても、すでに世界のメジャーな都市でのデビューを果たし、評論家の間では70年代のニューヨークパンクの影響を受けた「キウィ・ガレージ・パンク・ロッカー」と評され、CDの売り上げも着実に伸び、ブレイク間近と言われている。結成当初から、ニュージーランド国内よりは海外に目標を置き、渡航費を自前で稼いで、出来る限り海外でのライブを地道に行ってきた成果がこの数年の間にようやく実を結んできた。
日本ではニュージーランドのケンブリッジ出身のロックバンド「The Datsuns」と良く比較されるが、海外ツアーの最初の国が日本で、今までに日本でのライブを数々こなし、この夏もフジロックに参加するなど、日本に特別な思い入れを持つ、日本びいきのところが我々にとってうれしいところだ。
自分たちのアイデンティティはまず第一にニュージーランドのロックバンドである事と語る。20代半ばのキウイの4人組が発散するパワーが、南半球の島国ニュージーランドから世界のロックシーンを席巻する日が来るような気がしてならない。

ロックバンド:The D4(ザ・ディーフォー)

1997年オークランドのノースショアで結成される。1999年に4曲入りのEP「The D4 EP」でデビュー。2001年秋にリリースしたデビューアルバム「6TWENTY」はオーストラリア、イギリス、アメリカ、フランスでも発売され、日本では 今年4月にSony Music Entertainmentから日本盤がリリースされた。「6TWENTY」では、親交を持つ日本のロックバンド「ギターウルフ」の曲もカバーしている。Jimmy Christmas (ヴォーカル、ギター)、 Dion Palmer (ヴォーカル、ギター)、 Vaughn Williams(ベース)、 Beaver Pooley(ドラム)の4人組。

初めての海外ツアーが日本
ニュージーランドでツアーを廻っていた日本のロックバンド「ギター・ウルフ」と出会ったことが日本との関わりの始まり。ヴォーカルのディオンが語る。

「The D4」は1997年にノースショアで結成されました。私とジミーは幼い頃からお互いに顔見知りでしたが、それぞれ違うバンドで活動していました。バンドとは言ってもそのころはまだ10代の半ばで、バンド仲間が集まって活動していたにすぎません。この頃、たまたま共通の知人の家でパーティーがあり、初めてジミーと話す機会がありました。お互いにやりたいのがロックンロールだということで意気投合し、その後しばらくしてから、他に二人を加えて、バンドを作って一緒にやることになりました。バンド名の「The D4」の意味は私とジミーしか知りません。よく取材で意味を聞かれるのですが、全て嘘を言っています。みなさんがいままでにインタビュー記事で「The D4」の意味について書かれているものを読んでいるかもしれませんが、それらは全て嘘ですよ。意味が知られるときは「The D4」が解散するときです。
「The D4」結成後はオークランドを中心にライブを行い、99年にフライング・ナン・レコードから初めての4曲入りミニアルバム「The D4 EP」をリリースしました。フライング・ナン・レコードはオーストラリアとニュージーランドに地盤のあるレコード会社で、これでニュージーランドとオーストラリアでデビューとなりました。2000年に二人が抜け、ベースのヴォーンが加入し、その後ドラムのヴィーバーが入り、今の4人になりました。この当時は自前の金でニュージーランドとオーストラリアでツアーを行いました。革ジャンや靴を売ったりして、お金を捻出しました。
2000年は今の「The D4」を語るのに忘れられない年です。日本のロックバンド「ギター・ウルフ」のニュージーランドツアーに前座バンドとして参加させてもらいました。これが縁で、逆に7月から8月にかけて10日間、日本に呼んでもらい、「ギター・ウルフ」と他のバンドの前座を東京と横浜で務めました。日本は初めての海外ツアーの地でした。「ギター・ウルフ」と出会っていなかったら、日本に行くことはなかったでしょう。とにかくお金がなかったので、宿泊はツアーを手配してくれた日本人の友達の家にスタッフも含めて6人でホームステイしました。日本では本当にいい思いをしました。朝起きたら、前日のライブで汗だくになっていた下着やシャツが洗濯され、おまけにきれいに畳まれて、枕元に並べてあったんです。これにはみんなが驚きました。自分たちが神様になったような気がしました。

アメリカでのデビューはニュージーランドを世界の音楽地図に載せることに
デビューアルバム「6TWENTY」で世界デビューを果たす。もう一人のヴォーカル、ジミーが語る。

日本でのツアーの後から、徐々に自分達のロックンロールが理解されるようになってきたのを感じました。2001年末にデビューアルバム「6TWENTY」をニュージーランド、オーストラリアでリリースし、2002年1月にオークランドのビッグ・デイ・アウトに参加し、3月アメリカ、テキサスのサウス・バイ・サウス・ウエスト・フェスティバルからも誘いを受けました。その後、ヨーロッパ、アメリカツアーを行いました。ちょうどヨーロッパツアーの際、ロンドンでニュージーランドのバンド「The Datsuns」や「HIVES」を見出したアラン・マッギーに会い、デビューアルバムの中にある「ROCKNROLL MOTHERFUCKER」をシングルカットして、イギリスとフランスでデビューすることになりました。その後、「6TWENTY」も発売になり、これで弾みが付きました。「6TWENTY」は2003年にアメリカでもリリースされました。アメリカではハリウッドレコードとの契約となり、ニュージーランドのアーティストとしては最大の契約と言われ、ニュージーランドロックの地位を上げたとまで言われました。この当時は集中的にアメリカ全土を西から東へと渡り、再びテキサスのサウス・バイ・サウス・ウエスト・フェスティバルに参加し、さらにカナダまで足を伸ばし、延べ4か月ほどのツアーを行いました。
そして、4月には「6TWENTY」がソニー・ミュージック・エンターテイメントからリリースされ、日本デビューを果たしました。5月には2度目の日本ツアーを行いました。渋谷のクラブ・クアトロでオーストラリアのバンド、「Motor Ace」との競演ライブを行いました。ライブはたった一度だけでしたが、フジテレビの音楽番組「FACTORY」での収録もあり、2000年の初来日の時とは、違った自分達がいるのを実感しました。もう宿泊はホームステイではなく、渋谷のホテルにツインで二人ずつ泊まれるようになりました。ですから、日本とは特別な繋がりがある様な気がして仕方ありません。7月末には世界中から200のアーティストが集まる、苗場スキー場で行われた「フジロック・フェスティバル」にも参加しました。今まで日本と言えば東京とその周辺でのみのライブだったのですが、日本の夏に屋外でのライブは初めてでした。

