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Vol.27 Career up in NZ セラピューティックマッサージと医療通訳

ニュージーランドで代替医療セラピューティックマッサージと医療通訳に携わる・佐藤裕美さん セラピューティックマッサージと医療通訳 佐藤 裕美 さん
セラピューティックマッサージと医療通訳の2つに共通する「聞く」ということ。

クライストチャーチでセラピューティックマッサージという代替医療と、病院や診療所での医療通訳という二つの医療現場に携わっている裕美さん。共に患者さんの声をしっかりと聞くことが大切なことだという。ワーキングホリデーとしてこの国に来た裕美さんは、日本を出る前に聞いた「目的を持ってニュージーランドで過ごすべきだ」という政府観光局の人の言葉通りに、英語、通訳、マッサージと常に目標を持って仕事に打ち込んできた。

ニュージーランドで代替医療セラピューティックマッサージと医療通訳に携わる・佐藤裕美さん

Yumi Sato
佐藤 裕美
Therapeutic massage practitioner / Medical interpreter


山形県出身。清泉女子大学卒業後、旅行会社で働く。ニュージーランド政府観光局の人と知り合ったことをキッカケに89年にワナカへワーキングホリデーで渡航。ホテル業務、ツアーガイド業務を続ける。97年頃からスノーボーダーが増えるのと同時に、ワナカでケガ人が続出したためニーズが高まり、冬季には医療現場での通訳を開始する。そこでであった理学療法士に感銘を受けセラピックマッサージの道へ進み、現在はクライストチャーチの自宅で開業。同時に医療通訳のYs communication service ltdを運営、代替医療と医療通訳の二つの現場で活躍中。

ニュージーランドに来たキッカケ

「これからワナカは伸びるぞ」そう政府観光局の人が私に言いました。私が89年にニュージーランドに来る少し前のことです。
当時、東京の旅行会社で働いていて、あと数年したら故郷に帰って結婚して、というようなレールが私自身や親の頭の中にあったのですが、それをそのまま受け入れるのが嫌で、どこか海外に出てみたいという気持ちがありました。ちょうどそんな時に、友人から紹介してもらったニュージーランド政府観光局の人に、日本で発売されているガイドブックにも載っていないワナカという地名の場所があることや、そこに大きなリゾートホテルができたということ、これからはワナカをどんどん売りだしていくことなどを教えてもらいました。
このときに私はもう一つ大切なことを聞いていました。それは「もし、あなたがワーキングホリデーでニュージーランドに行くのであれば、なにか目的を持つべきである。意味もなく行っても無駄な時間を過ごすだけだ」という内容のことでした。それを聞いて私はすぐにホテルに連絡をとり仕事ができるようにお願いをして、ワーキングホリデーのビザでこの国に来たのです。
ワナカに着いてすぐにリゾートホテルでの仕事が決まりました。そして出勤した一日目からレセプションに連れて行かれ「ここがあなたの職場よ」と言われ、戸惑う暇もなく仕事を始めました。

当初の英語力

当時のワナカはまさに売り出したばかりの場所で、日本人はまったくいませんでした。私はレセプションに座りながら、ホテル、部屋の案内やレストランのメニューを日本語で作っていきました。こういった私が日本人であることを生かした仕事は順調でしたが、英語は散々たるものでした。英文科を卒業しているとはいうものの、お客さんとの会話が成立しません。電話は線を抜いてしまいたいほどで、相手の名前の聞き方Who may I say is calling ?というセンテンスも知りませんでした。
しかし「あなたの職場はここよ」と言われたとおり、私の職場はレセプションです。そこから逃げ出すわけにもいきませんでしたので、キウイのスタッフにとにかく英語の言いまわしを聞きました。こういう場合はなんていうの?相手がこういったらどう答えるの?こういうニュアンスは英語でなんていうの?そうやってEnjoy your stayは「ごゆっくりどうぞ」。(I) Hope you enjoyed your stayは「またどうぞ」。似たようなセンテンスでもお客さんが来たときに言う言葉と帰るときに言う言葉の違いを覚えていきました。 覚えたといっても、すぐに覚えられるわけはありません。はじめはこういったセンテンスを紙に書いてお客さんから見えないところに貼っておいて、それを見て答えていました。電話の周りにも目いっぱい貼りました。
しかし、普通は相手の顔を見て「ごゆっくりどうぞ」「またどうぞ」というところを、半分下を見ながら言っていたのですから、お客さんにも気づかれていたと思いますが、愛嬌でごまかしていました。

