Vol.101 Career up in NZ -ニュージーランドでフライフィッシング- |
「楽園」と称され、世界中のフライフィッシャーを魅了するニュージーランド。この国で釣りを趣味から仕事にしたのが中川潔さんである。フライフィッシングの大会出場やショップの経営は自分がニュージーランドにいるという確かな証拠を残すためだという。
趣味から本業へ
フライフィッシングは老若男女、誰でも気軽にできる自然との触れ合いだという。
この川の源泉ではミネラルウォーターも生産されている。
ガイドをする川の中には中川さんだけがアクセス方法を知っているポイントもある。
フライフィッシングに関する品揃えはニュージーランド内でもトップクラス
大会終了後は同じフライフィッシャーとしての友情が深まる
「ニュージーランドに来たのは2003年でした。当時、携わっていた造船関係のリサーチのために訪れたのです。そのときはアメリカズカップもあり、ニュージーランド、日本、そしてアメリカ技術をみて学んでいました。ただ、自然豊かなこの国は私にとってはあまりにも危険な国でした。それは趣味であったフライフィッシングに知らず知らずに熱が入ってしまう環境だったからです。そんなわけでいつの間にか趣味から本業になってしまったのです。 フライフィッシングが仕事と言ってもさまざまな形での関わり方がありますが、私の場合はまず、生活拠点であるオークランドに友人と共同でフライフィッシングに特化したショップを構えました。そして、同時に北島を中心にフィッシングガイドを始めました」 ベースは全エリア
ニュージーランドのフィッシングガイドは、自分が得意とする「場」をベースにガイドする人が多い。例えばロトルアのガイド、クイーンズタウンのガイドなど。しかし中川さんはある特定の地域だけでなくニュージーランド全体をカバーするニュージーランドのガイドである。
競技としてのフライフィッシング
湖、又は数本の川を150メートルずつに区切り、抽選で決まったその区間で3時間×5回、計15時間、3日間にわたり釣りをし、18cm以上の魚をジャッジが計測、ポイント換算され、そのポイントの合計を競うのがフライフィッシング・チャンピオンシップである。
「こうした大会とは別に、私個人の釣りはのんびりとしたもので、川に遊びに行くという気持ちが大きいです。青く澄んだ水を楽しみ、一匹上がれば大満足なのです。ガイドをするときもまた、お客さんにはニュージーランドの自然を満喫してもらうように心がけています。特に私のお客さんはパッションのある方ばかりです。ニュージーランドで釣りを満喫するためにコツコツと旅行資金を貯めたり、ずっと前から楽しみにしていたニュージーランドでの釣りを体調が優れなくても我慢をしてはるばる遠い国からニュージーランドへ来てしまう人など。「どうしても」釣りたい人のパッションに、「どうしても」釣ってもらいたい、楽しんでもらいたいという私のパッションが同調する、そんなガイドをしてきましたし、これからもそうありたいと思っています」 この記事を読んでフライフィッシングに興味があるという方はイーキューブのキャリアアップ・センター「イースクエア」までご連絡ください。 |
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