ニュージーランドよりも海外で売れている
ニュージーランドでは分かってもらえないと思ったから、海外に出た。再びディオンが語る。

「The D4」を作った時から、世界で通用するロックバンドを目指しました。ですから、世界のいろいろなところでライブをやってきたんです。問題はやはり、お金でしょう。これが解消されれば、世界はグッと近くなると思います。演奏したい曲があって、バンドを作って、地元のライブハウスでライブをやり、オリジナルの曲を作る。そこまでは誰でもできると思います。「The D4」はその先のことをやったわけです。つまり、海外に出たのです。それは、コンタクトを拡げる、多くの人に出会うというメリットを考えたからなのです。
ニュージーランドはよく「マーケットが小さいから、食って行けない。」と言われます。ニュージーランドのロックミュージック市場がまだまだ発展途上で、ロックが受け入れられる土壌はまだないからです。しかし、現在、イギリスではライブもやる金のないバンドで、デモテープだけで見出されてデビューしているバンドが増えています。また、クラブに行く人が減少し、ライブハウスに行く人が増えてきているようなのです。「The D4」にとってはタイミングが良かったといえるかもしれません。今、イギリスではロックバンドにスポットが当てられているからです。ガレージ・ロックンロールバンドと言われる「The D4」にとって、まさにその時が来たと、実感できるのです。
また、インターネットでのコンタクトも侮れません。実際にフランスのSDZレコードとはインターネットを経由して契約の話になりました。

曲だけではなくパフォーマンスも
「The D4」の楽しみ方は、「まず、ライブに来ることからだ」と声を大にしてジミーが語る。

CDを買って、曲を聴いてくれるのはうれしいのですが、ロックンロールパーティーになる、ライブを楽しんでもらいたいです。ダンスフロアと化すライブ会場では、オープニングからフルスロットルです。イギリス、サザンプトンで行われたライブでは会場が盛り上がってくると、いつものようにディオンが客席にダイブをし、あやまって、ビールグラスの上に落ちて出血。全身血まみれになって、最後までライブをやり終えましたが、ライブ会場が血だらけで、羊の屠殺場のようになりました。このような感じで、ライブはダイブする人が続出し、盛り上がらないショーは今までにありません。自分達がノレばお客さんも大ノリにノッてくれますからね。今年5月の東京でのライブではディオンがダイブする前にお客さんの方が先にダイブしてしまったんですよ。日本のファンの間では「The D4」のライブはダイブショーと思っているかもしれません。
「The D4」のスタイルは何かと言うと、「何が何でもロックンロールバンド」「ライブで演奏し、ショーとしてのライブを楽しむこと」と言えるでしょう。自分達のサウンドがあると思っていますが、これは周りのファンがどう評価してくれるかと言うことですから、自分たちが今までやってきたことを信じて続けて行くしかありません。これが「The D4」のサウンドだと胸を張って言える時が来るまでやるしかありません。

ドリーム・カムズ・トゥルー
世界のメジャーな国でのデビューを果たし、夢と思っていたことが実現してきている。

「The D4」を作った時は世界中に演奏旅行に出かけ、多くの人に会い、ライブをやることが夢でした。今はそれが実現し、夢が叶ってきていると思います。収入もほんの少しだけ、増えてきました。しかし、まだ満足はできません。逆に自己満足していたら、このままで終わってしまうでしょう。 最近ではビール会社がオリジナルソングの「COME ON!」をテレビコマーシャルのBGMに使いたいと言ってきました。もちろん、使用料を払うと言うオファーでした。しかし、断りました。理由は明かせないのですが、このビール会社と組むことはどうしてもできなかったのです。そこで、このビール会社は独自で「COME ON!」に似た曲をレコーディングして、BGMに使っています。あの曲は「The D4」の曲ではないので、間違えないで下さい。
ラッキーなことに現在は昼間に練習ができるようになりました。デビュー前は各メンバーはバンドだけで食べて行けませんでしたので、みんな仕事を持っていました。ニュージーランドにあるほとんどのバンドは昼間の仕事が終わった夕方か、夜にしか練習ができません。ですから、練習スタジオを探すだけでも大変なのです。
現在は来年リリース予定のニューアルバムの曲作りとその準備をしています。そして、9月頃には、また日本へツアーに出かけたいと思っています。最初に日本に行った時はホームステイをし、二度目にはホテルに泊まれましたが、次は自分達がどのようにステップアップできるかを楽しみにしたいと思います。

音楽留学したい、体験したい、資格を取りたい、この分野で仕事をしたいと言う方はイーキューブ留学セクションまで、お問い合わせ下さい。

 
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