広がっていく仕事

そうやって少しずつ英語を覚えながら仕事をしていくうちに、ホテルの外からもレストランのメニューやお店の看板に日本語を使いたいので手伝ってくれという話が来ました。なにしろ人口が1800人の街でしたから、ホテルに日本人のスタッフが入ったという噂の流布は三日もあれば十分でした。私はメニュー、看板、ポスター、地図など様々なものを日本語にしていきました。
そして、ホテルのマネージャーからワークビザのサポートをしてもらうことになり、日本でビザを取得して再びワナカに帰って来ました。ところが、私に言い渡されたのは「クビ」の二文字でした。
日本語での資料、日本語でのお客さんへの対応等、すべて私が行っていたので、マネージャーをはじめスタッフは私のことを必要としてくれていました。しかし、ホテルの経営サイドの役員たちの中に「私達のホテルのレセプションに日本人の顔は要らない」という理由で私の採用を反対する人がいたため解雇になってしまったのです。
しかし、ホテルはそれでは仕事がストップしてしまう。そこでマネージャーは私をパートタイム扱いにしてホテルに戻したのです。そうやって少し働いていたのですが、ホテルの中にオフィスを構えていたツアー会社の社長がパートタイムという待遇を見かねて、私を正式採用してくれました。このツアー会社はトレッキングやスキーなどのアウトドアアクティビティのツアーを催行しており、ツアーの仕事をしながらホテルの仕事も手伝うということになり、私にとってもホテルやツアー会社にとっても一番の解決策になりました。
一方、英語の方は今考えると依然、話にならないくらいのレベルだったと思いますが、なにしろ夢中で仕事に打ち込んでいました。レセプションに座っていたときのように書いたものを貼ることはできなかったので、相手の言葉をサウンドで覚えていました。

再び英語を勉強する

こうして私は十年近くワナカで仕事をしました。そんな時に長期の休暇をとってカナダを横断するキャンプツアーに参加しました。アメリカ、ヨーロッパ、アジア、そして地元のカナダの人が参加するツアーでした。そこで私は大きなショックを受けました。
英語がまったく通じないのです。日常会話の中で「何を言っているのかわからない」とみんなに言われたのです。
十年近くもワナカで、英語環境の中で暮らし英語を学んできたと思ったのに、まったく通じない、会話が成立しないのです。しかし、よくよく考えてみると私はずっと同じ仲間と仕事をしてきました。つまり少々英語がまずくても相手は私のことを理解してくれていたのです。そして、サウンドで言葉を捉えていたためa とかtheなどの冠詞が抜けたボロボロの英語を使っていたのです。
そう思った途端、英語を話すことが恐くなってしまい、口数が減ってしまいました。これではダメだと思い、学校に通うことにしたのです。
そこではイギリス人の先生につきました。まず最初に言われたことは「英英辞書を使いなさい」でした。英語を英語で調べることで単語やニュアンスが広がりましたし、同じ単語でも今まで自分が認識していた意味とは違った意味があったことも発見しました。単語はハガキの大きさのカードに書いて、その裏に意味を書いて、覚えていきました。
ここではとにかく英英辞書を読むことを身につけました。知っている単語でも一度英英辞書を引くことによって新しい発見もありました。そしてイギリス人の先生から綺麗な言い回しを習いました。

医療通訳へのキッカケ

学校へ六ヶ月通い、そしてワナカに戻りました。ちょうどこのころから日本人の観光客が増えてきました。ワナカはトレッキング、乗馬、スキーなどアウトドアのアクティビティが盛んな場所です。それに伴いケガをする人もちょくちょく出てくるようになりました。そういった人たちに付いて病院に行く機会が出てきました。このころは私も医療の英語を学んだわけではなかったのですが、患者が日本人の場合、病院の先生や保険会社の人たちが困ってしまうため、私に白羽の矢が立ったのです。
私はその場で病院での単語を増やしていきました。しかし、それでは追いつかないため日本で医療の専門用語が載っている看護辞書を買い、それを片手に病院へ行っていました。
転機が訪れたのは97年ころだったと思います。医療通訳を本気でやるしかないと思うくらい、私の電話が鳴るようになったのです。ひどいときは一日に十件もの通訳がありました。
というのも、ワナカにはスキー場があり、冬場になるとそのお客さんで街が一杯になります。そしてちょうどこのころ、客層がスキー客からスノーボード客へ移行していき、同時にケガをする人が増えていった時期だったのです。そのため夏はツアー会社の仕事をして、冬は通訳だけの仕事をするようにしないと時間が足りなくなってしまいました。スノーボード客が増えるとともに病院に送られる数は今までの倍以上になったと言われています。
先生曰く、これまでの患者の多くはスキーヤーで、ビザのじん帯とか足首のケガだったのが、ワナカにスノーボーダーが増えるにつれて、ケガの部位は手、ヒジ、肩、背骨といった場所に変わってきたうえに、運び込まれる数も爆発的に増えたというのです。そしてあまりのけが人の多さにスノーボード客に対してACCがサポーターなどのガードをつけるようにキャンペーンを行ったほどです。
こうして冬場には毎日病院へ通いました。そんな中で主にケガの後のリハビリを指導する理学療法士と接するようになりました。その人たちは骨や関節のことに大変詳しく、レントゲンを見るわけでもなく、切って開いてみるわけでもないのに、この骨がこうなっているとか、あの関節が痛んでいるとか、わかってしまい、私にとってはマジシャンのように見えました。

新しい仕事

そんなマジシャンのように私もなってみたいと思い、理学療法士について調べたところ六年間の勉強が必要であることがわかりまた。しかし、六年間勉強するのは時間的にも、経済的にも不可能でした。
そこで代替医療であるセラピューティックマッサージの道があることを知り、その免許を取得することにしました。ニュージーランドの中で学校を探したのですが、ちょうど入学の締め切りが終わった直後だったため、オーストラリアに行き、そこで三ヶ月の集中コースに入りました。そこでは解剖学や生理学などを中心に実技も含めた授業が行われました。
患者さんに対してはマッサージをしていい場合とそうでない場合があります。心臓や背骨を患っている人や妊婦には時としてマッサージは危険になる場合もあります。そういった知識を得るために、学校では看護師さんと同じような勉強をしました。
そしてセラピューティックマッサージの免許を取り、ワナカの自宅で開業しました。しかし帰ってきてニュージーランドでセラピューティックマッサージの登録をするにはニュージーランドでの免許が必要であり、また協会にも入ることが必要であったため、The Canterbury college of Natural Medicineに一年間のフルタイムで通いました。
そして卒業後に、クライストチャーチで本格的に開業したのです。代替医療の一つであるセラピューティックマッサージは、肩こりや、腰痛、職業から来る腱鞘炎やスポーツによるケガや筋肉のこりなどを治療するものです。ただ、肩に痛みを感じている場合、肩だけを診るのではなく体全体を診て痛みの原因を探し、そこを直していくといういものです。
私のセラピューティックマッサージでは時間の都合上、一日に三人までとしています。患者さんの話を聞いてカウンセリングをする時間や実際にマッサージをする時間を考えると三人が限度です。先ほど述べたように患者さんの状態を判断するのに今までかかったことのある病気や、現在使っている薬、その人の仕事や、スポーツ暦など様々な角度で原因を探す手がかりを見つけます。仕事で座ってコンピューターを叩いていることが多い人は、前かがみになる時間が長く肩や腰に負担がかかるということを探し出すのです。
また、リラックスした状態になるためには気分的なものも大きなウエイトを占めますのでカウンセリングを十分にすることは大切なことですので一人一人にしっかりと時間をかけていきたいと考えているからです。
最近では在住者や、ワーキングホリデーの人だけでなく、ロングステイで来ている方が患者さんとして増えてきています。定期的な体のメンテナンスとしてセラピューティックマッサージが効果的であることが認められてきているのではないでしょうか。

もう一つの仕事

同時に、クライストチャーチでも医療の通訳を続けようと思い、ポリテクに行き、通訳とはどんなことを考えながら行うかなど、通訳としてのルールを学びました。ここでもやはりハガキの大きさのカードを使って勉強しました。
クライストチャーチはワナカと違い、ケガだけでなく病気でドクターにかかるケースも多いのが現状です。また先にも言いましたようにロングスティで来られている中高年の方も増えていますので、日本人が病院に行かなければならない事態が多々あります。そこで私も少しでもお手伝いができるようにと思っています。ちょっとした風邪や発熱、この国に来て花粉症が出てきたという方もいます。日本で海外旅行者用の保険に入っている場合の多くは通訳の費用は保険で適応されますので、医療通訳を利用する方は年々増えています。以前、風邪をひいたため自分ひとりでドクターにかかり、診てもらった結果、肺炎にかかっていると言われた方が、私に連絡をしてきて通訳を頼みました。そして私が行ってドクターと話をしてみると、まったく肺炎については触れられませんでした。そのことをドクターに聞いてみると、肺炎のテストをしてみたが、それは大丈夫だったということは伝えたが、肺炎にかかっているとは言っていないよ、また診察で肺炎の疑いがあるかもしれないからテストをしますということは患者さんに対して話しているかもしれないと言いました。
患者さんはドクターの言う肺炎という単語だけをピックアップしてしまったため、自分はその病気にかかっていると勘違いしてしまったのです。この場合、結果としては肺炎でなかったため良かったのですが、これがもし反対であったら大変なことになりかねません。こういった、トラブルを防ぐために医療通訳は存在しています。また、私のところに医療通訳を頼まれた場合は、患者さんの状態や保険の種類に合わせて、保険が使える診療所、レントゲンがある場所など現地の医療機関の事情と照らし合わせて、予めブッキングを入れてます。これによって待ち時間を少しでも短くするようにしています。
セラピューティックマッサージで得た体の仕組みの知識は医療通訳の現場でも非常に役に立っています。また両者とも患者さんの話をよく聞きということで共通しています。患者さんの話をよく聞き、マッサージを施す。患者さんの話をよく聞き、ドクターに伝える。私はこの二つの医療の現場で今後も聞き上手になっていこうと思っています。

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